FreakOut
DSP

[jp]国内でもリアルタイム入札が可能なディスプレイ広告のプラットフォームにFreakOutが参入

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米国で起こるインターネットの(ディスプレイ)広告業界の変化については昨年記事で紹介しているが、広告のテクノロジーは細分化されて複雑化しているのがわかる。そもそもアドネットワークの時代では、広告主のROIと媒体の収益という相反する事項をアドネットワーク1社がバランスさせることは難しかったが、アドエクスチェンジの登場以降、広告主側(いわゆるデマンド側)と媒体側(いわゆるサーバー側)にあわせたプレイヤーが登場してきている。あわせて、より効果の高い広告を表示させるために、広告を見ているユーザーの属性データ(オーディエンスデータ)を提供する中間業者も登場している

広告主側に立ってみれば、複数のアドエクスチェンジやオーディエンスデータを管理しながら広告を出稿するのは煩雑すぎてしまう。また広告のROIを最大化しなければならないという命題もある。そのために登場しているのがDSP(Demand Side Platform)と呼ばれるプレイヤーだ(一方、媒体側を向いているのがSSP、Suply Side Platform)。国内ではまだ本格的なDSPは登場していないと言われているが、かつてコンテンツマッチ広告のブレイナーを創業し、ヤフージャパンに売却した経緯を持つアントレプレナーが日本でDSPのスタートアップ、FreakOutを立ち上げ、本日よりサービスをスタートする。しかも、後述するが広告のリアルタイム入札という技術を実装してだ。

FreakOutの創業者で代表取締役社長の本田謙氏はブレイナーの売却後、ヤフージャパンで開発部長としてインタレストマッチの開発に携わった後、2008年に退職してエンジェル投資をしていた。ヤフー退職後は契約のために広告に関連する会社を作れなかったためだが、その期間を終えて、新たに自身の企業を立ち上げたということになる。

FreakOutのDSPの特徴はリアルタイム入札方式(RTB:Real Time Bidding)と呼ばれる、広告の表示がリクエストされた1インプレッションごとに広告枠に複数の広告主が入札をし、一番高く入札した広告が表示されるという仕組みを実装しているところのようだ。実際、リアルタイム入札に対応したディスプレイ広告の配信サービスは国内ではないだろう。

もちろん、リアルタイム入札はDSPだけで成り立つわけではなく、アドエクスチェンジやアドネットワーク、アドサーバーといった広告を配信するプラットフォームが対応しなければならない。そこで広告関連のスタートアップであるスペイシーズadcloud)やScaleOutといった企業が対応を表明していて、本日からはKauliが対応しているのだという。

もう1つ重要なのは、リアルタイム入札には広告を表示する際にどんなユーザーがその広告を見ているのかというユーザーの属性データである(つまり入札は、表示される広告枠に対して行うのではなく、どんな属性のユーザーが広告を見ているのかに対して行われる)。このために必要になるのがオーディエンスデータと呼ばれる属性データだが、FreakOutでは大手のオーディエンスデータ提供会社とも提携をしているのだという。

今後、FreakOutが策定したリアルタイム入札の方式に対応を表明してくれる広告配信のサービスについては、FreakOutが共同で開発をサポートするという(FreakOutが実装した技術では、一連の処理を終えて広告が表示されるまでにかかる時間として50ミリ秒を実現しているのだという)。また、競合となる他社によるDSPについても広告代理店などが参入する場合には相談を受け付けるとしている。

米国のような広告技術のさまざまなポジションのプレイヤーたちが日本でも複数立ち上がるのかはこれからだが、FreakOutもその1つの挑戦ではある。

ただ、ある専門家によれば、日本ではヤフージャパンのような大手のメディアの広告枠は自社が販売を管理していて、ターゲットしたオーディエンスに配信できるだけのボリュームがそれ以外の広告枠で確保できるのかが課題だという。今回のFreakOutによるDSPの参入はリアルタイム入札を前提としているが、リアルタイム入札の前提にはターゲットオーディエンスの設定が前提になる。どういったオーディエンスを設定するかにもよるが、広告を販売できるだけのボリュームとしてのオーディエンスを確保できるかはこれからということだろう。

FreakOutには何人かのエンジェル投資家が出資しており、そのうち技術顧問としてミクシィでCTOを務めた衛藤バタラ氏が携わっている。技術的アプローチとしての広告については、日本のマーケットが米国を追随するのでれば、スタートアップにとって注目分野ではあるので引き続きウォッチしたい。

“[jp]国内でもリアルタイム入札が可能なディスプレイ広告のプラットフォームにFreakOutが参入” への2件のフィードバック

  1. […] This post was mentioned on Twitter by k6o, TechCrunch JAPAN, Ryuichi NISHIDA 西田隆一, 佐俣 アンリ, Chikanobu Kenma and others. Chikanobu Kenma said: 本田さん!RT @TechCrunchJAPAN: [New]: [jp]国内でもリアルタイム入札が可能なディスプレイ広告のプラットフォームにFreakOutが参入 http://bit.ly/hid1wm […]

  2. [jp]国内でもリアルタイム入札が可能なディスプレイ広告のプラットフォームにFreakOutが参入 http://t.co/K9WjXQL

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