iPad vs Kindle:Amazonはどう応じるべきなのか?

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[CG]iPadにはSDカードスロットやUSBポートがないけどどうする?

編集部より:この記事は、ゲストライターのJoff Redfernからの寄稿である。Redfernは、パーソナライズド絵本作成サイト、FlattenMe.comのファウンダー。以前はYahooの製品担当VPとして、Yahoo Buzzおよびツールバーの責任者を務めた。

Amazon Kindle: 今後の道のり

私は新参のKindleファンだ。地球にやさしい本をすぐに読めること、紙のようなディスプレイ、そしてペーパーバックのように手になじむところ、どれも気に入っている。また、Kindleの明快なビジョンjも大いに称賛したい ― 「どの本も、どの言語でも、今すぐに」。しかし、AppleのiPadの発表によって、Kindleが戦う戦場に変化が生じ、その破壊的テクノロジー自体が破壊された。

もし私がKindleの責任者なら、今日この質問に答えようとするだろう:「われわれが革新するのは出版業界なのか、それともエンターテイメント業界なのか」。Kindleは私にとって読書の楽しみだけのものなのか、それとも、音楽を聞き、ゲームをし、ブラウズし、写真を共有し、友だちや家族とのコミュニケーションにも使うのか。最終的にその答えは、消費者の好みやライバルによって、年単位の時間をかけて決まってくる。

製品屋の私にとって、これを明らかにすることは実に興味深い話題である ― Amazonはどちらの道を選ぶべきなのか。時間とともに、それがKindleを単なるブックリーダー以上の物へと推し進める原動力になるかもしれない・・・。

同じ値段なら、たくさんの方がいい

価格に差がなくなった時、果たして消費者は、多目的エンターテイメントタブレットを、単一目的デバイスよりも好むのだろうか。これは宗教的問題、意見は分かれる。私自身のテクノロジー傾向の変遷に目を向けてみよう。

私が連絡先の管理をしたいと思った時、はじめは紙のアドレス帳だったが、デジタルロロデックスにアップグレードし、Palm Vにアップグレード、Blackberryにアップグレード、そしてiPhoneにアップグレードしてきた。基本的に私は、連絡先とのやりとりや管理をする方法の解を見つけようとしてきたのである。アップグレードするたびに、機能は増えていったがデバイスの価格が大きく変わることはなかった。

いずれ、エンターテイメントタブレットで、かつ優れたブックリーダーの基本機能(画面、コンテンツの品揃え、購入しやすさ)を備えたものが$200以下で手に入るようになった時も、消費者はもっと欲しがるだろう。

価格は下る。時間とともに価格は購入決定の要素ではなくなる。

現在Kindleは、iPadに対して価格で優位にいる。最低価格$260はiPadの$500のほぼ半分、ただし同等の9.7インチ画面のKindle DXは最低でも$489する。すでにかなり近付いている。iPadライクなデバイスの価格が下がり、消費者にとってその差が無視できるようになったら何が起きるのだろう。

ムーアの法則とビジネスモデルの革新によって、iPadライクなデバイスは$200以下になるだろう。非現実的かって? iPhone 8GBの店頭価格は、3年間で$599から$99へと83%も下がっている。

もう一つ忘れてはならないのが、エンターテイメントタブレットはKindleとは違う算術を使えることだ。デバイスの価格は複数の収益ストリームによって「助成」されることになる ― 書籍、音楽、ビデオ、ゲーム、アプリのダウンロード、広告等々。今日われわれは、携帯電話機を「無料」で手に入れることができるが、iPadもいつか「無料」になるのだろうか。

ライバルたちはプラットホーム戦争を戦っている。Kindleは?

Apple、Google、Microsoft社は、それぞれのモバイルプラットホームに多大な投資を行っている。中でもAppleは、モバイル界の王だ。Jobsが今日こう宣言した、「今やAppleは、世界最大のモバイル機器メーカーである」。

Appleのこの勢いが、10万を超えるデベロッパーやパブリッシャーをiPhone(そして今iPadも) エコシステムへと引き込んだ。iPodの上で私たちをあらゆる方法で楽しませてくれるアプリケーション群が、Apple役員のScott Forstallが今日お披露目したもの以外にもすでに揃っているのである。

Amazonはそれを知っている。先週同社はデベロッパーAPIを提供すると発表した。このAPIがどれほど出来がよいか、デベロッパーたちが食いつくかどうか、それが問題だ。さもなくばゲームオーバーかもしれない。

あなたがKindleの責任者だったらどうする?

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(翻訳:Nob Takahashi)