[jp] 東京Camp vol.3に参加してくれたデモピットをご紹介。ー後編

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前回からのつづき。東京Campでデモを披露してくれた数社の内、気になったものをご紹介させて頂く。

マイクロソーシャルコミュニケーションTalknote(トークノート)トークノート株式会社

Twitterでコミュニケーションをしているとき、ふとプライベートな話題になることがある。そういったと時に使われるのが「DM」だ。しかし、このDM機能、使ってみるとやや物足りない。特に複数のメンバー間で旅行などの調整をする時などは1対1の会話しかできないので非常に面倒だ。当然、こういう場合はTwitterを使わず、メールやSkypeなど他のツールを利用することになるだろう。

Talknoteはこういう場合に力を発揮してくれる。特定のグループやトピックス毎に「ノート」を作ることができ、それらは招待されたユーザーのみコミュニケーションができる。先の例で云えば「旅行ノート」を一冊つくれば、日程の調整から友人間のコミュニケーションまでプライベートなやり取りはすべてそこに残すことができる。また、ウェブを中心に、携帯、iPhoneアプリといくつかのプラットフォームで使えるのも大切なポイントだ。

メールやIMなどと違い、コミュニケーションする「タイミング」がTwitterと近い印象なので、オープンなコミュニケーションはTwitterでOKというユーザーはTalknoteをDMの代わりに使う、というのも手だろう。

まだローンチしてから間もないこともあり、いくつかの機能についてちぐはぐしたところもあるが、そのあたりについては鋭意開発中とのことなので、引き続き注目したい。


iQON(アイコン)株式会社VASILY

「ブラウザベースで誰でも直感的にコーディネートを作成でき、公開でき、その コーディネートを見ているユーザーは気になるアイテムをワンクリックで購入できる」(ヴァシリー 代表 金山 裕樹氏)と説明してくれたiQONは以前も記事にしたことのあるファッション系のソーシャルウェブだ。以前、取材時に見たときよりもブラッシュアップされ、アイテム数やコーディネート数なども順調に増えているようだ。

そしてなによりもiPadで見たときの印象がやはりすばらしい。気に入ったユーザーをフォローすればタイムライン上にコーディネートが次々とあらわれる。当然、目に留まったアイテムをクリックすれば販売されている元のコマースサイトへ飛ぶことも可能。雑誌とも違う、コマースサイトとも違う、新しいユーザー体験を与えてくれる。手元にiPadをお持ちの方はぜひ一度このサイトをご覧頂きたい。

Twitterやfacebookなどのトラフィックを活用したソーシャルコマースは、PikuKAUPONなどのGroupon系共同購入サイトが注目を浴びているが、商品によっては、特にこういうファッションや嗜好品などについては、少し手の込んだアプローチやインターフェースが重要なポイントになりそうだ。


Qlippy(クリッピー)SpinningWorks Inc.

iPadのおかげで電子書籍の話題はにわかに盛り上がりをみせている。従来、紙ではできなかった動画による表現や、リンクを活用した書籍構造の変化、電子書籍流通の革命など、ホットな話題に事欠かない。なかでもQlippyは読書という文化そのものを変えよう、という意欲的な取り組みだ。Startup Meeting のライトニングトークで優勝したときの記事がこちら

Qlippyのアプローチが独特なのは、読書にソーシャル性を持たせる、というものだ。ユーザーは読書をしながら、その「本」を通じてソーシャルに繫がりを持てる。「Qlippyを利用することで、書籍の文字単位でコメントの共有やハイライトの共有、スクラップブックの共有が可能となり、そこから著者や読者を巻き込んだ新しいコミュニティの場が生まれる」と代表の白形 洋一氏が改めて説明してくれた。当初予定していたよりも開発に遅れが出ているそうだが、会場での注目度も高かった。正式なローンチを待ちたい。


Ramblin(ランブリン)株式会社関心空間

国産Twitterクライアントとして「場所(スポット)」を組み込んだ独自のポジションを持っているのがランブリンだ。以前のバージョンではスポットにつぶやくなど興味深い機能を付加する一方、Twitterクライアントとしての機能に物足りなさがあったが、今回参加してくれたVer.2.0ではTwitterクライアントとしての機能が大幅にアップデートされていた。

また、Startup Meetingで言及してくれたように、新しく導入されたファンバッジをつかったスポットへのチェックイン機能は面白いと感じた。foursqareなどのチェックインは単なる場所の表明(だからこそ、チェックインする意味が分らなくてやめてしまう人がいる)だが、ランブリンは特にローカルビジネス、例えば飲食店などとのコミュニケーションに使おうとしているところが特徴的だ。


twireco(ツイレコ)株式会社EVERRISE

場所に音を記録する、そんなコンセプトのソーシャルサービスがtwirecoだ。ユーザーはスマートフォンを持ってある場所で音声を録音すると、その位置情報と共に音声ログを残してくれる。再生は一部ウェブ上でも可能だが、基本的には実際にその場所に行くことで可能になる。

実際の行動を促すことはサービスの可能性を広げることにつながる。「現地でしか再生できない設定が可能。画面上では音声の存在が確認できるけれど、再生は現地に居ないとできない。そのため、音声を聞きにいくという行動喚起ができる」代表の倉田 宏昌氏はこのサービスのポイントをこのうように解説してくれた。

すぐに思いつく利用方法はフィールドを使った位置ゲーム、例えば宝探しのようなものだろう。実際に宝が埋められているゴールまでキーワードとなるメッセージを探して再生しながら次へ進む、といったようなものだ。現地でメッセージを録音したらTweetしてくれるのでリアルタイムな進行も面白いだろう。


ヒューマノイドロボットのための演技指導ソフト V-Sido(ブシドー)

もう何よりもこのムービーを見てほしい。今回のデモピットで個人的に最も興奮した(笑)内容だ。V-Sidoが与えてくれる驚きはロボットそのものではなく、その操作用のプログラムだ。

「ヒューマノイドロボットのほとんどは,あらかじめ覚えた動きを再生することしかできません.そのため,ユーザが思い通にに動かすのは難しい状況です.V-Sidoは,専門知識の無いユーザにもあつかえる『巨大ロボット操縦インターフェイス』を目指して開発されました」(開発者の吉崎 航氏)。

ラジコンのコントローラーでロボットを操作しているシーンをみたことはあるが、これは予めプログラミングされた動作を記録してそれを繰り返していることが多いそうだ。このプログラムはPC上でリアルタイムに生成された動きを同期させてロボットを動かす。それだけに複雑な動き(マウスの動きに会わせてリアルタイムに同期して動く様は本当にすばらしい)を可能にしていた。これを見ていると本当にいつかガンダムに乗れそうな気がしてくる。

ロボットをサーバーにすることでウェブ越しの操作も可能。iPhoneをコントローラーにロボットが動いている様子はムービーの後半で確認ができるのでぜひ見てほしい。さらにこのプログラム、APIの公開も予定されているそうだ。世界中のロボットがこのプログラムをベースに動き出すことを想像すると、ワクワクしてしまう。


タクトモ.COM株式会社スカイミント

タクシーの相乗りがもし安全に、かつ便利に使えたら非常に便利だ。このチャレンジをしているのがタクトモ。携帯の位置情報をつかってソーシャルに相乗りをしてくれる相手を見つけてくれるシンプルなサービスだ。

興味深かったのは彼らが登録しているタクシー情報をAPIとして公開していることだ。このサービスの最も不安な部分は相乗りする相手が分らない点にある。しかし、ソーシャルグラフと組み合わせることでそういう問題が解消されるかもしれないし、もっと違うサービスが生まれる可能性もある。

「日本のタクシー等の交通事情を変えて行きたい」(スカイミント代表 岩崎かおる氏)という同サービス。今後の展開に注目したい。


SekaiNowコトバンク株式会

世界で2番目にTwitterが使われている国はここ、日本だ。当然、そのつぶやきのほとんどは日本語だろう。

このことが示すことー、それは大量のTweetされる情報の多くが日本を出ない、ということだ。結局は相手の受信能力に左右されるわけだが、英語と日本語を比べれば、受信できる数は比較にならない。

この問題を解消しようという取り組みがSekaiNowだ。自分がTwitterにつぶやいた内容をなんと人力で翻訳してTweetしてくれるという。何か世界に向けて発信しようという方にとっては手っ取り早くて便利だし、なおかつ英語Tweetされた後のやり取りを自身でやれば、簡単な語学勉強にもなるかもしれない。

もともとSQRIPTという英会話レッスンサービスから派生したもので、機械的な翻訳エンジンではなく、あくまで人の手で翻訳される生の教材を提供している。


その他にもMindbucket生活チェック&ライフログ ChanTo.me印刷比較.com、以前取材したCreadsprooryなどが参加してくれた。この場を借りて参加に感謝したい。ご参加ありがとう!