Appleが発表したApp Storeの審査ガイドラインについて知っておくべき点

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Apple、新しいApp Store向けデベロッパー規約を発表―Googleは安堵のため息

25万ものアプリがすでに開発された後で初めて、Appleはデベロッパーがアプリの審査プロセスを理解する助けになるような 簡単なガイドラインを発表した。このガイドラインは情報として参考になるだけでなく、読んで面白い文書だ。これまでいささか不透明なきらいがあった審査基準だが、全体としてみると、以下のようなものであるようだ。

まずアプリは真面目なものでなければいけない(オナラの音を出すアプリなどはもう必要ない)。バグがあったりシステムをクラッシュさせたりしてはならない。数日で拙速にでっち上げたようなアプリもダメ。公衆を不快にさせるような一線を超えたアプリも禁止。Appleから承認を得られなかったといってマスコミに駆けこんでAppleの悪口を言いふらしても役にたたない。

この文書はデベロッパーを行儀よくしつけることが狙いといっていいだろう。しかし少なくとも文体はユーモラスだ。公衆に不快の念を起こさせる内容やポルノグラフィーは禁止。AppStoreを経由せずに何であれ販売し、料金の支払いを受けようとするアプリやiPodに似たインタフェースを含むアプリも同様。飛行あるいは走行等をするデバイスを位置情報APIを利用して自動的あるいは自律的に遠隔操縦するアプリも禁止。さらにこうした規則はすべて随時改定される。

またAppleはApp Storeの審査基準がiTunesにおける書籍や楽曲の基準より厳しいことを認めた。これについては一部から偽善的と批判する声が上がっている。いずれにせよ今回Appleは次のような一般的なレベルでの原則を含む審査のガイドラインを初めて公表した。(全文は記事の末尾にエンベッドしてある)。

書籍や楽曲とは異なり、われわれはある基準を設けてアプリを審査している。宗教について批判したいなら本を書くこと。セックスについて描写したければ本を書くか作曲する。ただし医学的アプリなら承認される場合もある。基準は複雑だが、われわれはある種のアプリについてはAppStoreに登録することを許可しない方針を取っている。これは大局的にみてわれわれの利益を守るためである。

  • 子供たちがアプリを大量にダウンロードしている。ペアレント・コントロールは両親がそれを設定しなければ無効だが、そうした設定をしない両親が非常に多い。そこでAppleとしては子供への影響を考慮する必要がある。
  • App Storeにはすでに25万種類のアプリが登録されている。われわれはこれ以上オナラの音を出すアプリを必要としていない。アプリは実際的な目的のために役立つか、一過性でないエンタテインメントを提供するのでなければ承認されないことがある。
  • 数日で拙速にでっち上げられたようなアプリ、初心者が単に友だちを感心させるために作ったようなアプリは承認されないことを覚悟してもらいたい。App Storeでは多くの優秀なデベロッパーが真剣にアプリを制作している。彼らは自分のアプリがアマチュアの駄作の山に埋もれることを望んでいない。
  • われわれの設けた「ある一線」を超えた内容あるいは動作をするアプリは承認されない。具体的にどんな基準なのかという質問が出るだろうが、以前ある最高裁判事が「それは〔具体例を〕見れば分かる」と表現したことがある。デベロッパー自身も一線を超えればそれと自覚しているはずだ。.
  • アプリが承認されなかった場合、不服があればわれわれのReview Boardに申立てること。 メディアに駆けこんでAppleの悪口を言いふらしても全く効果がない。
  • この文書の基準は動的なものであり、新しい種類のアプリが登場すれば必要に応じて新しい基準が設けられ、適用される。読者のアプリがその新しい基準を作るきっかけになるかもしれない。

画像: Flickr/Michael Stout

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(翻訳:滑川海彦/namekawa01