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Nexus OneとQuattroで、AppleとGoogleは一触即発

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2日前、AppleとGoogleがナイフを突きつけ合う姿がはっきりと見えた。Googleが最新のAndroid機Nexus Oneを発売開始したその同じ日に、Appleは、$275M(2億7500万ドル)でモバイル広告プラットホームのQuattro Wirelessを買収したことを発表した。それはあたかも、Steve JobsがEric Schmidtに対してこんな公開声明を発したようなものだ。「そっちが商売を邪魔するなら、こっちもやってやる」。

Nexus Oneで、基本的にGoogleは独自の電話機を設計し、新しいGoogleオンライン携帯電話ストアを通じて、直接消費者に販売している。これは、デバイスを製造してそれを販売するというAppleの領域に踏み込むものだ。同様にしてAppleは、Quattroを買うことによって、Googleの領域に入っていく:広告である。Quattroの買収は、Googleが先に発表したモバイル広告ネットワークAdMobの$750M(7億5000万ドル)での買収に対抗するもので、AppleもAdMobを買収しようとしていた。

AppleとGoogleとは、昨年夏、GoogleがAppleと直接の競合になりすぎたために、Eric SchmidtがAppleの取締役を外れて以来、互いに用心深く探り合ってきた。私が当時こんなことを書いている

Appleのモバイル戦略とGoogleのモバイル戦略の間でSchmidtに選択の余地はなかった。Googleの戦略を推し進めるのは彼の経営者としての責務だ。そして両者の対立は今後ますますエスカレートしていくだろう。

今週その対立が表面化した。両社ともに不確かな土台の上にいる。Appleが広告の会社でないのと同じくGoogleはハードウェアの会社ではない。もちろんAppleもAndroidの放つ脅威を喜んでいない。これは、またしてもWindows:単一OS、複数機種だ。

そしてAppleがもう一つ恐れているのは、Googleの刃が心臓すれすれまで迫ってきていることだ。iPhoneの中核をなすアプリの多くは、Googleが作っている。Gmail、マップ、YouTubeなどだ。Appleはこれ以上GoogleにiPhoneをコントロールさせるわけにはいかない。これが、Google VoiceをiPhoneから排除した理由であり、Quattroを買った理由でもある。広告がiPhoneアプリにとって収益源である限り、Appleはそこに足場が必要だ。そしてQuattroとの契約もそこにある ― アプリ内の広告であり、モバイルウェブサイトの広告ではない。AppleがQuattroを買収しなければ、iPhone上の広告マネーをみすみすGoogleとAdMobに渡すことになる。果たしてAppleが、QuattroをiPhoneアプリの優先広告ネットワークに指定するかどうかが注目だ。

Googleにとっても勝手が違う。自社のAndroid機を推進するためにMotorola等のパートナーを犠牲にする、という膨大なリスクを負っている。この戦略は、もし携帯電話製造各社がAndroidをサポートする価値がないと判断すれば、裏目になりかねない。大方の刃物沙汰の結末はご存じだろう。両者血まみれになるのが普通だ。

写真提供:Flickr/Daniel R. Blume

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(翻訳:Nob Takahashi)