東京の人力翻訳サービス、myGengoがウェブサイトやアプリの国際化用APIを発表

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ウェブサイトの翻訳はなかなか面倒な仕事だ。特に内部の余力に乏しいスタートアップが複雑な構造のサイトを多言語対応させるのは非常に困難だ。通常、翻訳者や多言語のテキストの管理は手仕事にならざるをえない。そこで、私が最近の記事でAmazonのMechanical Turkサービスの翻訳業務版として紹介した東京のスタートアップ、myGengoの出番だ。同社は今日(日本時間)、翻訳APIを発表した。デベロッパーはウェブサイト、アプリ、SNSなどにこのAPI利用したプラグインを設置することにより、オンデマンドでmyGengoの人力翻訳サービスを利用したコンテンツの翻訳を行うことができる。

人力検索の正確性を維持したまま、内容が随時更新されるダイナミックなコンテンツの翻訳作業をできる限り省力化しようというのがコンセプトだ。たとえばオンライン通販サイトの場合、常に新しい商品がデータベースに追加される。サイトがmyGengoのAPIを利用すれば、新たに追加された商品の説明が自動的にmyGengoに送信され。myGengoには事前に能力を審査された800人の翻訳者が世界各国におり、受け取ったテキストを8ヶ国語に翻訳することができる。翻訳されたテキストは通販サイトに送り返され、自動的に適切な位置に表示される(myGengoでは数時間以内にプロセスが完了するとしている)。

myGengoでは、さらに、この翻訳APIは国際的なSNSその他のコミュニティー志向のサービスの運営者に翻訳の再販売による収益化の機会を与えるとしている。つまり、傘下のサイトがドキュメントやプレゼンテーションなど各種のコンテンツを国際化したいと望んだ場合、ネットワークの運営者はmyGengoを利用して翻訳を提供し、その過程でコミッションを得ることができる。

APIの利用自体は無料だ(一部のコンテンツについて機械翻訳を選択した場合も同様)。ただし、利用者はAPIを利用した人力翻訳についてはウェブを通じた翻訳(1語あたり$ 0.05~)と同様の通常料金を請求される。myGengoのCEO、Robert Laingは「われわれは今年末までにトップ10のCMS(コンテンツ管理プラットフォーム)向けのAPIを揃える。また来月、多言語サイト用ツールのStringがAPIを利用できるようにする」と語っている。

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(翻訳:滑川海彦/namekawa01