イギリス政府が大量のデータをWebデベロッパに対し公開–新しい公共アプリケーションの開発を期待

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イギリス政府は、政府が保有する個人情報以外のデータをWebデベロッパに提供し、公共アプリケーションのニューウェーブを作り出したいと発表した。これは合衆国のData.govよりもデータ公開の範囲が広い。新たに作られたData.gov.ukのサイトは今日(イギリス時間1/21)正式に立ち上がるが、これまでの半年間ベータテストを行っていた。

Data.gov.ukには3000近いデータ集合がある。対して合衆国のData.govは1000弱だ。3000の中には軍関連のデータ集合が22あり、その中にはSuicide and Open Verdict Deaths in the U.K. Regular Armed Forces*なんちゅうおそろしいタイトルのもある。〔*: 仮訳: 連合王国正規軍における自殺および存疑評決死(==不審死)〕

合衆国政府のデータ公開。〕

このサイトをテストしフィードバックを提供するために、今2400人あまりのデベロッパが登録しており、これまでに10のアプリケーションが作られた。たとえばPlanningAlertsは、誰かが家の近くの開発計画を申請したらメールで知らせてくれる無料のサービスだ(ただしこのアプリは今回の政府の発表以前に作られた)。FillThatHoleはイギリス中の道路の穴ぼこやそのほかの道路障害を見つけたら、Office for National Statisticsの位置データを使って報告する。

World Wide Webの発明者であるTim Berners-Lee卿が、2006年以来政府のデータ公開を熱心にキャンペーンしてきたThe Guardian紙のオフィスで、このサイトを立ち上げる。というのも、彼のデータ公開の姿勢が政府に影響を与えたからだ。また、彼の高邁な理想以外に、国の行政全般にわたる経費節減になると説得されたせいもあるだろう。

このプロジェクトを支えるのは、Digital Britain担当大臣Stephen Timms MPだ。今日の立ち上げに立ち会うのは、Facebookの公共政策ディレクターRichard AllanとGoogle UKの広報担当ディレクターPeter Barronである。

イギリス政府は、前のイノベーション大臣Tom Watsonなどによる地味な奨励策を通じて、このプロジェクトにつながるさまざまな動きを推進してきた。たとえばShow Us a Better Way〔仮訳: もっといいやり方を見せて〕というイベントは、政府データを使ったマッシュアップの、賞金の出るコンテストだ。

このイギリス政府のサイトは、Barners Leeの関与をもとに、セマンティックWebのスタンダードの普及にも力を入れる。政府データ公開の法的根拠は、イギリスのFreedom of Information Act〔仮訳: 情報の自由に関する法律〕である。

ロンドンでは、Boris Johnson市長が市のデータウェアハウスを今月の終わりごろからオンラインで公開すると発表した。それは、ロンドン市民に関係のある200あまりのデータ集合だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))