Facebook、プライバシー方針で大きな賭け―ユーザー情報を第三者に提供へ

次の記事

リアルタイムで位置情報登録の様子を眺めてみる:SXSWでの様子はこんな風だった

昨日(米国時間3/26)、Facebookは大胆(かつ大いに懸念を抱かせる)機能を含む新しいプライバシー方針を発表した。これによると、Facebookは一部のサードパーティーの提携相手に対し、ユーザーの事前の了承なしにユーザーデータに対するアクセスを認めるという。ユーザーからの反発があることは間違いないが、過去にも何度か繰り返されてきたとおり、Facebookは少々の悪評を浴びてもひるまない会社だ。

しかし今回は雲行きが深刻になるかもしれない。Facebookのユーザーは自分の友達関係(ソーシャル・グラフ)が同意なしに公開されることに懸念を抱くだろうが、それに加えてユーザーに「ウェブ全体に公開」という新しく導入されたプライバシー設定の持つ危険性に気付かせる警鐘となるかもしれないからだ。去年の12月にFacebookが行ったプライバシー方針の変更にはこれ以外にも不安を感じさせる部分がいくつかあった。それが現実の問題となってくる可能性が出てきた。

たとえば、Facebookユーザーがサードパーティーのサイトを初めて訪問したとたんに、そこにFacebookの友達の顔写真や自分の最新の投稿が表示され、そして自分の性別や年齢、住んでいる場所に合せてカスタマイズされたコンテンツが表示されたらどんな気分がするだろう? 控え目に表現しても、セキュリティー上の大問題が発生していることを疑うだろう。自分のコンピュータ乗っとられたか、フィッシングに引っかかったかと驚くに違いない。そして最後には、去年の12月に何気なく操作したプライバシー設定ウィザードが関係あることに気づくかもしれない。

この問題に精通していない読者のために繰り返すと、 Facebookの ‘Everyone’ という設定ではユーザーのコンテンツはインターネット全体に公開される。これには(当然)検索エンジンやサードパーティーのサイトが含まれる。このオプションは昨年6月にリリースされたものだが、当初はFacebookの複雑怪奇なプライバシー設定の迷宮の奥深くに隠されていた。ところがFacebookのプライバシー方針の大幅見直しによって、デフォールトが「友人のみ公開」からEveryoneに変更されたため、膨大な数のユーザーがインターネット全体に公開されることとなった。また、この見直しの際にFacebookは従来非公開だった友達リスト、性別、居住している市を公開データに変えた。

メディア、ブロガー、プライバシー保護団体は、この変更の発表と同時に「Everyone設定の意味についてユーザーに十分周知せずにトロイの木馬を仕込むようなもの」として強く批判した。FacebookのPRチームは「35%のユーザーがプライバシー設定を〔Everyone以外に〕変更した」として、ユーザーはプライバシー設定の意味を理解していると反論した。批判は数週間で下火になった。

そして今日に至ったわけだ。私は依然として大部分のFacebookユーザーは新しいプライバシー設定の意味を本当には理解していないと信じている。“Everyone設定が現実などんな影響をもとらすか分かっていないと思う。Facebookは「ユーザーの同意を得た」かもしれないが、「十分理解した上での同意(インフォームド・コンセント)ではなかったはずだ。MicrosoftのDanah Boydはこの種の問題を長く研究してきた専門家だが、やはり同様の結論に達している。SXSWのキーノートでBoydは ユーザーたちが自分でこうだと考えているプラバシーの状態を聞き取り、続いてユーザーに実際の設定を見せるという実験について発表した。それによると、ユーザーの考えている設定と実際の設定とはただの一度も一致しなかった。

それならなぜFacebookユーザーは以前にBeaconがローンチされたときのような激しい抗議に及ばなかったのだろう? 一般ユーザーはEveryone設定の意味がよくわかっていないからというのがおそらく大きな理由だろう。つまりEveryone設定自体は見かけ上でFacebookの機能にはほとんど影響しない。コンテンツがFacebook内の検索で探しやすくなった。GoogleやBingで検索できるようになった。ユーザーが直接感じる影響はそんなところだ。ウェブ全体に公開されるGeneralInformation”に“ユーザーのソーシャルグラフが追加されたこともまだそれほど大きな影響を与えていない。

しかし、新しいFacebook Connect(あるいはどんな名称になるにせよ)で、状況は大きく変わる。ユーザーの承認を求めずFacebookが一方的にサードパーティーの提携相手に提供するGeneral Inforemationにはプロフィール写真、性別、ソーシャルグラフに加えて、Everyone設定で公開したすべての情報が含まれる。

〔略〕

もし多くのユーザーがこの新方針に不満を抱き、Everyone設定を変更することになれば、Facebookの将来に大きな影響が出てくる可能性がある。ここ1年ほどFacebookは自サイトを超えて広く外部に情報を公開することでTwitterやGoogleと競争しようとしてきた。Facebookにとってこれは大きな賭けだ。ユーザーはFacebookの壁を超えて広くデータを共有する方針に賛成するだろうか? それとも騙されたと感じて反発するだろうか?

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦/namekawa01

“Facebook、プライバシー方針で大きな賭け―ユーザー情報を第三者に提供へ” への2件のフィードバック

  1. […] Part of admin's adventure in WEB Facebook、プライバシー方針で大きな賭け―ユーザー情報を第三者に提供へ […]

  2. まるじ より:

    なんか微妙な話ですね。

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中