太陽光パネルにおける最大の問題点を解決して、発電効率を上げられるかもしれないという話

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太陽光パネルの市場規模は240億ドルに達しているが、さらなる転機がやってくるかもしれない。太陽光発電のメリットについてはよく耳にするが、実は太陽光発電の天敵が埃なのだ。1平方ヤード(約0.84平方メートル)に7分の1オンス(1オンスは約28グラム)の埃がついただけで、エネルギー変換効率が40%に落ち込んでしまう。

この問題に対処するため、科学者たちは、まず火星に目を向けた。火星探査で利用する太陽光パネルに、埃除去のための技術を搭載したのだ。この技術はNASAボストン大学と共同で開発したもので、火星表面の埃に対応する自浄パネルとして実現している。探査機など他の乗り物でも太陽光エネルギーを利用しており、エネルギー効率を挙げるために太陽光パネルに自浄加工を施しているのだ。

まだ商業化はされていないが、この仕組みではまず太陽光パネルの表面に埃モニターセンサを搭載する。このセンサが基準値以上の埃を感知すると表面パネルに電力を供給して埃をパネル表面から落としてしまうという仕組みになっている。埃感知時にのみ除去用のシステムに電力を供給するため、最低限の電力で埃に対処することが可能となる。開発に携わった科学者たちによると、埃を検知した際には2分以内で90%の埃を除去することができるのだそうだ。

この新技術を採用することで、太陽光発電の効率性を高め、メンテナンスコストを低減することができる。とくに大量の太陽光パネルを設置するような場合に有効だろう。仕組み自体は比較的簡単で、機械的可動部分はなく、また埃除去のための水も必要ない。

また量的に大量の太陽光パネルを利用する場合だけでなく、遠隔地に設置する場合にも便利だろう。アメリカでは砂漠地帯に大量の太陽光パネルを設置する場合があるが、雨がほとんど降らないこととも相俟って、砂漠で発生する膨大な量の埃が問題となってきていた。ちなみに2003年から2008年までで、太陽光パネルの設置数は50%の伸びを示してきた。また今後は年間25%程度で伸びていくとの推定もある。

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(翻訳:Maeda, H)