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[jp]ヤフージャパンは検索エンジンと検索連動広告にグーグルのエンジンを採用。国内検索市場の勝負はピリオドか。

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ウワサは本当だった。ヤフージャパンとグーグルとの検索における提携はヤフージャパンの発表で明らかになった。

今回の提携は、ウェブ検索のエンジンとしてヤフージャパンがグーグルのものを採用し、あわせて検索連動型広告配信システムもグーグルのものを採用するというものだ。

ヤフージャパンのウェブの検索結果には通常のウェブ検索(いわゆるオーガニック検索)以外にヤフージャパンが提供するオークションやショッピング、知恵袋といったヤフー独自のコンテンツなども含まれているが、これらのヤフー独自のコンテンツは維持されることになり、オーガニック検索と検索連動広告の部分のものがグーグルのものと置き換わることになる。

確かにこれは驚くべきことかもしれないが、2001年から2004年の間は米国を含むヤフーはウェブ検索の技術にグーグルの検索エンジンを採用していた。それがまた6年ぶりに戻ってきたと思えば、エンドユーザーにとってみればあまり大きな差異はないかもしれない。

もちろんこの間、ヤフーは独自の検索エンジンを開発したり、検索連動型広告のオーバーチュアを買収したりと、検索ビジネスに対して大きな投資をしてきた。だが、結局は米国ではマイクロソフトの検索エンジンBingを採用することを発表し、いよいよその始動が目前となっていた。日本もこれに追随するものと思われていたが、結局は日本では独自路線として今回のグーグルとの提携発表となった。

その背景にあるのは――ヤフージャパン側に確認するつもりだが――想像では、1つはBingの日本語検索の品質の問題だろう。サーチエンジンマーケティングに詳しいアイレップの取締役CSOの渡辺隆広氏が答えてくれたところによると、Bingは米国ではいろいろな機能が実装されているが、日本語の検索ではそういったものが未実装であるのに加えて、検索に対する品質が低く、まだ現実に使える段階にないというのが大方の見方だ。

さて、ヤフージャパンの独自検索からグーグルの検索の変更による影響には何が考えられるだろうか。前出の渡辺氏との話では次のように要約できるだろう。

ユーザー:2005年にヤフージャパンがグーグルから独自の検索エンジンに変更したときにも一般ユーザーは誰も気づいていなかった。むしろ、現在のグーグルは直近の話題になったテレビ番組やニュースなどが短時間にインデックスされるので、よりユーザーは使いやすくなるだろう。

サイト運営者:いままでのヤフージャパンの検索エンジンだと、サイトの変更に伴うリダイレクトがうまくいかなかったり、サイトが突然検索結果から消えてしまう現象があったりした。そういう不具合はなくなるのでむしろよくなるだろう。

サーチエンジンマーケティング事業者:ヤフージャパンの検索エンジンはあるい意味SEO事業者にとってSEOが実施しやすい検索エンジンだった。それはスパムリンクと言われるような行為でSEOが可能であったからだ。しかし、それも今後はグーグルの前では不可能となる。一方、検索連動型広告については、ヤフージャパンに確認しなければならないが、ヤフージャパンで独自の管理システムをもつようだ。これがどういう影響をもつかは未定だ(広告のレギュレーションが別々になったりすると、同じシステムなのに別々のものを用意することになるので、それはそれで面倒であると指摘している)。

サーチエンジンのシェアは、現在ネットレイティングスの調査によれば2010年6月のシェアでは、ヤフージャパンが79.9%、グーグルが55.9%となっている(実際に検索サービスを使用したユーザーのうちの、サービス利用の割合。両サービスの重複ユーザーあり)。一方、マイクロソフトは14パーセントとなっている。この数字から、重複ユーザーがどれだけいるかはわからないが、今回の提携でヤフージャパンの検索ユーザーはグーグルを利用していることになり、グーグルは検索市場で日本国内でも圧倒的な存在感をもつことになる。

今回の提携の意味するところは、検索市場も成熟し、国内の勝敗がはっきりと見えてきたということだろう。ただ、インターネットの市場は検索よりも昨今では、ソーシャルメディアに主軸が移ってきている。これらに対してはヤフージャパンもグーグルも国内ではいまだ存在感を示せていないのは事実だ。

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