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電話番号は死んでいる、気付いていないだけだ

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スチームパンクな腕時計職人、末吉晴男さんにインタビュー

編集部より:このゲスト寄稿のライターはNikhyl Singhal。音声アプリケーションのスタートアップSayNowの共同ファウンダー兼CEOである。

人類最大の発明の一つである電話番号が、絶滅の危機に瀕していることなどありうるだろうか。

Mark Zuckerbergに聞けばよい。今年、果たしてFacebookが、マーベル(旧AT&Tグループ)と同じように100年後も存在しているどうか聞かれた時、彼はこう答えた。「わからない。だけど、電話がいつまであるのかもわからない」。10年後もあるのだろうか。それどころか、今私たちが知っている電話サービスが消滅するまでに5年もかからないかもしれない。

引導を渡すのは誰か。GmailのVoiceSkypeはほんの始まりに過ぎない。FacebookやApple、Yahoo、Microsoftは何をしているだろう。AT&T、Verizon、Apple、Googleらがこの夏一杯を費して、世界征服の計画を模索している一方で、われらが愛しいキャリアーたちに決定打を与える絶好の位置にいるのは、Facebookのようだ。始めにまずあの電話番号から。

私の孫が電話番号をダイアルすることがないことは間違いない。番号を持つことすらも。10桁の数字には、世界最古のソーシャルネットワークと共に、さよならを言う時が来た。ついでに電話のたらい回しや、着信拒否リスト等、電話番号にまつわる物すべてを捨てよう。

私の言うことを誤解しないでほしい。これは、通話が絶滅すろという話ではない。全然違う。人はこれからも電話で話す。ただ、もっと簡単で楽しいサービスになってほしいだけで、そこには会話を始めるために数字を打ち込むことは入っていない。

なぜ電話番号を葬るのか。いくつか事実を確認しよう。

  1. 制御不能 誰でもその10桁をダイヤルできる。別れた彼女も、選挙運動員も、押し売りも。番号非掲載、ナンバーディスプレー、着信拒否リスト等々でこの問題を解決しようとしたが、いずれの方法も望まれない電話を防いでくれない。
  2. 電話番号は人ではなく電話機と繋がっている。誰もが複数の番号を持ち、家の電話は共用なので、かける側は接触する方法を推量するはめになる。
  3. ユーザー体験が非常に限定される。電話は、番号をダイヤルして、会話をするための道具として設計された。誕生以来未だにそうなっている。それ以外の体験には適していない。留守電や三者通話が面倒なのも、フライト状況を調べると歯の神経を抜くよりひどい目にあうのはこのためだ。

これを今使っているソーシャルネットワークと比べてほしい。誰が自分の情報をアクセスするかは自分で制御できる。一つのユーザー名とプロフィールをいつでも使えるし、ネットワークの機能の穴を埋め、拡張するアプリケーションによって、コミュニケーションやゲーム、人との接し方を自分のやり方で行うことができる。

どのFacebookページからも「メッセージを送る」ことができる。友だち同志でなくても。友だち以外からのメッセージを受け取ることもできる。重要な点は、ネットワークがポリシーを設定していて、ユーザーがこれを変更できることだ。今日の電話ネットワークにこの選択肢はない。誰でも自分の番号にかけることができ、それを制御することはできない ― しかし、ソーシャルネットワークでは自分の対話を制御できる。

Google、Skypeらは、電話システムをウェブに組み込むことによって、この電話問題を解決しようとしている。私自身合も、SayNowで5年間、数字ベースの電話システムをの欠点を補うべく努力してきた。これまでに、ブランド企業や有名人をはじめとする何百万という人たちのために、全く新しいやり方で電話を使えるアプリケーションを何十種類も開発してきた。しかし、いつも実現できることの限界に突き当たった。ウェブ上に旧式の電話システムを再現するのではなく、ソーシャルネットワークの上に音声を載せることで、電話を画期的に使いやすくしようではないか。

電話会社を、マーベル(AT&T)とザッカーベル(Facebook)から選べと言われたら、ザックを選ぶべきだ。Facebookのプライバシー設定に関して批判されてはいるものの、同サービスはユーザーの繋がりに関して電話よりはるかに自由な制御を可能にしている。連絡相手はネットワーク上に住んでいるので、すでに世界最大のホワイトページに載っていることになる。ソーシャルネットワークに参加する企業が増えてくれば、グローバルイエローページもできる。誰かの電話番号をなくすことも、電話帳の移行も、さらには番号案内ともお別れだ。さらに重要なのは、誰が自分の独身最後のパーティーの写真を見られるかを決められるように、自分に電話をかけられる人、かけられない人を、もうすぐ完全に制御できるようになる。今これを書いている段階でも、妻がこう言うのが聞こえてくる、「ねえ、どうしてママから電話がかかってこなくなったの?」。

もう一つ関係してくるのが、デベロッパーたちが日々繰り出す、創造的なスマートフォンアプリだ。モバイルデバイスが存在している最大の理由である「音声」を活用しているものが全くない。スマートフォンプラットホームで、 アプリから会話や留守電を始められるようになれば、音声がもっと柔軟で楽しくなるに違いない。

そういえば、最近レディー・ガガのコンサートに行った時、Virgin Mobileの善良なる人たちは、ガガがファンに電話をかけて座席をアップグレードする、という「サプライズ」企画をやっていた。すばらしいアイディアだが、行動の一部始終に台本があり注意深く演出されていたことをみんな知っていた。しかし、もし台本がなかったらどうだっだろうか。レディー・ガガがiPhoneを取り出し、FacebookかTwitterかMySpaceで彼女のファンを見つけて、その場所にチェックインした人を誰か選び・・・(ドラムロール)、その一人に電話をかける。何人かにでも。全員にでも。友人が500万人いようと5人だけだろうと、電話をかけるのは簡単だ。というわけで、そんな番号がまだあるうちは、楽しんでボタンを押してほしい。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi)

“電話番号は死んでいる、気付いていないだけだ” への6件のフィードバック

  1. […] 電話番号は死んでいる、気付いていないだけだ 電話番号は死んでいる、気付いていないだけだ. […]

  2. 朝倉ぬここ より:

    成る程と思う

  3. […] Japan  電話番号は死んでいる、気付いていないだけだ […]

  4. 寺本伸行 より:

    電話なんて無くなればいい。宅急便に電話番号記入がマストなのはファッショだ。

  5. とりねこ。 より:

    既存の電話サービスを不要にするためのアイディアも技術もある。けれど、既得権益を守ろうとする電話会社を、打ち倒すだけの勢いが足りない。

  6. […] 電話番号は死んでいる、気付いていないだけだ(2010年8月30日) 2. iTunes […]

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