日本の経済紙「日経」が10年前のリンク防止策を最新のWebサイトに導入

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Netscapeがまだ健在のころには、JavaScriptを使って画像などのコピーをブロックしようとする連中がいた。コピーしようとすると…ブラウザの本来のメニューは出ず…JavaScriptのalertが出て“リンクのコピーは音楽産業を滅ぼす窃盗行為です”なんてメッセージを吐く。しょうがないからこっちは、ページのソースからIMGタグなどをコピーする。今、日経は、そんな、昔の「HTML速習48時間」に載ってるような小細工を使い、リンクや画像の右クリックを不能にすることによって、コピーを防ごうとしている。

The New York Timesの記事によると、日経は右クリックを禁じただけでなく、有料読者にならないとリンクの再利用はできない。これはまさに、アメリカのニュース集積サイトの息の根を止めたやり方であり、同紙は貴重なニュースが今後かえって不法に簒奪されることを心配している。

もちろん、このようなJavaScriptの小技(こわざ)は、バイパスしようと思えば簡単にできるが、おもしろいのは、このように合衆国以外の国の新聞社が、合衆国の新聞が今直面している危機を見て大あわてしている姿だ。しかし率直に言って、彼らの小細工は通用しない。メディア企業がやるべきことは、次世代の人びとを説得してデジタルコンテンツを有料化することだ。いろんな理由により、それはうまくいくはずだ。“アマチュアの時代”とか、メディアコラージュの魅力など、いろんな甘い言葉が流行(はや)っていても、しかし一方に高度なプロのメディアプロデューサーがいなければ世の中は退屈だ。たしかに地方紙はこのところますます魅力薄になりつつある(ぼくの故郷のColumbus Dispatchなんか、AP通信社の記事ばっかりなのにそのほかのがらくたが多くて雑誌みたいに厚い)が、WSJやThe New York Timesなどは、同じ恐竜でも高度に進化した恐竜だから、今後も十分活用できる能力やリソースを持っている。

というわけで、日経は、勝手に壁を築くがよい。そんな壁は、簡単に迂回できるんだから。

[原文へ]
[米TechCrunch最新記事サムネイル集]

(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

“日本の経済紙「日経」が10年前のリンク防止策を最新のWebサイトに導入” への13件のフィードバック

  1. MG より:

    いっそのこと、日経はパウェブサイトを設けなければいいのに。

  2. Neleus より:

    右クリック禁止の影響か、日経サイトでChromeのマウスジェスチャーが使えなくなった。Firefoxのは使えるみたいだけど、読者のブラウジングを妨害するようなサイト構築はやめてほしい。

  3. […] Part of admin's adventure in WEB 日本の経済紙「日経」が10年前のリンク防止策を最新のWebサイトに導入 […]

  4. うましお より:

    日本経済新聞、略して日経。
    でもね、赤字なんだよね。

  5. […] 日本の経済紙「日経」が10年前のリンク防止策を最新のWebサイトに導入 […]

  6. […] 日本の経済紙「日経」が10年前のリンク防止策を最新のWebサイトに導入 […]

  7. この魅力的でおせっかいな男 より:

    なぜスミス?単に冒頭の”DON’T PANIC”からの連想みたいです。ライター氏の好みかな。じゃあこの画ののっぺらぼうは誰?”DON’T PANIC”でイメージ検索すると筆頭に彼が現れる。これは宇宙的ベストセラー『銀河ヒッチハイクガイド』の表紙に登場するキャラクター。どうもナードなひとたちの間では「餅つけ」的なキャラとして使われているようです。彼は宇宙ヒッチハイカーへの助言としてまず「dont panic;あわてるな」といいます。ああ、本文第3段に”合衆国の新聞が今直面している危機を見て大あわてしている姿だ”とある。それで「あわてるな」と。その助言を踏まえてもう一度本文を読むと、このコラムの主題は、日経を揶揄することよりもむしろデジタル時代の新聞のあり方のほうにあることもわかりますね。

  8. Inetgate より:

    う〜ん。
    日経に対しては、小手先のコピー防止策よりも、本当に価値のある(読者が金を払っても良いと思うほどの)ニュースを提供できているのかと問いたい。
    今のままでは、見るだけ時間の無駄なので見ないという結論にしかならないような気がする。

  9. sinano より:

    日経がよく使う「日本、消費者、アメリカの三段論法」というのがあります。

     1.消費者にとってよいことは日本にとってもよい
     2.アメリカが望むことは日本の消費者も望む
     3.だからアメリカが望むことは、日本にとってもよい

    いまのアメリカの悲惨な状況をなぜ伝えないんでしょうかね。
    この「尻軽さ」「煽りの酷さ」が命取りになったのではと。

    自分たちの主張ばかり押し付けておきながら、
    ネット記事上のコメント投稿欄なんかは、直接には投稿できない
    ようにして、「編集者がチェックを行ってから掲載されます」
    とかふざけたことばかりやってる。

  10. 鶴群の一鶏 より:

    日経のアレがTechCrunchでも話題に…

    日経の右クリック禁止は以前から気にはなっていたんだが、TechCrunchに取り上げられるとは。こんな小細工でも日経読者のITスキルなら記事の保護には有効と判断したんじゃないの。そんな入れ知恵したのはどこの下請けだよ、ということは言えるけど。 日本の経済紙「日経」…….

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