[jp] レポート:「企業に役立つビジネス・ツイッター活用術」講演

次の記事

"データのWikipedia"FactualがBig Dataの視覚化ツールを提供開始–データ視覚化のコンテストも

ビジネスツイッター

TechCrunch Japan読者の皆様にとっては翻訳者としてお馴染みの滑川海彦氏・前田博明氏が翻訳に携わった日経BP刊「ビジネス・ツイッター」(シェル・イスラエル著)は、70件以上の事例を通じてTwitterの使い方を学べる良著として好評で、発売翌日には重版が決まったほど。

そもそも本家Tech Crunchでは今までに1,000本以上のTwitter関連記事が書かれ、TechCrunch Japanの翻訳記事も600本を超えるほど取り上げてきた。Twitterとテレビの連携、政治家によるTwitter利用など日本でも広がりが進む今、TechCrunch Japan編集部ではそれら600本のTwitter関連記事を改めて紹介しており、本日2つ目のまとめを公開した。

[jp] TechCrunch Japan 翻訳記事で振り返るTwitterの歴史- 1/5

[jp] TechCrunch Japan 翻訳記事で振り返るTwitterの歴史- 2/5

そんな中、日経ビジネスセミナー「企業に役立つビジネス・ツイッター活用術」というイベントが3月12日に開催されたので参加してきたので、ハイライトをお伝えしていきたい。

基調講演はインフォバーン代表取締役CEO小林弘人( @kobahen )氏による「成功するためのTwitter企業コミュニケーション」。Twitterに企業が取り組む際に気をつけるべきポイントや、実際に関わってきた成功案件の事例を紹介した。

Twitterはユーザー目線のメディア。担当者自身がユーザーになって、ユーザー達の声を聞き、ユーザー達の温度を感じながら進めていくことが重要である。担当者自身が楽しめないとバイラルすることはない。

よくある誤解は、「Twitterやソーシャルメディアを使えば、即問題が解決できる」というものだが、そんなわけはない。あくまで優れた商品、サービス、コンセプトがあってこそ盛り上がるのだ。ソーシャルメディアを使った施策は低予算ではあるが、成功するためには仕込みの期間が必要だということを認識すべき。とはいえ、リスクを必要以上に恐れて、肝心の事前施策や口コミを発生させるための企画がお粗末になるのでは本末転倒である。「失敗するならお早めに」、と小林氏。

また、ソーシャルメディアは「会話」が重要。ブロガーやTwitterユーザーは管理する相手ではなく、対話する相手だ。企業は嘘をついたり、ごまかそうとしてはならない。「あれを言わせるな」などと言う企業は間違いである。ROIやKPIも大事だが、もっと重要なのは会話であり、そのためにはコミュニティに興味を持ってもらうため、担当者だけではなく企業全体の支援が必要。

こういったアプローチを踏まえた成功事例として、掃除機で有名なダイソン社の「掃除機ではない、謎の新製品」の事例を紹介。扇風機だが、「扇風機」という単語を使わずにバイラルさせるという取り組みを行い、発表後はTwitterのタイムラインを独占するほどの話題に。通常の扇風機の約10倍という価格であったにも関わらず注文殺到で製品が間に合わず、発売が延期になったほどの成功を収めたという。

ビジネスツイッター

(「掃除機ではない、謎の新製品」のキャッチコピーで話題を集めたダイソンの新商品)

ビジネスツイッター

(成功するバイラル事例には、背後にきちんとした企画があるという説明)

第二部はテーブルマーク(旧カトキチ)コーポレートコミュニケーション部部長の末広栄二氏、エフエム東京編成制作局ライツ開発部ウェブマスターの藤井大輔氏、ゼビオマーケティング部門マーケティング・販促チームの斎藤とも子氏によるパネルディスカッション「日本企業のツイッター活用事例」。司会は日経ビジネスオンライン編集部の井上理氏。

親父ギャグを使って親近感を出しながらフォロワーとコミュニケーションを行う末広氏、いじられキャラで一日300ポスト(最高一日600ポスト)とかなりヘビーな使い方をしている斎藤氏。日本の「軟式企業Twitter」を代表するお二人が様々なエピソードを披露。

ビジネスツイッター

(末広氏による「軟式企業ツイッター」のやり方レクチャー。親父ギャグばかりではなく、表記の仕方にも工夫が。)

逆に、「誰もが末広さんのようにはなれるわけではない」と語る藤井氏は、Twitterの独自な使い方を紹介。今までも同業者と飲みに行くことはあったが、「東京FMとTBSラジオが飲んでいる」とTwitterでつぶやくと、会社が手を組んだように見えて、業界が盛り上がるとのこと。また、Twitterを通じて普段からコミュニケーションを行うことで、「無駄な営業がなくなった」という。

続いて第三部は小林弘人氏、ITジャーナリストの林信行氏、デジタルガレージの佐々木智也氏、司会に滑川氏という構成でパネルディスカッションが行われた。企業のTwitterの利用について、小林氏は「ネットが出てきて以来、実はあまり変わっていない。あたり前のことをきちっとやること。例えば、情報開示が重要、わからなかったら聞く、間違ったら謝る。また、Twitterのコミュニティを理解せずにガンガン始めるのは危ない。少しずつ始めるべき。気乗りしないなら、Twitterはやらないほうがよいと思う。伝えたい何かがあるとか、会話したい相手がいるならやった方がよい。」と指摘。

林氏は「失敗できて、挽回もできるのがTwitter。UCCの事例(botを使ってスパムと揶揄されるツイートを大量に発信)も失敗として紹介されるが、実は対応が早かったために逆に好評価となった。彼らは早く使って早く失敗して早く学んだのだ。」と語る。

佐々木氏は、「ビジネス・ツイッターは多数の事例が掲載された良著。ただし、Twitterの使い方は決まったものではないので、成功事例を取り入れながら、どんどん新しい使い方を作っていき、活用してほしい。」とアドバイス。

なお、Twitterでは#biztwというハッシュタグが書籍「ビジネス・ツイッター」と本セミナーについての感想を語る場となっている。また、本セミナーの内容は日経BPによって有料動画配信が予定されているとのこと。

ビジネスツイッター

(当日、スクリーンには #biztw ハッシュタグを使ったツイートが表示され、来場者は感想を読みながらセミナーを聴講することができた)

※全ての写真は Creative Commonsライセンスで、BY Fumi Yamazakiです

Fumi Yamazaki(Twitterブログ

“[jp] レポート:「企業に役立つビジネス・ツイッター活用術」講演” への2件のフィードバック

  1. anonymous より:

    中立感や真正性、客観性というより、我田引水的な姿勢を感じる。

  2. 我々は、時としてSNSに携わる時、すぐに何かの結果を期待しがちであるが、「木を見て、森を見ず」にならないように心がけたいものです。

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中