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仕事をハッピーにこなすには? とんでも上司の傾向と対策

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前回の記事で、教育が従業員の生産性を向上させ、企業としてより大きな成功を得ることができる旨を書いた。実は、生産性の向上により大切なことがある。それは「ハピネス」だ。著作家でありビジネスコーチングを行っているAlexander Kjerulfによれば、デーン語には仕事現場における「ハピネス」を示す語があるのだという。その言葉とはarbejdsglædeだ(但し、この言葉を正しく発音しようなどと考えれば、途端に不幸になってしまうかもしれない)。Kjerulfによると、この概念はスカンジナビア方面における仕事文化に根差しているのだという。自らが行うことに喜びを感じ、成果にプライドを持ち、自ら行うことの重要性を認識して、かつ他人にも認めてもらう。これがうまく繋がれば楽しさを感じ、自然と活力も生まれてくる。

従業員がarbejdsglædの状態にあれば、ビジネスもうまく回り始める。幸せを感じている人はより良い仕事をする傾向にあり、自ら高い品質の仕事をすることでさらに幸せを感じることになるからだ。仕事への積極性が生まれ、さぼりたいなどということは誰も考えなくなる。幸福を感じる人はストレスなども無縁で、燃え尽き症候群などからも無関係でいられる。当然のことながら、こうした状態にある従業員が勤める会社は売り上げもあがり、顧客満足度も高くなり、さらには創造性を持った仕事を行って、ビジネスにおける利益も上がり続けることになる。

まるで天国やでディズニーランドの話をしているように聞こえるかもしれない。結局のところは誰もが幸福を求めているのだ。ところでもし愚かな上司のもとで働くことになった際、いったい人は幸せになれるものだろうか。会社は従業員のことなどおかまいなしで、仕事内容もつまらないものだとしたらどうだろう。古くからの友達のSrikumar Rao教授(知る限り最高のマーケッターでもある)が著作を発表し、その中でさまざまな対応策を紹介してくれている。

たとえばどのように振舞うべきなのか。Srikumarは、上司に対する不満や怒り、フラストレーションなどを感じてしまうことは、自分の幸福のための鍵を上司に渡してしまうことになると書いている。上司は仕事中におけるあなたの行動を左右できるだろう。しかし自分の気持をどうもっていくかの鍵は、自ら明け渡してしまわない限り、あくまでも本人が所持しているのだ。不満な上司の心中を察してみればいい。怒りや不安、恐れやジェラシーなどが見えてくるだろう。そんな彼とは週に何時間かを一緒に過ごすだけだということをよく考えておこう。彼の方はそういう不満な自分と一生付き合っていかなくてはならないのだ。

問題上司の不幸を考えてちょっと笑ってしまったりするだろうか。実はそれが大事なことだ。笑いこそ人に共感するための種となるものだからだ。そこから上司のことを人間としてとらえることができるようになり、彼自身の窮状を理解してあげることもできるようになる。自分の幸福を邪魔する障害物という見方から離れて、その上司のことを見られるようになる。彼のことを「上司」という役割以外で見ることができるようになると、当事者間の関係にも別の視点が生じてくる。単純なことを言っているように思えるかもしれないが、これは非常に大事なことだ。このように考えることによって、「排除すべきバカ上司」を「なんとか耐えられる存在」と考えられるようになり、ついには「さほど悪い人でもない」と考えられるようになるとSrikumarも言っている。

仕事にまつわる気に入らないことを数え上げるのは簡単なことだ。しかし不満を数え上げて意気消沈するよりも、それ以上に良い点を数えてみる方がはるかに前向きだ。仕事がある、というところから初めて、仕事から得られる良い点をリストにしてみよう。そして感謝の気持ちを表に出し、そうした気持ちが他人にも伝わるようにしてみよう。こうした態度をとるには若干のトレーニングが必要かもしれない。しかし必ずできるはずだ。そしてそうした観点から問題点に向き合うことができるようになる。すると自分を悩ましてきた問題もさほど深刻なこととは思わないようになり、これまでよりも積極的に問題に対処できるようになってくる。

仕事から得られる良い点ばかりを見ようとするとき、自分をごまかしているように感じることもあるかもしれない。しかし実のところ、嫌なところばかりに注目していたときも、一方にのみ注目するという点では同じようなことをしていたわけだ。良い点に注目することで、気持ちよく、積極的になれる方向に自らの感情の持つエネルギーを使えるようになる。

尚、自分の立場から世界を眺めるとき、常に自分の見方を反省することも大事なことだ。

ある起業家が起業して間もない頃、くだらない問題で手間をとらせる従業員に苛立っていた。皮肉や無愛想な態度でばかり応じていた。たまには怒鳴りつけることさえあった。彼は自分の時間を重要なものと考えており、周囲が持ちかけてくる問題には各人で対応して欲しいと考えていたのだ。そのような振る舞いのせいで、主要な社員が何人も彼の元を去ることになり、彼はようやく目を覚まして態度を改めた。従業員に相談を持ちかけられたとき、それを関係を築くための良い機会だと考えられるように、自らの思考法を改めていったのだ。また、そのような機会を通じて彼の考えを伝え、発見をともないつつ企業文化を広めていく機会だと捉えられるようになった。これによって離職者が減っただけでなく、やめていった人が戻ってくるようにさえなったという。

Srikumarのアドバイスは私のケースにもぴったり当てはまる。成長を始めた企業にとって一般的な問題に煩わされていたときのことだ。私は前向きな態度からは程遠く、会社全体のモラルを下げるような行動をとってしまっていた。このとき、人生というものを自分の行動に対する責任のとり方を学ぶための場であると考えられる人こそ、もっとも充実して幸せな時間を送ることができるのだということを学んだ。こういう考えのできる人々が会社を成長させていくことができるのだ。

編集部注本稿は企業家出身の学者、Vivek Wadhwaによる寄稿である。同氏は現在UCバークレー客員教授、ハーバード法科大学院上級研究員、デューク大学の起業・研究商用化センター研究担当ディレクターを務める。Twitterアカウントは@vwadhwa

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(翻訳:Maeda, H)

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