Internet Explorerのシェアはどこへ行った?

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昨日(米国時間2/1)、Net Applicationsから ブラウザー市場シェアのデータが発表された。ビッグニュースは、12月に比べてChromeがInternet Explorer、さらにはFirefoxからもシェアを奪ってランクを上げていることだ。しかし、本当に起きていることの意味を理解するためには さらに遡って調べる必要がある。

さまざまな種類のInternet Explorer(IE6、IE7、IE8)合わせた市場シェア62.1%は、昨年3月の68.5%を下回る。約1年で6.4ポイント落ちたことになる。同じ期間にChromeは1.6ポイント上げてシェアを5.2%とした。FirefoxとSafariは共に約1ポイント増やして、それぞれ24.4%と4.5%である(ただしFirefoxは11月の24.7%をピークにわずかに減っている)。Chrome、Firefox、Safariの3者の上昇分を加えたものが、IEが失ったシェアの大部分である。

しかし、これでもまだ一部始終は見えてこない。なぜなら、各ブラウザーの個々のバージョンのシェアを見ると、別の力学が働いていることがわかるからだ。具体的には、シェアの移動の大部分が、ユーザーがIE6のような古いブラウザーを捨ててIE8やChromeのような新しいブラウザーに移行する早さが一定でないことによっても説明できる。IE6、IE7、IE8の中だけについてシェアの変化を見てみよう。IE6は反乱にあったユーザーからは嫌われ 、ウェブサイト(特にGoogleが運営するところ)からは、早く消えればいいと思われていた。Microsoftさえも、IE6を使ってほしくなかった

IE6単独での市場シェアは、2009年3月の31.4%から、20%へと約11ポイント減少した。一方IE8は、IE6が失った分の倍近いシェアを獲得し、ほぼゼロ22.4%までシェアを増やした。それでは何故IE全体のシェアが落ちたのか。責任は哀れなIE7にある。IE8が増やしたのと全く同じくシェアを減らして、35.2%から14.5%へと下落した。

しかし単独でみれば、IE8は他のどのブラウザーよりも実はこの期間のシェアを伸ばしており(20.6ポイント増)、Firefox 3.5(17.1ポイント増)がそれに続いた。Chromeの5.2ポイント増は、Windows版とMac版とに分散している。つまりIE8は、IE全体のシェアの見た目以上に大きくシェアを伸ばしているのである。1月には市場シェアでついにIE6を抜き、単独ブラウザーとしてトップに立った。今後IE6とIE7が先細りになるにつれ、IE8としては何としてもこれらの旧ユーザーを獲得しなくてはならない。両者合わせて35%近いシェアがあるので、IE8は旧バージョンのIEを使っている人たちにアップグレードさせるだけで、すばやく単独シェアを伸ばしていくことは間違いない。IE8がWindows 7にプリインストールされていることも後押しになる。

しかし、それらのユーザーはChromeとFirefox(自身も3.0から3.5への移行を体験中)のメインターゲットでもある。特に一番にシェアを伸ばすのはChromeだろう。市場シェアを2倍にするにはあと5ポイント増えるだけよい。一方IE8は20ポイント増やしてもIE全体のシェアは減る。この成り行きの結果1~2年後のシェアがどう落ち着くのかは、まだ予想がつかない。

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(翻訳:Nob Takahashi)