グッドバイ、MacBook Pro―今度のMacBook Airはそれほど素晴らしい

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先週の水曜、私は初めて新しいMacBook Airに触れた。以来私はMacBook Proに触っていない。MacBook Proは6ヶ月の短い命だった。安らかに眠れ。

誇張だと思う読者も多いだろう。しかしそうではない。前回のレポートは使い始めてわずか半日後のものだった。私はマシンを家の外に持ち出すチャンスもなかった。しかし今は違う。この1週間にほとんどあらゆる場所であらゆる用途に使ってきた。その結果、私の持ち歩き用のマシンとしては新しいMacbook Airが疑問の余地なく完璧にMacbook Proを代替した。

主な理由は、妙に聞こえるかもしれないが、Macbook Airのサイズではない(私は13インチモデルを使っている)。私が最高に気に入ったのは、スピードだ。電源ボタンを押してから15秒以内で使用可能になる。私のi7CPU、8GBメモリーのiMacは起動に2分近くかかる。SSD搭載のi7 MacBook Proでも30秒から45秒だ。

アプリのロードもファイル転送もMacbook Proより速いようだ。シャットダウンに至っては、わずか3秒しかかからない。Macworldが最初のベンチマークテストを公表している。データは本物だと思う。とにかく信じられないほど高速だ。

処理スピードがあるだけでなくパワーも十分にある。驚いたことに、このMacBook Airは最初から非力な感じを与えなかった。繰り返すが、私はこれまで6ヶ月、i7 iMacとi7 MacBook Proを使ってきた。CPUのクロックとメインメモリーの容量から考えたら、これら2機種はAirより大幅に速いはずで、もちろん事実速い。しかしこの1週間やってきたほとんどの作業―私の通常の仕事と遊び―で不便を感じたことは一度もない。これには驚かされた。

Macworldのベンチマークテストの結果も、部分的には、この印象を裏付けている。私が使っているのは13インチのベーシックモデルで、1.86GHzのIntel Core 2 Duo CPU、2GBのRAM、128GBのSSD〔ソリッドステート・ドライブ〕を搭載している。Macworldのテスト機は13インチでより高速なCore 2 Duo CPUと4GBのメモリを積んだMacBook Proよりも速かった。しかもi5 Proモデルにもさして遅れは取らなかった。

Macworldではこの原因を主としてflashメモリーを利用したSSDに求めている。もちろん、この点が大きく貢献しているのは疑いない。しかし以前のMacBookAirsが発熱問題のためにCPUクロックを落として使っていたことも理由の一つだろう。今回のモデルではそういうことはしていないようで、フルスピードが出ているものと思われる。

今夜(米国時間10/26)、Daring FireballのJohn Gruberがブログ記事で「新しいAirはAppleのMacBookのラインアップの中でどのあたりに位置づけられるのだろうか?」と言っていた。いい質問だ。Airの最安モデルが$999だからMacBookのエントリーモデルという位置づけになると考えてもおかしくはない。GruberはAirは2台目のコンピュータにふさわしいだろうという意見だ。私も―当面は―賛成だ。

一つだけAirのスペックに懸念がある。それはストレージ容量だ。われわれは今や(Apple自身の貢献が大きいのだが)デジタル音楽の時代にいる。加えて写真、映画、テレビ番組が、何百といわないまでも、何十ギガバイトもの容量を食ってしまう。もしAirを1台目のマシンとして使うなら、128GBのSSDは十分な容量ではないかもしれない。いや、それを言うなら256GBでも足りない。私がiMacに保管しているコンテンツの容量は1TBに近づきつつある。

しかしAppleはこうしたコンテンツをすべてクラウド化したいという野心を抱いている。それが実現すれば、Airを地上に縛り付けていたロープが切られ、即座にAirは羽ばたいて空に舞い上がるだろう。

私の考えを言うなら、ストレージ容量への懸念さえ解決すれば、13インチのMacBook AirはすぐにAppleで最高のベストセラーになると思う。新Airはそれほど優秀だ。

11インチモデルは使ったことがないので自分では何とも言えないが、やはり激賞されているようだ。今回テストしたのは13インチのベーシックモデルで$1299〔日本のAppleストアでは11万8800円〕、11インチモデルは $999〔同8万8800円〕からだ。

私がまだAirのセールスポイントであるはずのサイズについて触れていないのをおかしく思う読者もいるだろう。もちろん薄さと軽さはAirに人々を惹きつける大きな要素だ。しかし今までのAirもサイズだけなら十分に薄く、軽かった。従来のAirになかったもの―それは日常のほとんどの仕事に十分なパワーと手頃な価格である。今やその双方が備わった。この6日間の間で私が新Airを見せた相手のうち、なんと5人がこのマシンを購入した。これがiPhoneやiPadをベストセラーにした要素―驚き―を新しいAirも持っている。

ストレージが多少なりと売れ行きに影響するかどうかは分からないが、AirがMacBookのラインアップの今後の方向を示すものであることは疑いない。すべてのMacbookは光学ドライブが廃止され、flashドライブが装備され、バッテリーで長時間駆動できるようになるはずだ。事実、私が13インチのAirより好ましいと思うマシンがあるとすれば、もっと長時間バッテリーがもつ機種だ。10時間もつのであれば、多少大型化(15インチ)し、多少重く(3.3ポンド/1.5kg)なってもやむを得ないと思う。そしてこれがMacBook Proの将来像だ。

バッテリー駆動時間について言えば、13インチの新Airは、この面でも優秀だ。Appleの公称では7時間ということだったが、私が実際に使ってみたところでもそれに近い線まで行っている。作業の内容とスクリーン照度によって変わるが、平均5時間から6時間というところだ。何度か7時間近くもったことがあった。

スタンバイ期間が30日という点についてはどうだろう? 私がこのマシンを30日も使わないでいるという状況は考えにくいが、50%充電状態でベッドに入り、朝起きてみると49%に減っている。それからスリープからの復帰は文字通り瞬間だ。時間がかかるのはWiFiへの接続の方だ。

画面についてはどうか? これも実際に使う前は15インチのMacBook Proから乗り換えるには抵抗があるのではないかと懸念していた。しかし杞憂だった。AirはMacBook Proの15インチ・スクリーンと同様、1440x900ピクセルの解像度がある。まったく問題なかった。

新Airは熱くならないといっても本気にしない読者もいるようだが、実際熱くならない。多少暖かくなったのは―驚きではないかもしれないが―Flash動画を複数再生したとこだけだった。しかしその場合でも、裏返しにした電気ストーブかと時折疑われるようなMacBook Proに比べてはるかに少い発熱だった。

これ以外に描写の仕方を思いつかないが、これは私が年来待ち望んでいたコンピュータそのものである。わずか6ヶ月前に上位バージョンのMacBook Proに3000ドル近く払ったことを思い出すとおかしくなる。たぶん私は今後2度とMacbook Proのスイッチを入れることはないだろう。

グッドバイ、MacBook Pro。きみの命の炎はきみのハードディスクが燃え尽きるはるか前に燃え尽きた。

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(翻訳:滑川海彦/namekawa01