[jp] セカイカメラは成長する。ーauとのAR事業連携でなにが起こるのか?(後半)

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2010年3月は頓智・、そしてセカイカメラにとってインパクトの大きいリリースが相次ぐことになった。本稿の前半で紹介したOpenAirによるパートナー連携の発表、フィルタリングを強化したVer.2.2のリリース、そして昨日、au携帯電話を提供するKDDI株式会社との共同リリースでAR事業の連携を発表した。一体何がセカイカメラに起こるのか?発表されたのは大きく二つだ。(写真左:頓智・CEO 井口 尊仁氏、写真右:KDDI株式会社 伊藤 盛氏)

1つ目はAndroidに対応したセカイカメラの発表だ。アンディ・ルービン氏との2ショットが今や現実のモノとして動いている。IS01はシャープ製のAndroid端末で、ここにセカイカメラはプリインストールされた状態で出荷されることになる。ユーザーの手元に届くのは2010年6月上旬だ。

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2つ目はセカイカメラZOOMだ。これまでセカイカメラをはじめ、例えば LayarjunaioWikitudeなど、主要なARプレーヤーが採用しているのはiPhone&Androidだった。ここに日本独自の携帯電話が端末として加わる。伊藤氏が「2008年10月から地道に開発してきた」という、BREW4.0ベースの”実空間透視ケータイ”をセカイカメラに連携させることで、au携帯ユーザーであればセカイカメラを体験することができるようになる。こちらの提供も同じく2010年6月上旬からだ。

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この2つの連携の成果について、イベントで各種デモを撮影してきた。特にセカイカメラZOOMについては、iPhone&Androidというスペックで実現されてきたAR体験がどのようにこの小さな端末で再現されているのかが重要なポイントになる。

今回の連携について伊藤氏は「連携の話を始めたのは2009年の11月頃から。元々狭い世界(笑)なので、交流はあった。ARをもっと身近な存在にするにはどうしたらいいか、と。」と、連携のきっかけについて言及。「実空間透視ケータイが出たのが2008年6月。ARは頓智・だけでないとアピールしていた。そういう経緯を踏まえ、今回の連携がARの発展の寄与になると考えている。」2008年9月のTechCrunch50でデビューしたセカイカメラとの連携はまるで同級生コンビのようだ。

連携最大のメリットは国内ユーザーへのリーチ拡大だ。「頓智・さんとしては既存の『ケータイ』向けに開発するリソースがなかったので、実空間透視ケータイの技術が役に立った。」iPhoneは国内で300万台程度という情報がある通り、幅広くユーザーにAR体験を提供するにはセカイカメラの国内端末対応は必須だった。BREWの4.0以降の対応ケータイの台数に関しては公式発表はできないものの、現在の数倍の国内のユーザーにリーチできる台数だ。

ビジネス面ではどうだろうか?OpenAirで商用APIが公開されることになったオーソライズドタグ(コンテンツプロバイダーが提供する商用コンテンツ)についてもセカイカメラZOOM上で見えるようになる。

OpenAirとセカイカメラZOOMの連動はー少なくとも国内に於いてはー重要な意味を持つ。既存のコンテンツプロバイダがAR体験という新しい表現方法で、ある程度のボリュームが期待できる国内au携帯端末ユーザーにアプローチ出来ることになるからだ。

「BREWによって既存端末に乗ったということがあるので、この先にある商用コンテンツ、ゲーム、音楽、スポーツのAR対応を考えたい。元々auさんは独自コンテンツに強いので、それらをどんどんAR体験につなげてゆきたい」(井口氏)「auではEZwebだけで数百社のコンテツプロバイダーと協力してきた。彼らがこのARプラットフォームに(サービスを)出しやすい環境をつくりたい。」(伊藤氏)と”AR体験”というプラットフォーム上での新しいエコシステムの構築がキーになると両氏は語る。

例えばauと関係の深いソーシャルプラットフォームといえばGREEがあるだろう。こういったプレーヤーについても「既存ソーシャルとの連携はどんどんやっていきたい。ユーザー体験を高めるためにソーシャルグラフをどんどん取り入れて繋げたいと考えている。」(井口氏)と積極的だ。世界的にはTwitter、facebookと連携先も全方位だ。

前半・後半と2回に渡り、セカイカメラの成長をお伝えしてきた。繰り返しになるが、頓智・はデビューして1年半のスタートアップだ。日本が世界に誇る巨大テレコムとの連携で明らかにされた新しい”ARエコシステム”は大変興味深い。AR体験というイノベーションが日本発の新たな巨大ビジネスを生み出すことになるのか。ーその様子を今後も追いかけたい。


頓智・CEO 井口氏のコメント

KDDI株式会社 伊藤氏のコメント

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