iPadはわれわれのママにぴったりのデバイスだ!

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編集部注:この記事はEthan Nicholasの寄稿。 Nicholasは100万ドルを稼いだiPhoneゲーム、iShootと最近リリースされたKim Rhode’s Outdoor Shootingのデベロッパーだ。彼はiPadが話題になる以前から次に開発するゲームはタッチデバイスを念頭において デザインすると決めていた。

インターネットというのは面白い場所だ。AppleがiPad発表した後、SlashdotやDiggに投稿された多数のネガティブなコメントには驚かされた。 Penny Arcadeなどは普段私が賛成することが多い意見を書いているが、今回は「iPadは今まで見たAppleのプレゼンの中で最悪だった。Appleはこのデバイスを売り込むことに完全に失敗した」と酷評している。

こうした意見によればiPadは巨大な駄作だということになる。

インターネットの大衆はiPodが発表されたときも口々に失敗作だと言った。 前回iPodについて間違っていたのと同様、今回もiPadについての決め付けは間違っている。

iPadはコンピュータ嫌いな人々のためのコンピュータだ。ドライバをアップデートしたり、スクリーンの解像度を設定したり、増設メモリを装着したりするのが嫌いな人々、システムトレイに25個もアイコンを並べて起動が遅いと苦情を言う人々、コンピュータを長く使っているとなぜ次第に処理速度が遅くなってくるのか理解できないような人々のためのデバイスなのだ。

こうした人々にとってiPadは理想的なコンピュータだ。本物のコンピュータに比べれば機能は限られている。しかしiPadで重要なことはテクノロジーに疎い人々でも即座に理解できる形で動作するという点だ。操作が分からなくなって立ち往生する危険性ははるかに少ない。だからiPadに触りもしないうちに「あんなものDRMでがんじがらめになった無用なジャンクだ」と決めつける前にひとつ考えてもらいたい。

われわれのママだ。

私の60代になる母は、控え目に言ってもコンピュータに詳しくない。私はたびたび母のコンピュータが信じられないほど遅くなる原因を調べなければならない羽目に陥る。コンピュータを空気のように自然に扱える人間以外にとって、コンピュータというのは突然印刷できなくなったり、その他ありとあらゆる不調に日々苦しめられる存在なのだ。

その点、iPadなら母にぴったりだ。映画を見る、音楽を聞く、飛行機の中で本を読む、といった母がやりたいようなことはすべてできる。コンピュータを使うのが苦しみではなく楽しみになる。

iPadなら天気やニュースのウィジェットをインストールすることはできないから起動が遅くなることもない。ネットワークに突然接続できなくなることもない。どこかが致命的におかしくなってOSから再インストールするような目にも合わずにすむ。言い換えれば、母のコンピュータがiPadになれば、私はコンピュータのお守り役という面倒な重荷からついに解放されることになる。

そして母のような人間は何百万人もいる。実はそういう「コンピュータの素人」はわれわれのようなコンピュータに詳しい人間よりずっと数が多い。こうした何百万人もがiPadで初めて自立したコンピュータ・ユーザーとなり、始終家族を煩わせたり、〔家電量販店のBest Buyのサポートチーム〕 Geek Squadのお世話になったりせずにすむようになるのだ。

iPadが万人向けだというつもりはない。しかし私は「iPadはギークでない一般人に初めて本当のコンピューティング体験をもたらすデバイスだ」ということを言っておきたい。

(Image courtesy of Flickr/Scott Chang)

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(翻訳:滑川海彦/namekawa01