[jp] セカイカメラは世界を駆ける。頓智ーズ・ゴーズ・トゥ Crunchies 2009

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008[日本語版編集部注:本寄稿は頓智・井口CEO、佐藤COOの対談。シリコンバレーのオスカー賞Crunchiesが終わった。アジアから唯一のノミネート、”Tonchidot”は残念ながらオスカーならぬクレイジーゴリラを手にすることは出来なかったが、2008年のTC50同様、日本、そしてアジアの情報系スタートアップがセカイに十分通用することを証明してくれた。Crunchiesへのノミネートでまた新しい一歩を踏み出した頓智・の生の声をお届けする。]

■アウェイ感覚としての“Crunchies Award 2009”

井口:Crunchies遠征、おつかれさま!!今回、ファイナリストとしてCrunchies Award 2009のBest Mobile Appに選出された訳だけど、正直どうでした?

佐藤:現地の盛り上がりはまったく想像以上でした。Crunchiesが「シリコンバレーのオスカー」と呼ばれる所以を肌身で感じた気がします。賞は逃したものの、北米ローンチから3週間の我々が参加できたのも奇跡的だし、非常に貴重な体験が出来たと思います。

井口:なるほど、シリコンバレーにスタートアップとして乗り込む、その体験そのものが普通じゃない!ってことだね。アカデミー賞も、やはりハリウッドのトップティアがガチンコでぶつかり合う熱狂が(生身で浴びるとさらに)凄まじいんだろうし..。

佐藤:それと、こういった「アフェイ」な感覚も久しぶりでした。

井口:アウェイ?

佐藤:ずっとネット業界で仕事をしてきて、国内ならネットワークもあるし、これまでのバックグラウンドも使えるし、言葉も巧みに操れる。そうしたものが全くないゼロベースの舞台でモノになる仕事をするためには、かなり気合が必要ですね。久しぶりにギアを切り替えました。

井口:そうか、僕は2008年のTech Crunch 50に乗り込んで、その時にゼロベースの孤独と熱狂いやという程味わったし、今回もTech Crunch(編集長のアーリントンはじめ一癖も二癖もある彼ら)の連中だけでなく、あのジェイソン・カルカニスやエヴァン・ウィリアムス(Twitter)などのハイテク海賊たちとの面識が得られたから、その辺りは幾分違うかもしれない。

佐藤:でも、このゼロから何かを始める情熱がイノベーティブな行動の原点だと思うし、スタートアップで働くことの醍醐味ですよね。

井口:そうだね、そういう意味ではスタートアップの祭典としてのCrunchiesは、何かを成し遂げた事よりも、どんどん最前線を突き進んで行く姿勢や熱意こそを最も評価しようとしているように感じるよね。

佐藤:言えてるね。頓智も前のめり度では誰にも負けてない筈です。

井口:それにしても、こんな貴重な機会と素晴らしい場をプレゼントいただいたTechCrunchの方々には最大限の謝辞を捧げたいです。そして、投票を通じて頓智を応援して下さった皆さんには、心から感謝申し上げます。TechCrunch 日本版編集部の皆様からのエールも最高に嬉しかったですし、セカイカメラユーザーの皆さんの熱意はきっとサンフランシスコに届いていたと思います。

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■ベストモバイルアプリはFourSquare

井口:さて、今回もキラ星のごとくシリコンバレーのStar達がしのぎを削ったCrunchiesだったけど、どのカンパニー/サービス/アントレプレナーがグッと来た?

佐藤:そうですね、個人的にはFourSquareかな。日本語版がないので東京だとユーザが少ないのだけど、お膝元のベイエリアではかなり盛り上がってますね。今回は移動が多かったので、たっぷりポイントを貯めてSan Fransicsoランキングで15位までのし上がったのですけど、それより上位は層が厚くて、なかなか..。

井口:あはは!今回の弾丸ツアーの間中ずっとパロアルトやメンローパーク、サンノゼ、サンマテオなどでメイヤー獲得競争に明け暮れていたもんね!

佐藤:リアルスペースのロケーションと、ネット上のコンテンツやソーシャルグラフを組み合わせたコミュニケーションは、非常に面白いと思います。セカイカメラはまだまだ開発途上だけど、こうした楽しみも包含できるプラットフォームに育てたいですね。単に遊んでいたのではなく、あくまでケーススタディですから。

井口:はいはい、、その割にはFourSquareでシリコンバレーを制覇する迄帰らない!っていってた表情はキラキラしてましたが、、。

佐藤:そのくらいのめりこめるゲーム性があるから多くのユーザがスティッキーに使っていて、その結果としてのBest Mobile Appですよね。

井口:あ!そうなんだよね!頓智は健闘しながらもFourSquare、そしてGowallaという、最もホットなロケーション系ソーシャルゲームアプリの後塵を拝してしまいました。アフター授賞式のパーティではFourSquareの連中が余裕かましてたのは凄く悔しかったなあ..。

佐藤:ノミネート時点では日本国内のローンチから3ヶ月、世界公開の1日後という状態で、セカイカメラは知名度もコンテンツもサービスの洗練度も、まだまだこれからでしょう。

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■誰もがなれるシリコンバレーカンパニー

井口:うーん、それが残念な事に、セカイカメラはともかくトンチドットは2008年のTechCrunch 50でのデビューだとシリコンバレー界隈では思われているし、さらにいうと既にシリコンバレーでバリバリやっている現地カンパニーだと思われてます。

佐藤:確かに、少なくともCrunchies来場者はほとんど皆が頓智ドットを知っていたし、ビジネスの話をする時も、海の向こうに会社があるからどうこう、ということは特にありませんでしたね。

井口:そうです。頓智はTC50卒業生で、一方、CrunchiesはTCスクールの同窓会、あるいは謝恩会なので、日本だから!の言い訳は出来ません。僕らは日本人なんだから!の言い訳は完全に禁物です。

佐藤:しかし英語の壁は非常に感じました。それとface to faceのコミュニケーションの重要性も。そういう意味では、現地で常に各社と緊密なコミュニケーションが取れる体制を早く作りたいですね。現地における人員強化が最大の課題です。

井口:そうだよね、GoogleやTwitter、MicrosoftやAppleといった企業たちと付き合う時に、実際「公開されてるAPIを使ってマッシュアップする」というレベルよりも、お互いがシナジーを理解して情熱を持って取り組めるような連携のほうが断然いいものができる。世界を市場に見るのであればシリコンバレーの各社とそういう協力関係を構築しない限り、「我々に未来は無い」のですよ!

佐藤:いっそ本社をシリコンバレーに移しましょうか。まだ組織も小さいし、全員で一斉に移住するとか。

井口:それは可能だけど、別の見方も確実に有ると思っていて、ジャパンアドバンテージを、単に文化的なバックグラウンドだけでなくビジネスアライアンスや提携ネットワーク含めてフル活用することで、僕らがTokyoで頑張ることの独自価値は絶対にあるよね?

佐藤:それもわかります。アウェイではなく、ホームに持っている強みを活かして独自の価値観を持ち、日本ならではの視点や武器でビジネスを世界展開することは、むしろ競争優位の点でも非常に重要だと思います。

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■我々にジャパンアドバンテージはあるのか?

井口:実はモバイルのビジネスモデル進化だけでなく、モバイルコンテンツの面白さや、ビジネスシステムの高度な構築力。そして、周辺カルチャーや生活に浸透したモバイル利用スタイルのユニークさなどを考えると、ジャパンアドバンテージは絶対に有ると思うんだよ。

佐藤:同感です。それが日本企業である頓智・が世界を狙う上で最も重要な視点だと思うし、使命だとも感じます。同様に日本で活躍するベンチャーの中から、世界を目指すビジネスがもっと出てくるとよいなと思いますね。国内に閉じていては「もったいない」こともあるのでは、と。

井口:視点や事業規模や価値循環のダイナミズムが、すべて国内向きの内向き視点に終始している事の弊害は限りなく大きいと思う。なにしろアイデアや資金や技術が外に広がらないのでは、そもそも原理的にイノベーションメカニズムを「檻の中」へと閉じ込めちゃうよね。ジェイルブレイクしないと駄目だと思います。

佐藤:ただ、市場や環境が閉じているからといって、それを嘆いていても始まらないよね。もちろん市場を変える方向性もあるとは思うけど、それよりも個々のベンチャーが独自の価値を持って、積極的に世界に出ていくことが、最終的によりよい環境を作ることにつながるのでは、と思います。そんな機会は例えばTC50やDEMOなど、探せばいくらでもありそうですよ。

井口:なるほど、だから、それが、最初の「アウェイ感覚」なんですね?

佐藤:ホームに持つ強みを活かしながら、アウェイで戦う。これは相当に鍛えられますよ。企業と人材の成長機会としても最高です。

井口:その通りですねえ。

佐藤:でも、そのためには自分自身を世界対応に変革しないと!

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■2010年のクレイジーゴリラ争奪戦は始まったばかり

井口:あははは、Crunchiesアワード終了後のナイトパーティの凄まじい喧噪のなかでエネループ繋いだiPhoneを振り回しながらジャパリングリッシュで敢然と奮闘する姿は実に見物でした!

佐藤:みな頓智ドットを知っていることに比べると、セカイカメラの認知度が非常に低いのに驚きました。とにかくアプリを見てもらわなければ始まらないので会場の端から端まで、とにかく深夜までデモして回りましたよ。

井口:うううんん、ある種のサバイバルパワーというか、人間は生存を脅かされると何かのスイッチが発動して、ぬるま湯の中では気付かなかったようなパワーが沸き上がって来る物なのですね?

佐藤:英語がどうとうか、そういうマイナーな問題で悩んでる余裕はなかったですね。現地で働くギークなインド人エンジニアとか英語下手だけど非常にイケてます。日本人がそこでビビってどうする!?と。でもアプリを見てもらえれば「Wao!」な反響があるので、一晩でそれなりにユーザを増やせたと思いますよ。

井口:オッケイ!じゃあ、来年のクレイジーゴリラは絶対リベンジでぶんどりに来ようよ!それが僕らの使命だしCrunchiesが自然に転がり込んで来る様な世界的成功をモノに出来ないと頓智の名がすたるよ、、。

佐藤:ぜひ雪辱を晴らしましょう。だから井口さん、英語のTweetをもっと増やしてね。

井口:そこですか?(笑)それより世界中でエアタギングしましょう!しかも今年のアンドロイドバージョンの最新鋭機能を全面展開して、世界中を「Wao!」と驚かしましょう!

佐藤:もっと楽しい未来を手元に引き寄せるために、2010年も全力で駆け巡りましょう。

井口:イエス!「We are going to bring you the FUTURE!!」 ガンバリマス!!

“[jp] セカイカメラは世界を駆ける。頓智ーズ・ゴーズ・トゥ Crunchies 2009” への4件のフィードバック

  1. […] セカイカメラは世界を駆ける。頓智ーズ・ゴーズ・トゥ Crunchies 2009 http://jp.techcrunch.com/archives/jp-20100112-tonchidot-goes-to-crunchies-2009/ 新年早々、トイレで知らない女の子が寝てた件 […]

  2. […] この夢の実現に頓智・は確実な歩みとチャレンジを重ねてきた。そして先日公開されたOpen Airと若干のトラブルを乗り越えてリリースされたVer.2.2。夢の実現にまた一歩近づいたセカイカメラはどのような変化を見せたのだろうか。 […]

  3. […] サービスに対する賛否はあれど、セカイカメラが取り組んでいるのもまさにそういうアプローチの一つだろうし、Lang-8やCacooのように、海外のユーザーに地道に認知され始めているサービスも日本にはある。 […]

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