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[jp]最後発の検索サービスNAVERはこの1年でどう変化したのか?

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おそらく日本国内の検索サービス事業者としては最後発で参入(実際には以前もサービスがあったので再参入)した韓国企業のNAVER。このNAVERが今日でサービスを開始して1年目を迎える。

1年の間にどんな変化があったのだろうか――。まずは振り返ってみてみることにしよう。

ページビュー、ユニーク訪問者数ともに順調に推移しているのがグラフを見るとわかる。2010年1月には「NAVERまとめ」のコンテンツが増えたことがページビューの増加につながっている。iPhoneサービスや無料オンラインストレージの「Nドライブ」も寄与しているという。

一方、2010年3月には旬の話題をリアルタイムに扱うトピック検索や人物や映画など主要な話題をテーマ別に検索できるテーマ検索がページビューを牽引したという。このほか、マイクロブログの「pick」や「画像検索」のバージョンアップなどがユニーク訪問者数を増やしている。2010年4月からのデータが大きく変化しているのは、モバイルサービスの増加だという。ユーザーインターフェイスを改善することで飛躍的にユーザー訪問者が多くなった。

NAVERの月間ユニークユーザー数・アクセス数の推移

数字で言えば、この6月にはPCとモバイルを合算すると月間ユニークユーザー数が586 万人、月間ページビュー数が6,318万ページビュー、そして「NAVERまとめ」に投稿された件数が180万6,180件だという。データを見ればざっとこんなところだろうか――。

後発ながら検索市場でNAVERが伸びてきているのは、検索以外のソーシャルサービスの徹底的な導入だろう。ユーザーが自由にテーマを設定して画像集や動画集、あるいはリンク集のようなものを作れる「NAVERまとめ」が大きな牽引役となっている。ではなぜ検索サービスを主体とするNAVERが積極的なソーシャルサービスを導入しているのか。そこには「ソーシャルフィルター」の考えがある。

たとえば画像検索を例にとると、検索結果に、クロールしてきた画像から「NAVERまとめ」で集められた画像をフィルターしたり組み合わせることで、よりユーザーが求めているものを返せるという。これは芸能人や有名人などユーザーが「NAVERまとめ」に集めているものには有効に働く。なぜなら、「NAVERまとめ」には人が見て魅力的だと思われる画像が人力で集められているからだ。

トピックなどもソーシャルメディアなどから情報集めてそのタイミングでもっともホットなものをピックアップしている。これが常に検索結果に反映されて表示されるようになっている。

こういったことが、他の検索サイトやポータルサイトでなされていないかといえば、そう珍しいものではないのかもしれない。ただ、ソーシャルな仕組みを利用していかに情報を集めるか、あるいはそれをどう効果的に見せるのかについては、NAVERはうまく成功していると言えるだろう。

とはいえ、実際にはNAVERは競合となる検索サイトやポータルサイトに比べれば、まだまだライバルと呼べる位置づけではない。下記のビデオリサーチのデータ(PCのみ)によれば、グループ企業となったライブドアにもリーチではまったく追いつけていない状況だ(ライブドアはこの6月に画像検索にNAVERのものを採用)。

検索の世界でも今後はソーシャル化が鍵となるが、それを武器に成功するのはヤフーやグーグルではない可能性もある。最後発に市場に参入したNAVERはソーシャル化で巻き返せるだろうか。