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Evernote CEOのPhil Libin、サービスの運営状況を語る(フリーミアムを成功させるポイントとは何か?)

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Adeo Ressiが四半期ごとに開催しているTheFundedが先週開催された。その中、Founder ShowcaseにてEvernoteのCEOであるPhil LibinがEvernoteの収益状況とストラテジーについてのプレゼンテーションを行った。その中でLibinはフリーミアムモデルを成功させるための要因や、また利用者がサービスを長く使えば使うほど収益をもたらすようになる構造についても説明を行った。

ちなみにEvernoteというのはオンラインないし実世界で遭遇するアイデア、写真、ドキュメントなどの各種情報を素早く保存したり編集するための非常に優れたツールだ。このサービスが成功をおさめている理由のひとつとして、サービス内にコンテンツを投入すればするほど、利用者自身にとってサービスがなくてはならないものとなってくることだ。この話はRessiのインキュベーション組織であるThe Founder Instituteでも取り上げられたものだ。



Libinの話のポイントを以下にいくつか箇条書きにしておこう。

  • ときに人々は「最高のプロダクトが必ずしも成功をおさめるわけではない」と言う。そういう人々はマーケティング等、他の面にも注目すべきだと主張する。しかしインターネットエイジである現在、良いプロダクトというのは他の要素(マーケティングなど)を無料で獲得することができる。すなわちプロダクトの性能にこそ注目すべきであり、それを高めていくことこそが大切だ。
  • 1年前の段階で、Evernoteの収益のほとんどはライセンス提供から得ていた。しかし成長性の観点からプレミアムプランの普及に務めていった($5/月あるいは$45/年)。現在ではプレミアムの登録料で月間$300-400K(30万ドル-40万ドル)の収入となっている。ライセンス収入は$45K(4万5000ドル)程度だ。
  • Evernoteの累積登録者は現在310万人で、1日に10,000人くらいが新たに加わっている。有料利用者は68,000人程度。
  • 時を経るに連れ、利用者は有料利用者となりやすくなる傾向がある。新規利用者が直ちに有料プランを申し込む率は0.5%に過ぎない。しかし2年前に登録して現在も利用している利用者についてみると20%が有料利用者となっている。
  • ほとんどの利用者はすぐに利用をやめてしまう。しかしサービスの利用を続ける人はしだいに有料オプションを考慮するようになる。これは注目に値する傾向だ。
  • アクティブ利用者を抱える月間コストは9セントほどで、利益の方は月間1人あたり25セントとなっている。既に1年半ほど前から利益がコストを上回るようになっている。
  • アントレプレナーはアクティブユーザからできるかぎり早く利益をあげることを考えるべきだ。さもなくば規模が拡大していくことがすなわち経営を圧迫していくこととなる。

上に掲載したビデオでLibinは彼の説を詳細に語っている。ただ、同様の話は他のサイトにも掲載されている。

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(翻訳:Maeda, H)