『アバター』は映画の未来にiPhone登場なみの衝撃を与える

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私は『アバター』をもう2回も見た。わずか36時間前に公開された3時間近い映画の話だからこれは私としてかなり異例だ。最初は木曜午前零時の初上映に行列に並んで見た。それから昨夜はサンフランシスコのTechCrunch上映会で見た。

私の感想? 今週末は絶対にIMAXシアターに遠征してもう一度見るつもりだ。この映画の3D効果はものすごい。ぜひともこの3Dを縦横50フィート、70フィートの巨大スクリーンで味わってみたい。アバターは映画を永久に変えてしまった。携帯電話の世界におけるiPhoneと同様、アバターは映画産業全体のあり方を根本的に変えることになるに違いない。

実は私はこの映画のことをあまりよく知らなかった。パリで開かれたLe Webカンファレンスへ向かう飛行機の中でWiredの記事を読んで初めて詳しいことを知った。プロデューサー兼監督のジェームズ・キャメロンは1994年に初めてアイディアを得たのだが、当時のテクノロジーでは実現不可能だったため以来ずっと時期を待っていたのだという。その過程でまったく新しいカメラシステムが開発された。

アバターで驚異的なのはストーリーではない。ストーリーはせいぜい平均的な出来栄えで、一部はポカホンタス、一部はダンス・ウィズ・ウルブズの焼き直しだ。しかしそのストーリーがミニ・ドラゴンの背にまたがった身長3mの青い巨人によって演じられると興奮はその極に達する。この映画を見終わると、突然他の映画のSFXがくだらないものに思われてくる。ジュラシック・パークの特殊効果は当時としてはすばらしいものだったが、アバターと比べるとお話にならないほど古臭く見えるのだ。

この映画ではどこまでが実写でどこからがCGかというようなことは問題にならない。観客は完全にパンドラという世界に飲み込まれてしまう。今年のスタートレックでゾーイ・サルダナが最高だったと思った読者はアバターでの彼女を見るまで判断を控えた方がよい。ゾーイが演じる尻尾の生えた女巨人ネイティリには、今のティーンエージャーのほぼ全員が生涯続く熱烈な恋に落ちるだろう。

興行収入は初日が$27M(2700万ドル)とやや平凡だ。ニュームーン/トワイライト・サーガの$72M(7200万ドル)やトランスフォーマー/リベンジの$62M(6200万ドル)には遠く及ばない。しかしキャメロン監督のタイタニックは最初の週で$28.6M(2860万ドル)の興行収入しか上げなかった。それでもこの映画は最後には十分な収益を上げた

アバターは何度も繰り返し見たくなる映画だ。しかしDVDが出るの待っていることはない。3Dで見なければウソだ。つまり劇場に足を運ぶ必要がある。騙されたと思って出かけたまえ。私に感謝したくなるはずだ。

高解像度の予告編はこちら

〔日本の公式サイトはここ。12/23から全国公開〕

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(翻訳:滑川海彦/namekawa01