Googleが新入社員にWindowsの使用を禁止–Chrome OSへの移行準備か

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これまでGoogleが大っぴらに、Windowsのない未来を望むと言ったことはないと思うが、でもそう考えていることは確かだ。しかし、そう考えているとしても、Googleの社内でWindowsは相当数使われているはずだから、本気でそれに取り組むのは難しい。でも今後は、そうではなくなるかもしれない。

今夜のFinancial Timesの記事(米国時間5/31)によると、Googleは社内でも優勢だったMicrosoftのオペレーティングシステムを、今後社員たちが使わないようにし向けていくという。というか、その記事には、”今年の新入社員から、AppleのMacまたはLinuxをオペレーティングシステムとするPCのどちらかを使わなければならない“、とある。そして自分のコンピュータでWindowsを使いたい者は、最高役員であるCIOの許可を要する。

記事のニュースソースが複数の匿名の社員だから、Googleがこの話を公式には否定することもありえるが、しかし事実であってもおかしくはない。今年の初めに起きた悪名高き中国のハッカー攻撃事件(そしてそれが中国撤退につながった)は、Windowsの脆弱性が原因だとGoogleは信じている。穴を一つふさいでも、まだほかの穴がたくさんあるから、類似の事件がまた起きる可能性もある、とGoogleは当然考えているだろう。

だから、ユーザにとってもハッカーにとってもなじみの薄い(そしてセキュリティが良好と思われる)OS–OS XとLinux–に切り換えたほうがよい、と彼らは考えたのだ。それが、今回の策につながったのだろう。

もちろん製品をテストするためには、Windowsマシンを持っていなければならない。でも興味深いのは、Googleはこれまでの、Windows PC優先、MacやLinuxは二の次という製品展開の方式を今後も続けるのかどうかだ(Chromeは例外だったが)。Googleも、営業的には市場人口の多いプラットホーム、すなわちWindowsを優先せざるをえないのではないか。

Googleはここ数年ずっと、Microsoftを標的にしている。Google Docs、Gmail、Chromeなどは、明らかにMicrosoftの製品を意識している。Androidすら最初はWindowsたたきの製品だと思われていた(敵はWindows Mobile、目的はMicrosoftをモバイルの世界から締め出すことだ)。やがて登場するChrome OSも、やはりWindowsを食うことをねらっている。

Chrome OSはMicrosoftに対するGoogleのもっとも至近距離のパンチだ。Googleが描く未来像は、コンピュータがWindows不要で使えるようになることだ。あらゆるタスクがブラウザの上で行われ、一部のストレージがローカルにある以外は、なにもかもクラウド上にある。これまでのような意味でのソフトウェアは、ユーザ機の上にいっさいない。

そんな未来に多くのユーザが、いきなりなじめるわけではないが、でも、MacとそのOS Xは最近ユーザが増えている。そこで、新入社員にOS XとLinuxを使わせることによって、GoogleはWindows離れの先鞭を付けようとしているのだろう。つまりこの二つのOSを、Chrome OSまでの‘つなぎのOS’として、Googleが公式に推奨しているのだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))