Facebook%E3%80%81%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%83%87%E3%83%99%E3%83%AD%E3%83%83%E3%83%91%E3%83%BC%E3%81%AB%E7%8B%AC%E8%87%AA%E4%BB%AE%E6%83%B3%E9%80%9A%E8%B2%A8Facebook%20Credits%E3%81%AE%E5%88%A9%E7%94%A8%E3%82%92%E7%BE%A9%E5%8B%99%E4%BB%98%E3%81%91%E3%81%B8

Facebook、ゲームデベロッパーに独自仮想通貨Facebook Creditsの利用を義務付けへ

Facebookは一部の関係者から反発を招きそうな決定をまもなく発表する。ある情報源から聞いたところによると、Facebookはゲームデベロッパーに対し、「Facebookが開発した独自仮想通貨、FacebookCreditsを利用することが義務付けられることになる」と通告した模様だ。Facebook Creditsは同時にFacebook内で現実の通貨に換金可能な唯一の通貨となるものと見られる。

アップデート: Facebookは、先ほど、上記の内容を確認した。ゲームデベロッパーは2011年7月1日以降、Facebook Creditsの利用が義務付けられる。Facebookによれば、Facebook Creditsは、ユーザーが現実の資金をゲーム内で利用するための唯一のチャンネルとなる。ただしデベロッパーは、ゲーム内ではそれぞれの独自通貨を従来どおり利用できる(FarmBucks、FishPointsその他)。たとえば、ZyngaはCityVilleゲームのプレイヤーに対して75CityCashの購入に対して90 Facebook Creditsを課金するというようなことになる。

また独自通貨ではなくCreditsを利用して販売を行うゲームデベロッパーにはインセンティブが与えられる。Creditsで販売されるアイテムはFacebookのゲームダッシュボードに表示され、詳細なターゲット化が可能な広告プログラムに参加が可能になる。

FacebookのDeborah Liuは、「われわれはさまざまなゲームを開発している150社のデベロッパーとCreditsに関してベータテストを行ってきた」述べ、さらに一部のデベロッパーはこの措置に不満を持っていることも認めた。それが実施まで5ヶ月を残して事前の告知に踏み切った理由だという。今後デベロッパーとオープンな意見の交換を期待しているとLiuは述べた。今回の措置は直接FacebookのCanvas上に表示されるゲームのみに適用される(Facebook Connectを利用しているゲームには適用されない)。 またFacebookは「Creditsの利用の義務付けは、今回はゲームのみだが、将来はすべてのFacebookアプリに適用することを計画している」と述べた。

この動きはずいぶん前から予期されていた。すでに1年前からFacebookがこうした措置を取るだろうという推測が出ており、デベロッパー・コミュニティーに不安を与えていた。しかしFacebookは慎重にことを運ぶことを選んだ。

デベロッパー・コミュニティーに対しては「まだCreditsのプラットフォーム化を実施するつもりはない。さまざまなオプションを検討中だ」述べる一方で、Facebookは最有力デベロッパー、Zynga、Playdom、Playfish、CrowdStarらと交渉を続け、こうした各社がCreditsシステムに参加する確約を取り付けた。主要なデベロッパーの参加を取り付けたので、いよいよ残りの全員にシステムの利用を義務付ける動きに踏み切ったわけだ。

Facebookの説明ではCreditsの利用はデベロッパーにも一般ユーザーにもメリットがあるという。ユーザーがデベロッパー毎に別々の仮想通貨を利用する現行方式では、ユーザーは新しいゲームをプレイするつど、新しい仮想通貨を購入しなければならない。これはゲーム市場への新規参入の大きな障壁になる。共通通貨はこの障壁を低くする。また「囲い込み効果」も薄められる。Facebookは全ユーザーにCreditsをPRし、積極的な利用を勧めることになる。

ただし、Facebookも利益を得るように設計されているのはもちろんだ。FacebookはCreditsによるすべてのアイテムの販売にあたって一律に30%の手数料を徴収する。これはトータルすれば巨額になるだろう。別の情報源から聞いたところでは、ZyngaはFacebookに対してこの「Credits税」を毎月$30M(3000万ドル)支払っているという。

これは単にものめずらしい仕掛け以上のものだ―長期的にみると、FacebookにはCreditsのユーザー数を最大化するための強い動機がある。現在はCreditsはゲームだけで利用されているが、Facebookが最終的に狙っているのは、広く他のウェブサイトにも「Creditsによる支払い」を普及させることだろう。そうなればバーチャルグッズに限らず、あらゆる現実の商品が対象となる。こうしてFacebookは大量のクレジットカード情報を収集することが可能になる。Creditsのユーザーが増えれば増えるほどサードパーティーにとってはCreditsの魅力がアップする。多くの会社が30%の手数料を喜んで支払うようになるだろう。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦/namekawa01

広告

blog comments powered by Disqus