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[jp]「ロケタッチ」でライブドアが位置情報サービスに参入

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foursquareGowallaに代表される位置情報サービスは、ここ日本でもオリジナルなものから米国の類似サービスのオマージュまでいくつかサービスが立ち上がっている。

そんな中、本日、新たなサービスがローンチされた。ライブドアの「ロケタッチ」がそれだ。このスマートフォン向けブラウザーベースのサービスは、どちらかといえばfoursquareに似たものだが、そこにはオリジナルとは違うテイストや工夫がなされている。

ロケタッチではチェックインならぬ「タッチ」で、実際にユーザーが訪れている場所を登録するのはfoursquareとなんら変わりない。そして、登録した場所の数あるいは種類に応じたバッジならぬ「シール」がもらえるのも大差はないだろう。

ただ、「シール」という名称やその種類が「よくいきました」「ぼうけんか」「りょうりじょうず」「えどのいき(江戸の粋)」など日本人がもらってうれしいものに構成しなおされている。これには、20代から40代の男性をターゲットとして、彼らが小学生時代になれ親しんだ雰囲気——カードやシールあつめのような幼い日の共通体験のようなもの——をこのサービスで再現しようとしたというコンセプトが下敷になっている。象徴的なのは「きんのタッチ」「ぎんのタッチ」のシールのように、なかなか手に入らなかった「あの」お菓子のエンゼルを彷彿させるものだろう。

これらのシールがどのように入手できるかは公開はされないという。逆にシールの入手方法がTwitter上でユーザー同士の話題になってくれれば狙い通りだと、このサービスを仕掛けたライブドアの開発部新規開発グループの佐々木大輔氏は語ってくれた。

もちろんこのシールあつめだけが、ロケタッチの狙いではない。場所のナビゲーションとしても機能させたいという狙いがある。店や建物、施設のような場所だけでなく、よく吠える「犬」だとか呪縛「幽霊」だとかその場所にいる見かけたものにもタッチ(登録)できるようにして、みんなで楽しい地図を作る感覚を演出している。本当に呪縛霊なんてものが登録されるかどうかはわからないが、そこにもコンセプトにある小学生的な世界を実現しようとしている。

さて、ロケタッチがfoursquareやGowallaのようなサービスと圧倒的に違うことも書いておかなければならない。それはユーザー同士のつながりだ。

foursquareなどは、ユーザーが友達の登録を申請して、それを許可した友達同士が自分の居場所を教えあうという仕組みになっている。独自のソーシャルグラフを構成しているわけだ。一方でロケタッチは、Twitterのフォローのように、ユーザーがほかのユーザーを勝手にフォローして、許可なくそフォローしたユーザーの情報を定期的に見られるようにしている(フォローしなくてもユーザーを探し出せば情報だけは見られる)。もちろん自分の居場所を隠してタッチすることや許可した人だけに見える設定(ゆうれいモードという)もできるので、ユーザーが望めば情報がすべてダダ漏れになるというわけではない。

狙いはゆるいコミュニケーションとナビゲーション。一過性のゲーム性は排除して、いかに長く使ってもらえるサービスを作るかを目指しているという。

タッチする場所のデータベースは、ライブドアグルメの店舗データや事前に準備した主要スポットから探せるようにライブドアで用意しているが、ユーザーが登録することもできる。このとき、ユーザーが複数登録したり間違って登録したりする情報をサポート要員がチェックして正しい情報に整備していくのだという。このあたりは、日本で使うには、他のサービスに比べてかなりアドバテージがありそうだ(実際、foursquareやGowallaのように英語名と日本語名とで同一の場所が複数存在するなんてことはないのでストレスがない)。また、成功すれば巨大な位置情報データベースをライブドアは手に入れられるということになる。

今後はiPhone、Androidのスマートフォンアプリの提供やそれ以外のケータイ電話(いわゆるガラパゴスケータイ)にも対応していく予定で、店舗と共同でその場所でタッチした人にリアルなグッズを配布するプロモーションも仕掛けていくという。

チェックイン機能をもった類似の日本の位置サービスとしては、本日iPhoneアプリを提供したはてなの「はてなココ」が直接の競合となるだろうが、実際にはfoursquareのような海外のサービスに根強いファンがいる。しかし、いずれも勝負は決まっていない。

この競争にロケタッチが成功するかはまだわからないが、今年4月には韓国企業のNHNの傘下に入ったライブドアは、ロケタッチで短期的な採算を求めるのではなく、長期的なビジネスとしてを開発を進めているという。