日本携帯ゲームの巨人、DeNAがiPhoneソーシャルネットワーク MiniNation で世界に進出

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日本には株式時価総額数千億円の規模で上場を果たしている携帯ゲーム企業が2社ある。GREE (2490億円) とDeNA (3820億円)だ。両社ともこれまで日本国内でのみサービスを提供してきた。しかしDeNAは昨日(日本時間5/11)、MiniNationというゲームを中心としてアバターによるコミュニケーションを図るソーシャルネットワークをApp Store上で開始、世界市場に進出を開始した。

MiniNationはスタート当初まず英語のゲーム4種類(無料) [iTunes link]を提供する。これらはいずれもDeNAが運営する日本におけるソーシャル携帯ゲーム・プラットフォーム、モバゲータウン(ユーザー数は1800万とされる)の人気ゲームだ。アバター・システムはすでに稼働中で、DeNAによればこの4ゲーム、Bandit NationMini SolitaireMini BalloonHuntMini NumberPlaceは手始めにすぎないという。

MiniNationのユーザーはメールを交換し、相手のホームページにメッセージを投稿し、コミュニティーを作り、友達を登録するなどができる。またMiniNationはiPhoneゲーム・プラットフォームのOpenFeint上で展開される。DeNAは OpenFeintの親会社Aurora Feint社に20%資本参加している。

ここまではたいへんけっこうだ。しかし、DeNAがApp Storeで大きな存在となるためにはいささか出遅れの気味があるのではないか? MiniNation自体はたいへんよくできたゲーム・ポータルだ。しかしわずか4種類のゲームではiPhoneユーザーに大きな影響を与えることは難しいだろう。

アクションパズル((BalloonHunt)、Sudokuタイプの一種(Number Place)、 ソリテア、マフィアウォーズ風のゲーム(BanditNation、日本版の「怪盗ロワイヤル」は人気ゲーム)がSNS環境でプレイできるというのは1年半前だったら大いに刺激的だっただろう。しかし今はどうだろうか?(そうは言っても、私自身はBalloonHuntとBandit Nationを試してみて大いに気にいったが)。

DeNAは近くアバター関連などのバーチャル商品を販売も開始する計画だ。 しかし、App Storeにはすでに何万というゲームが登録されていることを考えると、DeNAは何年も前に日本の携帯(非スマートフォン)向けに開発されたゲームではなく、iPhone向けのオリジナル・ゲームをできるだけ早く提供し始める必要があるだろう。

もう一つの懸念は、ゲームの英語訳の品質だ。たとえば、BalloonHuntで、あるステージをクリアすると、「ランキングは送信されましたか(Is the ranking transmitted?)」と尋ねてくる―「スコアをオンラインに公開しますか?(Share your score online?)という意味のつもりなのだろう。DeNAのような大企業がこんな英語を公開しているとは情けない。(Number Placeのヘルプの翻訳はさらに悪い)。

DeNAのアメリカ子会社、DeNA Globalは現在もMobaMingleを運営している。こちらも海外向け非スマートフォン用のソーシャル・ゲームで、2008年12月に紹介している。

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(翻訳:滑川海彦/namekawa01