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クレジットカードでの買い物(店・品物・値段)を友だちと共有するサービスBlippy–ヤバそうだが重要な側面も

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Screen shot 2009-12-11 at 11.55.23 AM

インターネットの成熟とともに、ゆっくりとしかし確実に、われわれが現実世界でやることがどれもソーシャルになりつつある。でも、今あるいろんなサービスをすべて使っても、はっきりと共有できない情報もある。今日(米国時間12/11)非公開ベータで立ち上げられたBlippyは、あなたが毎日やっているあること、つまりクレジットカードを使って買い物することを、オンラインでほかの人たちに公開し、それをめぐって対話ができるようにする。

買い物がほかの人にばれてしまう、と聞くと、物騒なアイデアのようにも思えるが、でも物騒なところにこのサービスのおもしろさがある。友だちがクレジットカードで買ったものや値段が、その場ですぐに分かるとどうなるか。その友だちが実際に何に関心があるか分かる(「ナニナニが好き」という言葉だけじゃなく)だけでなく、そのほかの情報、たとえば安く買えたか、そのとき友だちはどこにいたのか、なども分かる。そのほか、買い物行為には意外といろんな情報が含まれているので、Blippyはそれをつかまえてソーシャル化するのだ。

もちろん、誰にも、人に知られたくない買い物がある。そこでユーザは、Blippyの上で情報を公開するクレジットカードを“Blippyカード”として指定する。つまり、そのカードを使った買い物はすべて、ネット上に公開されるのだ。そうすると、そのカードを使う買い物はかなり意識的にやるようになるから、買い物自体がソーシャルな活動になる。つまり、自分の、人に見せたい側面がそのカードに反映する。またあるいは、そのカードを使ってうっかり人に知られたくない買い物をしたら、それをめぐって楽しい(?)会話が展開されることもある。こういう事故を防ぐために、サイトはそのカードにBlippyカードだよというステッカーを貼ることをすすめているが、これもまたこのサービスを口コミ的に広める良い方法と言えるだろう。

Blippyが答えてくれるビッグな質問は‘友だちは何を買っているか?’だ“、協同ファウンダのPhilip Kaplan(テク界隈では”Pud”という愛称で呼ばれている)はこう説明する。これはもちろんTwitterの“いまなにしてる?”の真似でありパロディだ(Twitterは“いまどうしてる?”に変わったが)。質問は、シンプルであることが重要。Blippyは今後のさまざまな結果が想像されるサービスだが、Kaplanは“パッシブ共有(passive sharing)”という単純な概念でこれをとらえている。つまりメッセージを自分で書いて能動的に共有するのではなく、買い物をしたという行為が自動的に共有されるので、‘受動的な共有’というわけだ。言い換えると、シンプルなメッセージを書くよりも、さらにシンプルである。

Screen shot 2009-12-11 at 11.55.15 AM

Blippyはふつうの日常的なものごとに透明性を与える“、Kaplanはこう言う。TwitterのCEO Evan Williamsも最近、こうトウィートした: “次の10年間に成功するビジネスの多くが、人間の行動をより可視化することを軸とするだろう“。Blippyがやろうとしているのが、まさにそれだ。Blippyはまた、Squareと併用するとおもしろそうだ(SquareはTwitterのもう一人の協同ファウンダJack Dorseyの新プロジェクト)。Squareは、誰でも自分のケータイを使ってクレジットカード支払いの処理ができるという、人間の新しい能力を作り出す。近くの商店で何か小額の買い物をしたら、それがリアルタイムでBlippyのストリームに現れる、といった使い方も可能だろう。

でも今のところは、このサービスはやや大きな買い物に焦点をあてる。たとえばiTunesで何かを買ったら、その値段だけでなく、買ったものの詳しいリストも見ることができる。そのユーザのBlippyストリームをフォローしている友だちは、それについて”like”したり、コメントも送れる。このような、行動とその情報化とをより深いレベルで一体化しているサービスは現状ではあまり多くない。iTunes、、Amazon、それにZapposぐらいだろう。場所と価格は分かるが、品物までは分からないショップが多い。しかしそれらのショップもいずれは情報量を増やすから、そうなるとアフィリエイトの収入だけでもばかにならない額になるだろう。

しかし、買った値段が友だちにも分かるということは、あなたが払ったジムの会費やComcastの請求額が。友だちと比べてどうか(妥当か?)という比較にも役立つ。だから“ぼられる”ことの防止にも役立つ。

あるいは非公開のアカウントでビジネスマンが彼/彼女のアシスタントとだけ情報を共有し、経費の記帳をさせる使い方もありえる。前にも言ったように、ヤバイ点もありそうなサービスだが、それだけに、今後いろんなおもしろい使い方が出てくる可能性もある。人びとが、透明性に意義と価値を見いだすならば。

なおこのサービスは、今後APIを公開する予定だ。APIの利用が普及すると、透明性は一挙に拡大するだろう。たとえばレストランは、Blippyのストリームを見て、お客さんの来店頻度などを知ることができる…あのあほらしくてめんどくさいスタンプカード/ポイントカードなんか、要らなくなるのだ! 今あるソーシャルサービスで類似のことをやろうとすると、相当難しいしプライバシーの問題もある。買い物情報そのものがオンライン上にあるほうが、ずっと便利だ。

このサービスのアイデアに猛烈に惚れ込んだKaplanは、Charles River Venturesの常勤起業家の地位を捨てて、協同ファウンダのAshvin KumarやChris Estreichと共にこのベンチャー事業に加わった。Kaplanは最初のインターネットバブルのときFuckedCompany を始めた人物として有名だが、その後はAdBriteを作った。Blippyについて彼にインタビューしたときのビデオが下にあるので、詳しく知りたいかたはぜひ彼の説明を聞いてほしい。

Blippyの今日(米国時間12/11)の立ち上げは招待制の非公開ベータだ。同社のホームページへ行って登録すると、いつから友だちを呼べるか通知してくれる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))