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コミュニケーション技術の未来―日本のテレコムの巨人、NTTデモ・ツアー報告(ビデオあり)

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これは私が今週CrunchGearに連載したNTTの未来技術の記事のまとめだ。今回、日本のテレコム界の巨人NTTNOTE 〔日本語サイト〕という東京のショールームを紹介するスペシャル・ツアーに外国人ブロガーとして初めて参加することができた。

NTTがいくつものクールなテクノロジーを持っていることがよく分かったツアーだった。ショールームには10種類以上の次世代技術のデモが容用意されていたが、今回は次の4つのデモに絞ってビデオでレポートした:遠隔医療デジタル・サイネージホームICTt-ルームによる遠隔協同シスム(それぞれCrunchGearの詳しい記事にリンクしている)。

Demo 1: 遠隔医療

ショールームでNTTが紹介している高度な遠隔医療システムは現在日本の19個所の病院で実際に利用されている。

ただしショールームのシステムには実用システムにはまだない高解像度ビデオの伝送機能が付加されている。下にエンベッドしたビデオでは、NTTの社員が遠隔地にいる患者役を演じ、高解像度ビデオを通じて細胞の顕微鏡写真によって診断が下される様子がデモされている。これによって専門の病理医がいない病院を訪れた患者も高度な病理的診断を受けることが可能になる。

デモでビデオ伝送に利用されているのはNTTが独自に開発し、2008年から実用化した次世代ネットワーク(NGN)(高性能光ファイバーネットワーク)だ。

Demo 2: デジタルサイネージ

NTTはインテリジエント・デジタルサイネージ・システムを開発した。このシステムは人が付近にいることを感知できるだけでなく、人数も判別できる。たとえばショッピングモールのレストランフロアなど掲出されているデジタルサイネージの前に2人の人が近寄ってきた場合、天井に設置されたカメラからの映像からただちにそのことを認識する。

この場合に表示される広告は、ネットワークに参加しており、かつ2人分以上の空席がある付近のレストランのものが選ばれる。システムはまた人の動作も感知する。見ている人が歩き去ろうとしていると判断すると「待ってください。もっとお知らせがあります」などと話しかけることができる。このシステムを通じて顧客の携帯に割引クーポンを送信することなども可能だ。

すぐ下のビデオはシステムの概要を、2番目のビデオは実際の動作を紹介している。

Demo 3: ホームICT

ホームICTはNTTのNGN(次世代ネットワーク)を利用したサービスのもう一つの例だ。簡単にいえば、家庭にあるあらゆる家電製品を“ホームゲイトウェイ”と呼ばれる単一のインタフェースを通じて携帯電話やテレビなどのデバイスによってコントロールしようという試みだ。

省エネ管理、遠隔ヘルスケア、エンタテインメント(デバイスの種類を選ばず無線でコンテンツ共有ができる)、ホームセキュリティー、災害対策などの分野のアプリがデモされていた。

災害対策アプリでは、たとえば地震が起きると、テレビ画面を通じてユーザーに警告が送られると同時にシステムは自動的にガスの元栓を閉める。このシステムには夜になると自動的にカーテンを閉めるなどという機能もある。

Demo 4: 遠隔協同作業用のt-ルーム

今回のデモの中ではt-ルームと呼ばれる遠隔共同作業用の装置が一番印象的だった。t-ルームは多数の大型テレビモニターで囲まれた部屋で、一つのt-ルームは部屋は別のt-ルームに(これもまたNGNの光ファイバーで)接続され、音声と動画が双方向に伝送される。

ショールームに2つのt-ルームが用意されており、それぞれのt-ルームに複数の参加者が入って別のt-ルームの参加者とどのようにコミュニケーションできるかがデモされた。一つ一つのt-ルームの参加者が相互に見たり話したりできるのはもちろんだが(さらにバーチャル・オブジェクトも表示可能)、壁面の大型モニタに映される等身大動画と音声で他のt-ルームの参加者とリアルタイム・コミュニケーションができる(遅延を設定することも可能)。

このテクノロジーはエンタテインメント、教育、ビデオ会議、その他さまざまな遠隔共同作業に利用可能だ。もちろん全セッションの様子をビデオと音声で記録することができる。

t-ルームが従来のビデオ会議システムといちばん大きく異なるのは、隣接して設置された大型の複数の画面により、(ある意味で)距離を消して、大きく臨場感が高められた点になる。ビデオを見ていただきたいが、全体として非常に未来的だ。

NOTEツアーを開催してくださったNTTコミュニケーションズの皆さんに感謝します。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦/namekawa01