Flickrが人的ミスにより利用者アカウントを削除:5年間分、4,000枚の写真が消失

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YahooのFlickrが、マイナスの意味で名を広めてしまう大失敗をやらかしてしまった。話はこうだ。ITアーキテクトでFlickr利用者であるMirco Wilhelmが昨日、5年来利用しているアカウントにアクセスできなくなってしまった。Flickrチームに問い合わせたところ、なんとアカウントを事故により削除してしまったというのだ。アカウントには4,000枚の写真が登録されていた。すべてが消え去ってしまったというわけだ。

Wilhelmが先週末に、盗用画像を掲載している利用者についてFlickrにレポートしたところ、盗用した側ではなく、Wilhelmのアカウントを削除してしまったということのようだ。

ご連絡申し上げます。

作業の際に情報が混乱し、誤ってあなたのアカウントを削除してしまいました。このような重大な過ちを行ってしまい、陳謝する次第です。当方からの謝罪を受け入れて頂けますよう、切にお願い申し上げます。今後、私たちのできることを以下に記載しておきます。
アカウント自体は再度ご利用頂けます。但し登録されていた写真については復元できません。当アカウントにて永らくご利用いただいていたことはよく承知しております。不注意により重大な結果を招いたことにつき、改めてお詫び申し上げる次第です。アカウントのリストア作業が完了いたしましたら、当該アカウントについては4年間の有料アカウントを提供させていただきたいと考えております。

他に私たちのできることがございましたら、ぜひご連絡ください。
繰り返しになりますが、このような事態を招いてしまい、誠に申し訳ありませんでした。

拝具
Flickr staff

まさに大失敗だと言えるだろう。

Wilhelmの方は本件につき、冷静かつシビアに対応をしているようだ。

有料アカウント4年分が無料になるというのは、人によってはラッキーなことかもしれない。ただ僕自身について言えば、あるイベントに参加した賞品として、既に来年の無料権はもっている。

できればそうしたことも前提に、4,000件に及ぶ「リンクされた」写真を消してしまったことに対する対応策を考えて欲しいものだと思う。ほとんどのリンクについては手作業での復活を行う必要がある。空き時間を使った作業になるので、一ヶ月とは言わないまでも数週間はかかってしまうと思う。僕の写真に外部からリンクしてくれているサイト(Yahoo!やFlickrのオフィシャルブログからもリンクがあった)については手の施しようもない。

Flickrがアカウントや、そこに存在したさまざまな情報を消してしまったわけだ。それなのにアカウントのみを再構築して、それにて5年間蓄積したさまざまなものに対する埋め合わせにせよというのもどうだろう。僕がFlickrを無料で使っていたのならまだ許せる話かもしれない。僕の場合は有料利用者だったんだ。「お詫びする」というのなら、もう少し割の合う提案が欲しいと思う。

本当は、削除してしまった情報をもとに戻す手段を用意しておくべきなんじゃないかと思う。Flickrからの「お詫び」については、もう少し先方と相談してみるつもりだ。

私はあまりFlickrを使っていない。しかし単純にアカウントやコンテンツを一気に消し去ることなどできないのだと思っていた。アカウントを削除する際も、まずはアカウントの保留を行うものだと思っていたのだが、どうやら違うらしい。

保留アカウントの再アクティベートを行う手段を確保することなく、メンバーのアカウントやコンテンツを削除してしまうというのは驚くべき事態だと思う。

バックアップの用意すらしていないということなのだろうか?

FlickrのZack Sheppardが、Flickrフォーラムに掲載されている今回の出来事についてコメントを投稿している。

Flickrはアカウント情報のリストアを行うための機能を開発中であり、今年前半には完成すると考えています。

Mirco氏の件についても作業中で、なんとか投稿されたコンテンツについても復活の目処が立ちそうだと考えているところです。部分的には情報の復元に成功し、全体についてもなんとか復元できるのではないかと努力しているところです。もちろん「できるのではないか」という段階ではありますが、失敗を取り戻すために全力を投じているところです。
また、これまでに多くの人が言っているように、こうしたケースに備えてアカウント復元の手段を用意しておくことは非常に重要なことです。これまでFlickrでは、未発表の機能についてはアナウンスすることはありませんでした。しかし今回は多くの人も注目しているところであり、冒頭に述べたリストア機能が開発中であることをアナウンスさせて頂く次第です。

つまるところ、Flickrはサービス提供開始以来、事故によって失われたアカウントを復元する方法を用意してこなかったということにもなる。Mircoのアカウントについてはなんとかなるらしい(今回の件がこのような大注目を集めなければ、復元はなされなかっただろう)。今回の事件が起こったおかげで、Flickrはリストア機能の実現に向けて動き出したというところだろう。他の利用者にとっては、ある意味でラッキーだったのかもしれない。

リストア機能の実現を待つことにしよう。

UPDATE:Yahooが今回の件につきアナウンスを行った。

昨日、人的エラーによりFlickrのメンバーアカウントを削除してしまうという事態が発生しました。Flickrは「信頼性」ということに重きをおいており、写真の投稿・共有機能を提供することに大きな自負を持っているものです。現在Flickrチームは削除してしまったアカウントの保有者と連絡を取りながら、コンテンツの復元に全力を注いでいるところです。尚、当該利用者の方には25年間分の有料アカウント利用権を提供させていただきました。また、削除してしまったアカウントを簡単に復元するための機能も準備中であり、間もなく皆様にご連絡できると考えております。

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(翻訳:Maeda, H)