Facebookの新しいプライバシー方式は大惨事の序曲

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【抄訳】

今日(米国時間12/9)Facebookがついに、新しいプライバシー設定方法に切り換えた。何か月もかかって作ったこれら一連のツールは、このサイトのややこしくて嫌われ者だったプライバシーオプションを単純化することが目的だった。しかしそれと同時にFacebookは、”Transition Tool”(移行ツール)なるものを提供して、Everyoneアップデート(全員に公開)をこれからのデフォルトにしようとする。つまりFacebookは、これまでの評判を築いてきた‘プライベートな(一般公開しない)’ソーシャルネットワーク…デフォルトでは共有しているものにしかアクセスできない…という性格を捨てようとしているのだ。それは、Twitterに対抗するためだ。そしてそれは、7月にも書いたように、移行の過程で大惨事を招く可能性がある。

Facebookは、今回の新しい措置がユーザにとって有利だと宣伝している。ユーザは共有に関してこれまで以上にコントロールできるようになり、またその設定もやさしいと。でも、現実は違う。ReadWriteWebのMarshall Kirkpatrickがずばりこう言っている: これによってFacebookは一般公開をユーザに強制しようとしている。

FacebookがEveryoneアップデートを導入したのは6月だったが、それはTwitterと負けず劣らず、リアルタイム検索や、Google、Bingなどへの配信を可能にするためだった。しかしそれはユーザがわざわざ設定しないと有効にならないオプションなので、ほとんどの人がその存在すら知らない状態が続いた。そこで今日のビッグなチェンジによってFacebookは、Everyoneをデフォルトのしたのだ。

マスコミの多くはFacebookのプレスリリースをそのまま引用する形で今回の措置を肯定しているが、しかし、プライバシー設定に関するFacebookからの通知とか、新たに設けたPrivacy Centerとかは、まずユーザの目にも心にもとまらない可能性が大きい。これまでも、プライバシーの設定なんて知らんわ/めんどくさいわ、というタイプのユーザが80%を占めていたのだ。Facebookはこんなやり方で、“ユーザ自身が了承した”という主張を貫くつもりだろうか。

Electronic Frontier Foundationはこう言っている:

“これらの新しいプライバシー設定は明らかに、Facebookがユーザにより多くの情報を公開させるための措置だ。しかもまずいことに、今回の変化によって実際にはユーザが自分の個人情報に対して持ちうるコントロールの量が減るのだ。

【中略】

ユーザが自分のほんとの意図を超えた共有をしてしまっても、それによって起きた被害をFacebookは修復できない〔EFFが言うようにユーザにも修復できない〕。このことが、Facebookにとって今後大きなマイナスになるだろうか? たぶんならないだろう。でも、Facebookがプライベートな(一般に公開されない)サイトだというイメージは過去のものになる。それはそもそも、Facebookの人気の源泉だったのに。

〔訳者注記: この日本語ブログ記事に見られる、“新しいプライバシー観”説は、なかなか良いと思いました。〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))