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数々のイノベーションを喚起したアメリカ障害者法–全国でその制定20周年が祝われる

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[筆者: Lora Kolodny]

Americans with Disabilities Act(ADA)(アメリカ障害者法)は、今日で制定20周年を迎える。この法律は、社会および技術系企業に対し、すでに興味深い形で影響を与え、今なおその影響を広げつつある。

最近の例を一つ挙げよう: 連邦政府は全国の学校、とくにプリンストン大学とアリゾナ州立大学に対して、eリーダー、具体的にはAmazonのKindle DXの使用を学生たちに義務づけることを、そのデバイスが”アクセサブル(accessible)”になるまで見送るよう、勧奨した。

アクセサブルで、学校等が受け入れてもよいeリーダーは、視覚障害、聴覚障害、手に運動障害等のある学生でも使えるための機能を必要とする。

ADAの施行を担当する司法省人権部は今日(米国時間7/23)、映画鑑賞、救急受け付け、ATM装置、そして政府のWebサイト、計4つの項目に関するADA施行令案を発表した。

民間部門に対する政府の干渉を嫌う人も、今後の製品やサービスの設計のあり方という視点からは、見ておいたほうがいいだろう:

まず、上映される映画には必ず、聴覚障害者のためのクローズドキャプションがあったほうが、耳が健常な友だちと一緒に映画を楽しめて良いのではないか? ATMが置かれるスペースは、車いすのことを考えて、もっと広いほうが良いのではないか? 救急〔日本では119番〕の応対は、音声のほかにテキストメッセージもあるべきではないか?

アクセサブルな技術を求める市場は、これからもまだまだ大きい。政府の統計によれば、今日、障害を持つアメリカ人は5400万人だから、5人に1人は障害者である。高齢者や戦傷者を加えると、この人口はもっと多い。

この市場のニーズと、市場としての今後の可能性を、前向きに把握している企業もある。今日ワシントンD.C.で行われたイベントApps4Access(普遍アクセスのためのアプリケーション、NPO Committee on Disability Power & Pride(障害者の能力と誇りのための委員会)主催、AT&T賛助)では、点字コントローラや、Vlingo社の音声コントローラ製品が展示された。

Optelec社の点字コントローラ(Alva BC 640)は、すでに数年前からあるキーボードに似たデバイスだが、Windows、Webブラウザ、Skype、Facebookなどの内容表示と文字入力を音声または点字で行う。点字表示では、画面の内容に応じてキーが自動的に上下する。USBまたはBluetooth端子のあるスマートフォンやPC、また一部のソフトウェアから使える。

すでにメジャー企業と言えるVlingoは、BlackberryやiPhone用におなじみの”音声検索”アプリケーションを作っており、最近はAndroid用の”音声ダイヤル”を出した。

同社のWebサイトによると、Vlingoのアプリケーションを使うとモバイルのユーザがWebを音声で検索でき、メールのテキストやテキストメッセージを音声で受け取り、FacebookやTwitterのプロフィールを音声で更新できる。Vlingoは、視覚障害者や手に運動障害のある人にとって便利だが、健常者も渋滞した車の中とか、あるいはタッチパネルでタイプするのが嫌いな人などが重宝するだろう。

明るいニュースとして、Harris Interactiveが最近行った調査(Kessler FoundationとNational Organization on Disabilityが後援)によると、今では障害を持つアメリカ人の多くがインターネットにアクセスして、さまざまなサイトから有益な情報を入手しつつある。

18-29歳の障害者はその82%がインターネットにアクセスしている(同じ年齢層の健常者は92%)。しかし高齢者では、障害者のわずか37%しかインターネットにアクセスしていない(健常者は70%)。しかし全体としては、今では障害者の半数以上がインターネットにアクセスしている。

今週末から7月26日にかけては、全米各地でADA20周年を祝う祝賀行事や、障害者の人権をテーマとするカンファレンスが、主に各地のADA Network地域事務局の主催で開催される。

[フランクリン D. ルーズベルト大統領*の銅像の写真はJim Bowenより。]〔*: ポリオにより、車いす生活を余儀なくされた。〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))