YouTubeモバイル版、HTML5化―ビデオ画質はネーティブ版をしのぐ

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読者の携帯のブラウザがHTML5をサポートしているならここ数時間以内にローンチされる予定のYouTubeの新しいモバイルサイト、m.youtube.comは要チェックだ。これは従来のモバイル・アプリにくらべて大幅なバージョンアップになっている。UIは洗練され、読み込み時間も短縮されている。ビデオタグなどHTML5特有の機能もふんだんに使われている。しかし一番重要な点は、画質が良くなったことだ。特にiPhoneのネーティブ・アプリに比べて大幅に改善されている。また将来はコンテンツがネーティブ・アプリに比べて豊富になるという。HTML5に準拠した携帯ブラウザのほとんどすべてをサポートしているので、iPhone、Android始め多くのデバイスのユーザーがすぐにアクセスできるはず。

もちろんYouTubeには現在すでに膨大なインストールベースのモバイル・アプリが存在する。AppleのiOSデバイス(トータルで1億台)にはすべてYouTubeのネーティブ・アプリがインストールされている。しかし今日YouTube本社で行われたデモでプロダクト・マネージャーのAndreyDoronichevは「新しいウェブベースのアプリはあらゆる面でネーティブ・アプリより優れている」とはっきり述べた。これにはYouTubeとAppleの間でとみに緊張が高まっていることと無関係ではあるまい。さらに最近Googleはあらゆる場面でデバイスのネーティブ・アプリよりもウェブ・アプリを重視するという大きなトレンドも背景にある。

つまり、こういうことだ。YouTubeはiPhoneやiPadに搭載されているYouTubeのネーティブ・アプリをコントロールできない。作っているのはAppleだからだ。もちろんYouTubeはAppleに協力はしているだろう。しかしAppleの開発チームはYouTubeのさまざまな機能強化を反映させるのにこれまでさして熱心とはいえなかった。その事実がDoronichevのデモで非常にはっきりと示された。彼はiPhoneを2台並べてm.YouTube.comとネーティブアプリを並べて動かしてみせたが、ウェブ・アプリには優れた点が数々あることが見てとれた。検索のオートコンプリート機能、最新のYouTubeサイトに近いUI(iPhoneアプリはいまだに5つ星の評価システムを使っている。本家では1月にこれを廃止して、二者択一の「評価する/しない」システムを採用している。いちばん重要な点は、ビデオの画質がネーティブ・アプリに比べて問題にならないほど優れている点だ。Doronichevによれば、iPhoneのネーティブ・アプリは3GではなくEdge向けに開発されたビデオストリーミング・フォーマットを使っているからだという。HTML5ブラウザでの動画は画質も良く、ロード時間も短いように思えた。

ネーティブアプリとウェブアプリにはこれ以外にも相違点がある。Doronichevによればウェブアプリはすばやく多数のビデオを再生する点でも優れているし、携帯広告の多様な可能性に道を開くものだと述べた。Doronichevは「これは重要な点だ。ウェブ・アプリで広告掲出の手段が多様化すれば、コンテンツのオーナーにとっての魅力が増し、ネーティブ・アプリに比べてより多くのコンテンツが登録されることになるだろう」と語った。

しかしウェブ・アプリにはひとつ大きな問題が残っている。ユーザーにどうやってウェブ・アプリの優位を周知するかという問題だ。YouTubeによればモバイル機器向けのビデオのストリーミング数は昨年中に160%増加したという。現在YouTubeはモバイル向けに毎日1億回ストリーミングを行っている(これは2006年にYouTubeがGoogleに買収された時点での全ストリーミング数とほぼ同じだ)。私の見るところ、 モバイル版のストリーミングの大部分、特にiPhone、 iPod Touchからの視聴のほとんどはネーティブ・アプリを通じたものだ。こられのユーザーにとってはYouTubeとは携帯に始めからついてきたネーティブ・アプリそのもので、ブラウザからアクセスできることすら知らないだろう。Doronichevは「ネーティブ・アプリに比べてウェブ・アプリが進歩を続ければ(ことにウェブ・アプリだけで見られるコンテンツが増えていけば)ユーザーはウェブ・アプリを利用するようになる」と楽観的な見通しを述べた。しかし大掛かりなキャンペーンを行わないかぎりYouTubeユーザーの視聴方法に大きな変化を起こすことは難しいのではないかと思う。

ご注意:Doronichevによれば、現在iPhone 4で視聴すると少々バグが残っているという。 数週間以内に対処の予定ということだ。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦/namekawa01

“YouTubeモバイル版、HTML5化―ビデオ画質はネーティブ版をしのぐ” への7件のフィードバック

  1. […] 今朝(米国時間7/7)YouTubeは、HTML5を使ったモバイルサイトの提供を開始した。ブラウザがHTML5に対応していればどんな携帯でもよいが、たとえばiPhoneの上ではネイティブのYouTubeアプリよりも画質が良く、今後はコンテンツもこっちのほうが多くなる。でも、YouTubeの今日の隠し球はそれだけではなかった。今夜同社は、YouTube Leanbackというものを立ち上げた。これは、コンテンツをテレビの画面で見るために最適化されているYouTubeだ。デスクトップコンピュータの画面を、数フィート離れて見る、という見方でもよい。つまりこれは、YouTube TV(YouTubeテレビ)だ。 […]

  2. […] YouTubeモバイル版、HTML5化―ビデオ画質はネーティブ版をしのぐ […]

  3. ついこの前はFlashがどーのこーの…

    YouTubeモバイル版、HTML5化―ビデオ画質はネーティブ版をしのぐ  ◆ちょっと前に、HTML5じゃないよね〜やっぱFlashでしょ…

  4. Takeshi Hirano より:

    でもやっぱりアプリの方がいい場合が多いんだよね。

  5. […] YouTubeモバイル版、HTML5化―ビデオ画質はネーティブ版をしのぐ […]

  6. […] YouTubeモバイル版、HTML5化―ビデオ画質はネーティブ版をしのぐ […]

  7. […] YouTubeモバイル版、HTML5化―ビデオ画質はネーティブ版をしのぐ(2010年7月8日) 2. 私が次のMacに欲しい3つのPC機能(2010年7月6日) 3. […]

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