Apple iPadがAmazon Kindleに勝つ10の理由

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TechCruch編集部: 昨日(米国時間1/27)のAppleのiPad発表以後、AmazonのKindleに対する影響についての議論が沸騰している。iPadが勝つか そうではないのか? MG SieglerはiPadがコンピュータならKindleはタイプライターだと評したが、そうなのだろうか? われわれは「10の理由」という記事が好きなので、議論の火に油をそそぐ意味でも、Ben Elowitzに以下の記事を寄稿してもらった。 Elowitzは「Kindleはもうおしまいだ」派である。Benは1千万人の訪問者があるメディアを運営するWetpaintの共同ファウンダー、CEO であり、Digital Quartersブログの筆者でもある。Wetpaint創立の前には、現在オンラインで最大の宝飾ショップBlue Nile (NILE)を共同で創立している。

1) マルチ機能 Kindleを買っても手にするのは単なるeブックリーダーに過ぎない。持ち歩かねばならない単機能デバイスがもう一つ増えるだけだ。iPadならありとあらゆることができる。ゲーム、映画、読書、すべてが一つのデバイスで可能だ。しかも何十万ものiPhoneアプリが使える。とても単なるブックリーダーではないのだ。これはもう生活改革デバイスだ。

2) スクリーン スクリーンがフルカラーでマルタッチ・ジェスチャーが可能だ。見るだけで楽しい。しかもさすがSteve Jobsの審美眼にかなう製品だけあって手に持った感触もとてもよい

3) 互換性 iPadは標準でePubフォーマットをサポートしている。KindleがAmazon固有のフォーマットを強制するのに対して、iPadが業界標準規格を採用したことは出版社の抵抗を大きく和らげるだろう。出版社はePub版さえ用意すれば、さまざまなeブックリーダーのチャンネルに対応できることになる。(Amazonは近くePubサポートを発表せぜるを得なくなると思う…)

4) iBooksストア Appleはショッピングの楽しさを知っている。Amazonは本の通販機能としては十分だが、 Appleはその上を行って楽しいショッピング体験を作り上げている。

5) 使い勝手 〔Amazonのファウンダー〕 Bezos流のいささか奇妙なやり方ではあるが、Kindleの機能もよくできている。必要を満たすことは間違いない。しかしAppleの製品は単に役目を果たすという以上のものだ。かっこよくて楽しい。 iPadならすいすいと指でページをめくれる。Kindleではいちいちボタンを押さねばならない。

6) 料金 出版社はAmazonの$9.99という価格制限によって売上高が抑えられることに非常に不満だ。またAmazonの70%という法外な取り分についても一斉に抗議している。Amazonは(Appleがその率を採用するという報道に押されて)著者・出版社への配分を改訂し、自社の取り分を30%に抑えた。ただし、著者・出版社がこの契約を得るためには、価格を大幅にディスカウントしなければならない。デジタル化への過渡期にあってどこの出版社も1セントでも余分に売上が欲しいときに、JeffBezosにさらに搾り取られることを誰も歓迎するはずがない。

7) アプリケーション デジタル化にともなって(ついに!)本は単なる紙の上の文字であることを止めつつある。しかしKindleはこのことを認識していない。iPadなら出版社はありとあらゆる機能を盛り込んだ夢の電子ブックをつくれる。消費者の注目を集めるようなユニークな製品が簡単にデザインできるのだ。世界でもっとも広く使われている開発環境であるiPhone SDKを利用するだけで、出版社は単なるeブックにとどまらず、アプリケーションが作れる。

8) ストア AppleのiBookとApp Storeから出版社は即座に収入を得られる。iPadの予想販売台数はKindleなどものの数ではないレベルだ。Appleはすでに1億2500万の消費者に120億件のダウンロード販売を達成している。これに対してAmazonはいまだに Kindleの販売成績を発表していない。もちろんAppleの数字に比べてはるかに見劣りがするからだ。

9) 価格 Kindle DXに$10プラスするだけで消費者は信じられないほどすばらしいeブックリーダーを手にすることができる。それに単なるブックリーダーではない。ありとあらゆることができるデバイスだ。機能も使い勝手も桁ちがいで、差額が$10なら消費者がどちらを選ぶか考えるまでもない。

10) Appleの魅力(“セクシーさ”) はっきり言おう。Appleは消費者が所有すること誇りに思うブランドだ。クールなのだ。われわれ事情に通じた業界人でさえ、Apple製品にはまいってしまう。そして持ち歩くことを自慢する。Amazonにはこの要素がない。Jason Kottkeが言うとおり、 「iPadはKindleを1980年代の製品のように見せて」しまった。

AppleはAmazonに対して一枚上手に出た。Jeff Bezosのチームはeブックのリーダーであり続けるためにはすっかりゼロから出直して新しい製品を作るしかない。

Amazonが怯えていることは最近のいろいろな動きから確かめられる。AppleのiPad発表が近づいてくるにつれて、AmazonはKindleのアプリケーション・プラットフォーム新しい印税配分率を発表したりした。どちらもAppleの新製品の脅威に対抗して出版社を自陣営に引き止めようとする努力に他ならない。 Amazonは優良顧客に無料でKindleをプレゼントするようなことまでしている。

しかしAmazonがなすべきことは顧客を買収しようとしたり、Appleの戦術を真似たりすることではない。初めから製品を新しく作り直すことだ。なるほどAmazonは書籍のデジタル化という点ではパイオニアとして大きな成果を上げた。しかし今回相手にするのはSteveJobsの天才が産み出した製品だ。JobsがiPadという消費者のデジタルライフの新たな必需品を作り出し以上、それに対応しなければならないだろう。そうでなければAmazonは他の多く
アプリに混じってiPhoneアプリを通じてApp Storeで本を売るしかなくなるだろう。

〔日本語版注:原文コメント欄では当然ながら賛否両論。Kindle側からの「Kindleが負けない10の理由」といった反論が出ている。〕

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦/namekawa01

“Apple iPadがAmazon Kindleに勝つ10の理由” への10件のフィードバック

  1. sinra's me2DAY より:

    신라의 생각…

    Apple iPadがAmazon Kindleに勝つ10の理由 어쩌면 아마존은 킨들을 만들기보다 처음부터 애플에게 컨텐츠를 제공하는 역활을 하는게 현명했을지도 모르겠다….

  2. それでもKindleのほうがiPadよりイケてる10の理由をざっくり訳してみた…

    iPadスゴイ!Kindle終わった?と話題騒然ですが、TechCrunchのA…

  3. iPadではなくKindleを買うことに決めたたった一つの理由…

    かなり煽ったタイトルですが・・・KindleにあってiPadにはないものは「気を…

  4. […] 「Apple iPadがAmazon Kindleに勝つ10の理由」 by Ben Elowitz、TechCrunch (J)、1/29/2010 […]

  5. […] しかしこういったすべてはiPadが出る前の話だ。今となってはiPadが$499でKindleが$359などというのは悪い冗談にしか思えない。なるほどKindleはeインクのおかげで目に優しいかもしれない。しかしiPadにはeブックリーダー以外に何千もの機能(それどころではないかもしれない)を果たすことができる。 […]

  6. Hyrtfg より:

    この人もの考えながら、書いてるのか
    iPhoneiMacユーザーから見ても、客観的視点の無さに飽きれる
    子供の作文レベルを自信ありげに書くな

  7. Hyrtfg より:

    この人もの考えながら、書いてるのか
    iPhoneiMacユーザーから見ても、客観的視点の無さに飽きれる
    子供の作文レベルを自信ありげに書くな

  8. […] iPadが出てきた時、ほとんどの人たち(本誌を含む)がこれでKindleは死ぬと予言したが、結果は違った。全く違っていた。KindleはホリデーシーズンにAmazon史上最大のヒット商品となり、昨年1年間で推定800万台以上が販売された。 […]

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