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「マイノリティーリポート」そのものだ!―Oblong、驚異のジェスチャー・コンピューティングをTEDでデモ

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2008年に私はスペインのマドリッドで最高にクールなテクノロジーのデモを見た。しかし残念ながらデモをした会社はステルスモードだったため、私はそれについて話すことができなかった。さらにアメリカ政府を始め、数カ国の政府が問題の次世代コンピューティングのテクノロジーを研究しており、その一部は最高機密だった。2008年の末になって Oblong Industries社はベールを脱いだが、公開された事実はあまり多くなかった。

われわれは今年のTECカンファレンスに参加していないが、Oblongは参加し、どうやら観衆に息をのませたようだ。それも当然だ。 多くの読者はマイノリティー・リポートという映画に登場する未来的コンピューティングシステムをご存知だと思うが、Oblongのシステムはあれにそっくりなのだ。

いや、正確に言えば逆だ。Oblongの共同ファウンダー、John Underkofflerこそ、スピルバーグ監督の映画で使われたジェスチャー・ベースのコンピューティング・システムを考え出した男なのだ。今やUnderkofflerはジェスチャー・コンピューティングを現実化しようとしている。

しばらく前に私がマドリッドで見たデモもすごかったが、まだビデオだった。TEDでは実際に動作するところがデモされたようだ。New York Timesは昨日(米国時間2/15)のBitsブログの記事で紹介しているし、TEDに参加できない人々のためにOblongは何本かビデオを公開している。繰り返すが、これはまさにマイノリティー・レポートそのものだ。

Oblongのデビューは理想的なタイミングだった。AppleのiPadの登場で根本的なレベルでのコンピューティング・システムの革新についての議論が盛り上がっている。つまり、コンピューティングではキーボードとマウスが何十年も支配してきたわけだが、ついにもっと自然なインプット・テクノロジーを求める声が高まってきた。 iPadのマルチタッチ・ジェスチャー・システムは明らかにその方向への重要な一歩だ(10/GUIのデモ)が、Oblongの新しいシステムは完全にその先を行くものだ。

他にも、MicrosoftのXbox向けのProject Natalのような有望なジェスチャー・システムが存在し、その一部は今年中にもリリースされるかもしれない。しかしマイノリティー・リポート級の高機能なシステムが実現するにはまだ何年もかかるだろう。マイノリティー・リポート の作中の時は2054年に設定されていた。映画の中のガジェットとはいえ、スピルバーグの未来のコンピューティングについてのビジョンはテクノロジー業界に大きなインパクトを与えた。一方、Underkoffler自身はBitsのインタビューで、「この機能は5年後には普通のコンピュータに導入されているはず」と起業家らしく楽観的な見通しを述べている。

このテクノロジーがそこまで普及するまでの道のりはまだまだ長いだろうと思うが、マイノリティー・リポートのドリーム・コンピューティングの世界がまた一歩近づいてきたことだけは確実だ。

〔日本版注:John Underkofflerはマイノリティー・リポート、アイアンマンなどの映画に科学技術アドバイザーとしてクレジットされている。〕

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦/namekawa01

“「マイノリティーリポート」そのものだ!―Oblong、驚異のジェスチャー・コンピューティングをTEDでデモ” への4件のフィードバック

  1. toru in tokyo より:

    soo kooooooooooooooooooooooooool!

  2. […] iPhone次期バージョンで、ジェスチャー・インタフェース技術採用か By wwnjp 6月にも登場すると言われている次期バージョンのiPhoneに、ジェスチャー・インタフェース技術が採用されるのではないかというMorgan StanleyのレポートをCNETなどが伝えている。 このレポートによれば、TCO(total cost of ownership:機器の価格+月額利用料)も下がり、機能も増えるようで、タッチスクリーンではなくデバイスの側面などに指で触れて操作できるタッチセンシティブ・ベゼルのほか、カメラを用いたスワイプ・コントロール機能が搭載され、カメラで捉えた指の動きなどで着信を受けたりボイスメールを操作したりできるようになりそうだという。 ジェスチャー・コントロールが展示会などで注目を集めると、必ず引き合いに出されるのが映画「マイノリティ・レポート」だが、Appleのフィンガー・スワイプは、見た目は映画より地味でも電話を掛けながらiPhoneを片手で簡単に操作できるようになり、実用的ではありそうだ。「マイノリティ・レポート」と同じ2002年に「シリコンバレーを掛け抜けろ」(原題は” The First $20 Million Is Always the Hardest”)という映画がアメリカで公開された(日本未公開)。ネタバレになるので詳しく書けないが、この映画に登場するインタフェース技術もOblong社の技術ほど派手ではないが、1990年代のシリコンバレーの活気を伝えているストーリーともども興味深い。 なお、iPhoneのフィンガー・スワイプは、携帯の画面側にカメラのあって、指で触れずに操作するTIのジェスチャーとは違い、背面にカメラを置いて、電話しながら操作するような使い方を想定しているようだ。 (幸野百太郎) […]

  3. […] iPhone次期バージョンで、ジェスチャー・インタフェース技術採用か By wwnjp 6月にも登場すると言われている次期バージョンのiPhoneに、ジェスチャー・インタフェース技術が採用されるのではないかというMorgan StanleyのレポートをCNETなどが伝えている。 このレポートによれば、TCO(total cost of ownership:機器の価格+月額利用料)も下がり、機能も増えるようで、タッチスクリーンではなくデバイスの側面などに指で触れて操作できるタッチセンシティブ・ベゼルのほか、カメラを用いたスワイプ・コントロール機能が搭載され、カメラで捉えた指の動きなどで着信を受けたりボイスメールを操作したりできるようになりそうだという。 ジェスチャー・コントロールが展示会などで注目を集めると、必ず引き合いに出されるのが映画「マイノリティ・レポート」だが、Appleのフィンガー・スワイプは、見た目は映画より地味でも電話を掛けながらiPhoneを片手で簡単に操作できるようになり、実用的ではありそうだ。「マイノリティ・レポート」と同じ2002年に「シリコンバレーを掛け抜けろ」(原題は” The First $20 Million Is Always the Hardest”)という映画がアメリカで公開された(日本未公開)。ネタバレになるので詳しく書けないが、この映画に登場するインタフェース技術もOblong社の技術ほど派手ではないが、1990年代のシリコンバレーの活気を伝えているストーリーともども興味深い。 なお、iPhoneのフィンガー・スワイプは、携帯の画面側にカメラのあって、指で触れずに操作するTIのジェスチャーとは違い、背面にカメラを置いて、電話しながら操作するような使い方を想定しているようだ。 (幸野百太郎) […]

  4. […] 一言で言えば、このテクノロジーは画期的であるだけでなく、われわれがスクリーン上のゲームを始めとするアプリケーションを操作する方法を根本的に変える可能性を秘めている。マイノリティー・レポートで有名になったジェスチャーによる多様な操作が可能になるのは、今まで考えられていたよりもずっと早くなりそうだ。 […]

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