Gmail開発の秘密。マネージャーは傘

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SXSWキーノート:Danah Boydがプライバシー、パブリシティーとテクノロジーについて考察

テキサス州オースチンで行われているSXSW(South by South West)フェスティバルの「Gmailの舞台裏」パネルで、Gmail開発チームの主要メンバーが同サービスの本当の秘密を明かした。それは「Shit umbrella」(雑音から守る傘)になること。

プロダクトマネージャーのTodd Jacksonは、約100人の大半がエンジニアからなるグループとして、Gmailチームがどうやって動いているのかを説明する際に、ユーモラスな実情を打ち明けた。「shit funnel[じょうご]かshit umbrella[傘]のどちらかになること

彼が言いたかったのはこういうことだ。何千万人ものユーザーを抱えるサービス(そして何千人もの従業員を抱える会社)では、常に山ほどの非難を浴び続ける。プロダクトマネージャーは「傘」になって、エンジニアたちが邪魔されないように防御するのである。 多少はエンジニアに降りかかってしまう「じょうご」では不足で、マネージャーはエンジニアを完全に保護してやる必要がある。

この気持ちにEdward Hoも同感だ。「ミスターBuzz」として知られるこの男は、Google Buzzのチーム(Gmailチームのサブグループ)を作った人物なのだから。不必要なミーティングを忌み嫌う彼は、Buzzチームとして打ち合わせが必要な時は必ずデモを中心にして行い、議論はしない。「やり終えたことについてだけ」と彼は言う。

他のGmailに関する興味深い情報。

  • 招待制システムはマーケティング政策ではなく、スケーリングするための技術的な決定
  • GMailチームのエンジニア対プロダクトマネージャーの比率は30:1で、Gmailの中で最も大きい
  • Gmailチームは(チューリッヒを含め)世界数ヵ所の事業所に分散している。かつてはもっと多かったが、開発支援のために集結した
  • 「ユーザー数は数億人」で、メールサービスの第3位
  • インドではGmailがナンバー1のメールサービス
  • Gmailは米国内よりも海外の伸びの方が速い
  • Gmailは53ヵ国語に対応している
  • 社内でGoogle Buzzチームは、Saturday Night Liveのコントから「Team Taco Town」と呼ばれている
  • Googleは社内でGmailを使っており(当然)、提供開始と同時にMicrosoft Outlookから乗り換えた(約6年前)
  • Gmailは一部のユーザーでは動きが遅いが、それは大量のメールが保管されているから。近く修正される予定
  • Gmailの大部分がJava、JavaScript、C++で書かれている
  • Gmailにはjavascriptのコードが数10万行ある。これは世界最大級である
  • Gmailを遅くするような新機能は追加できない。

[写真出典:flickr/atomicjeep

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(翻訳:Nob Takahashi)