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ボルテージ

[jp]ケータイ恋愛ゲームのボルテージが東証マザーズにIPO

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久々のインターネット関連のIPOはまたもやケータイ関連だった。本日、恋愛ゲームをケータイ各社の公式サイトで展開するボルテージが東証マザーズに新規上場を果たした。公募価格2,300円に対して、公開初値は3,500円(公募価格に対して52%増)、公開日初日の終値は3,310円(公募価格に対して44%増)とまずまずの取引となった。

読者の多くはボルテージという社名を知らないかもしれない。しかし、ボルテージはケータイのゲームに「恋愛ゲーム」というジャンルを作ったパイオニアで、現在もその市場においてダントツでナンバーワンの地位を確立している。

ボルテージが2006年に配信した「恋人はNo.1ホスト」という恋愛シミュレーションゲームは、またたく間に多くの女性ユーザーに支持され、まったく無名だった同社をケータイコンテンツ業界で有名にした。このヒットを受けて、多くの類似のジャンルのゲームが生まれて、NTTドコモでは2007年8月にはiモードメニューに「恋愛ゲーム」のカテゴリーを設けている。

ボルテージがすごいのは、恋愛ゲームというジャンルにおける圧倒的な強さだ。この記事を書きながら筆者が確認したところでは、iモードメニューの「恋愛ゲーム」のトップから14番目まではすべてボルテージのゲームが占めている。

ケータイビジネスに詳しいアナリストによると、恋愛ゲームのカテゴリーには、ザッパラスやNTTソルマーレなどケータイコンテンツの強力企業が参入しているが、恋愛ゲームで収益化ができているのはボルテージだけだろうと言う。ただ、なぜその強さが圧倒的なのかは分析しづらいとも付け加える。「ボルテージのゲームは特にグラフィックにすぐれているわけではないが、台詞など言葉に特徴があるのではないか」。

ボルテージはケータイ公式サイトのコンテンツ提供以外にもモバイルコマース事業や映像販売事業なども手がけるが、その売上の多くケータイ公式サイトによるものだ。2009年6月期通期の売上はおよそ34億3,000万円で、このうち30億6,000万円がケータイ公式サイトからのものだ(割合は89%)。また、経常利益は3億400万円だった。2010年6月期通期の予想では、売上は43億4,800万円で、経常利益は4億8,000万円を見込んでいる。

「恋愛ゲーム」という特定ジャンルに圧倒的な強さを見せるボルテージだが、ケータイ公式ゲームという月額課金で安定して収益を生むビジネスとはいうものの、公式ゲーム自体の成長率はすでに鈍化しつつある。昨今のアイテム課金を中心としたソーシャルゲームのような爆発的な成長は見込みづらいという見方もある。

スマートフォンやソーシャルメディアなど新たなテクノロジービジネスを追求するのも重要なのかもしれないが、同社は映像事業なども手がけているように、彼らが得意とする女性にターゲットした「恋愛」要素を事業として発展させるほうがどちらかというと興味深いだろう。