EmailOracle

相手が読んだことを確認できるGmailトラッキングサービスEmailOracle―「そのメール見落としました」は通用せず

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理由? やつならできるからさ!

時折ダイアルアップのAOLを使っていた頃を懐かしく思い出すことがある(いや別にAOLに買収されたから言うわけではない)。当時のAOLメールは自分が送ったメールに返事が来ないとき、相手がすでに読んでいるかどうか分かるのだった。 しかしインターネットがやって来てウェブメールが全盛になるとそういうことはできなくなった。しかしここに来てスタートアップが頭のいいサービスを始めた。前述の機能をGmailに付加してくれるという。

EmailOracleはある種のユーザーにとっては悪夢かもしれないが、非常に巧みなアイディアでGmailの機能を拡張する有用性のきわめて高いブラウザ・プラグインだ。ユーザーが送信したメールをトラッッキングし、相手が読んだかどうかを確認したり、指定した日数以内に返信がないとアラートを出したりしてくれる。

仕組みはこうだ。実に単純である。EmailOracleはユーザーが送信するメールに画像を挿入する。受信者がメールをオープンするとEmailOracleのサーバに保管された画像がオープンされる。これでEmailOracleは受信者がメールを開いたことが分るのでユーザーにその旨通知する。通知はプラグインによってGmail内に表示されるダッシュボードに表示される(あるいはウェブサイトからも見ることができる)。

この画像を用いたトリックはMailChimpその他いくつかのメール追跡サービスがすでに利用している。しかしMailChimpなどのサービスは主としてメール・マーケティングを対象としているのに対して、EmailOracleは一般の個人ユーザーが対象だ。

サービスはいわゆるフリーミアムモデルで、無料版の場合、月に20通までのメールをトラッキングできる。それ以上の数のメールをトラッキングしたい場合は、Basic($9.95)、Deluxe($19.95)、Pro($99.95)版が用意されている(それぞれ月額料金)。Pro版は月に1万通までのトラッキングができる。またDeluxe版とPro版の場合、画像を自由に独自のものにカスタマイズできる。つまりトラッキングに使う画像を事実上ユーザーの目に見えない1×1ピクセルにできるということだ。

これは少々居心地の悪い話だ。実のところわれわれはときどき実際は相手のメールを読んでいるのに「見落としてました」などと嘘をつくことがある。EmailOracleは受信者が画像をクリックすると発信者に通知が行かないようオプトアウトできるようにしている。しかし1×1ピクセルの画像ではそもそも画像が挿入されていたことさえ気づかない だろう。

プラグインのインストールとGmailへのアクセスについてEmailOracleでは以下のように説明している。

われわれはセキュリティーとプライバシーについて非常に真剣に考えています。われわれのサーバにはユーザーのメールは一切保管されません。メールのトラッキングを実施するのに必要な最小限の情報(ユーザーがトラッキングを希望したメールのヘッダー部分の情報)のみが記録されます。またGmailへのアクセスにはOAuth認証を用いるのでパスワードも一切記録されません。経路の途中での傍聴を防ぐためサーバとの通信にはSSL暗号化が用いられます。

トラッキング機能に加えて、返信についてのリマインダー機能も非常に便利だ。全体として非常に優秀なGmailアドオンといえるだろう。執念深く相手からの返信を要求するユーザーにとってはベストのアドオンかもしれない。

EmailOracleのおかげで「そのメール見落としてました」という言い訳はもう使えなくなったようだ。

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(翻訳:滑川海彦/namekawa01