Flickrの写真が見やすくなった―ひさびさに大幅なバージョンアップ

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Yahoo傘下のサイトが軒並み低調(それどころかもっと悪い場合も)をかこつ中で、依然私にとって重要なサービスは巨大写真共有サイトのFlickrだ。40億件の写真とビデオを保存し、毎日300万件の新しいアップロードがあるという。Yahooでは「ある日消えていた」ということになりそうもない数少ないサービスだ。幸いにもYahoo自身もFlickrの重要性を認識しているとみえ、サイトの大幅をバージョンアップを行い、今日、プレビューを公開した。その内容はなかなかすばらしいものだった。

今回のFlickrのバージョンアップは写真の表示方法そのものにも及んでいる。一見して気づく最大の変化は表示される各写真が従来よりも約30%大きくなっていることだ。写真そのものにより注目を集めることになり、写真サイトとして改善になっていると思う。またこの他にユーザー体験を改善する新機能がいくつも付加された。

Flickrの写真ページの改良で2番目にユーザーが気づくのは、右のサイドバーに新しく設置された地図だ。Flickrにはジオタグ(位置情報タグ)を付加された写真が1億3千万も保存されている。ジオタグを付加された写真のウェブコレクションとしては世界最大だ。今回の地図機能は、すでにジオタグを付加された写真を地図上でハイライトし、まだ付加されていない写真に簡単にジオタグを付加できるようにするものでたいへん役に立ちそうだ。地図にマウスを載せると、地図がズームして、写真がどこで撮影されたのか詳しい情報が分かる。地図をクリックするとユーザーが操作可能な大きな地図が表示される。

3番目に目立つ改良は、コメントストリームが復活したことだ。ユーザーは新しいコメントが見られるだけでなく、他のユーザーが自分の写真を「お気に入り」に登録した場合、それも通知される。Flickrのプロダクト責任者、 Matthew Rothenberg“は「お気に入りへの登録はFlickr上での重要な会話の一種だと思う。そこでストリームに取り込むことが自然だと考えた」と語っている。また新しいコメントシステムではリアルタイムでコメントが表示されるようになった。

もうひとつの大きな改良として、特定の写真をライトボックス背景上に簡単に表示できるようになった。新しい虫めがねアイコンをクリックするだけでよい。そしてとうとうキーボードの矢印キーでFlickrに表示された多数の写真の間を自由に移動できるようになった(スライドショー中でも有効)。

その他の改善としては、写真の編集やタグづけなどの操作を行うドロップダウン・メニューが分かりやすくなったこと、右サイドバーで写真のページ、セット、コレクションの間を行き来するのが簡単になった。個別写真のプライバシー設定方法も従来より分かりやすくなった。

しかし今回のバージョンアップで最大の改善はユーザーの目に直接見えないところで行われた。Rothenbergによれば「われわれは写真の表示システムをゼロから再構築した」という。トップページに表示される写真の面積が大きくなり、他に多数の新機能が付加されたにもかかわらず、ページの読み込み速度は“ほとんどすべてのアクセスについて50% 以上速くなった”という。新しいサイトを表示させてみたところ、これが事実であることが分かった。

〔略〕

新しいFlickrページはjここ数週間のうちに全ユーザーから利用可能になる予定だ。その間、ユーザーは希望すればテストに参加できる。

今回Yahooが発表したFlickrに関する統計。

  • 世界での月間ユニーク訪問者は8560万(comScore調べ、2010年5月)
  • 登録ユーザーは世界で5000万
  • 延べ訪問回数は世界で1億9850万 (comScore調べ、2010年5月)
  • 滞留時間、月間707分(comScore調べ、2010年5月)
  • 1日あたり平均訪問者5300万(comScore調べ、2010年5月)
  • 異なるタグ、4000万種類
  • グループ数、数十万

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(翻訳:滑川海彦/namekawa01