GoogleはPathを$100M+αで買収しようとして断られた

次の記事

The Daily:iPadに「定期購読」課金モデルが登場

昨日(米国時間2/1)の本誌の記事は、Path$8.5M(850万ドル)の資金調達を報じた。そのラウンドを仕切ったのはKleiner PerkinsとIndex Venturesだ。評価額を知りたかったので、2〜3の情報筋にあたってみたら、この金欠スタートアップに関する驚くべき話が浮かび上がってきた。Googleからの$100M+α(1億ドル+α)の買収を断り、そして結局、資金調達にこぎ着けたのだ。

Pathはまだ小さなサイトで、昨日同社はユーザ数はわずかに”数十万”だと言った。フレンド数がたった50名の、しかもプライベートなモバイルネットワークなので、ヴァイラルな拡大が難しい。でも、アクティブユーザの20%が、毎日使っているそうだ。Zynga並の高い利用率だが、それは、一部の人びとにとってPathが日々のメインのコミュニケーション手段であることを物語っている。

12月はじめにPathは、Kleiner PerkinsとIndexの投資条件書にサインした。そのときにGoogleが動き、最終的に、1億ドル+2500万ドルの出来高払い(4年ぶん)をオファーした。このGoogleのオファーは、普通の人が見れば、考える必要もない商談だ。しかも流動化イベント(liquidity event, 流動性発生事由–IPOや被買収など大儲けの機会)を経験したことのないファウンダのDustin Mierauらにとっては、人生を変えるほどのビッグな経験だったはずだ。

GoogleはとくべつにPathを気に入っていた、と複数の情報筋が言っている。とくに欲しいのはそのチーム、チームの”デザインのスキル”だ。その中には、高名な元Facebook社員Morinもいる。彼を獲得すれば、今後Facebookの社員を引き抜きやすくなるだろう、とGoogleは考えた。

しかしPathは、そのオファーを断った。そして、KleinerとIndexの資金調達ラウンドを選んだ。投資前評価額がおよそ2500万ドルだった、と複数の情報筋が言っている。協同ファウンダでCEOのDave Morinは、Googleからの買収話をテコに使って評価額をつり上げようとはしなかった–同社に近い筋がそう言っている。”彼は最初の約束を守る男だ”、そうだ。

Googleを断る決定は全員一致ではなく、かなりの激論があったようだ。しかし、とくにMorinが、Pathの経営ををこのまま続けたい意向だったらしい。

クレージーか? まさにそうだ。Dave Morinは、クレージーな男である。良い狂気だったか悪い狂気だったか、それはまだ分からない。

[原文へ]
[jpTechCrunch最新記事サムネイル集]
[米TechCrunch最新記事サムネイル集]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

“GoogleはPathを$100M+αで買収しようとして断られた” への5件のフィードバック

  1. Ren Tsuchido より:

    俺ならきっと断れないなー。それが俺とDave Morinの違いか。

  2. sis より:

    Path使ってる。デザインは本当に美しい。そしてシンプルだ。
    でも、正直このサービスもニッチな画像共有でしかなく、王道であるflickrやpicasaのような規模にまで発展することはないだろうと思う。
    しかも、最近ではfacebookへの写真投稿が最も多くなってると思う。
    記事にあるように、このチームの人材はとても魅力的だ。Googleがほしがるのも理解できる。
    それにしても、人材に1億ドルっていうのもすごい。
    だが、そこも拒否した理由なのかもしれない。サービスが評価されたのではなく、人材が評価されたと。もしGoogleに買収されたらPathは終了になるだろう。

    それにしても最近のGoogleの買収は失敗続きだ。契約までもいけず、契約できてもうまく活用できないでいる。Googleプロダクトで最後にヒットしたのはどのサービスだっけ・・・かなり遡らないといけない。

  3. […] Facebookマフィアが創立した会社には、評判が過熱ぎみのQuoraやGoogleが$120(1億2000万ドル)という常識外れの額で買収を試みたPathなどがあるが、私はAsanaにもっとも興味をひかれる。これは私がもともとビジネスソフトウェアの分野に強い関心を抱いているからでもある。私はこれまで長い間「次世代のエンタープライズ・ソフトウェア」と称するプロダクトを見てきた。しかしその多くは基本的オープンソースのソフトウェア、あるいはSAAS(softwareas a service)に分類されるようにものだった。こうしたソフトウェアは料金や販売形態の面で革命を起し、既存の大手企業を震撼させた。もちろんそれはそれで大きな業績だ。しかしプロダクトそのものとしてみると、こうしたエンタープライズ・ソフトは残念ながらセールストークの巧みなCEOがわれわれに信じさせようとするほどにはドラマティックなイノベーションではない。「エンタープライズ・ソフトのコモディティー化」というキャッチフレーズに関しては、Yammerがもっとも実現に近づいた製品であるのは間違いない。しかしYammerもTwitterに企業内での利用に適したセキュリティー機能を付加したサービスに過ぎない。 […]

  4. […] ぼくが家族専用SNSとしてPathを選んだ理由 by ststgc on 2月 22, 2011 • 12:18 AM コメントはまだありません Pathとは、元Facebookのプラットフォームマネージャ、Dave Morin が起こしたスタートアップです。彼はFacebookの前に、Appleでdesign and marketingの役職についていたり、学生時代はDM design studio というデザインに特化したネット会社を創設していたという素晴らしい経歴の持ち主です。このSNSのコンセプトは、”Capture life’s moments to enjoy them with close friends & family. (生活のひとコマを切り取って、身近な友達&家族と楽しもーよ) “というもの。とにかくシンプルに磨き上げられたアプリです。このシンプルさと、デザイン性の高さ、それとDave Morinの才能が買われてGoogleより1億ドル以上で買収の話が持ちかけられたほど。友達&家族で使う超クローズドな写真共有型SNSをイメージしてもらえると分かりやすい、、、というか、ぼくの文章より動画を見たほうが早い。 Path – Nervous at Home from Path on Vimeo. ぼくが、家族内インフラとしてPathというSNSを導入した背景には、家庭的問題にあります。で、その問題とやらの確信に迫るとどうやら家族間のコミュニケーションがうまくいっていないことに気づきました。2010年の7月10日に祖母が脳梗塞になったあたりからお互いの歯車がうまくかみ合わなくなってきました。看病やらお見舞いやらで、みんなの時間軸と優先順位に狂いが生じはじめました。こりゃまずいと、ぼくはぼくなりに試行錯誤を繰り返してみたのですが、うまくいきませんでした。当時ツイッターがぼくの中でプチセンセーションを起こしていたこともあり、そこからインスパイアされて、「風呂ったー」というサービスを浴槽内で展開したりしました。テクニカルな要素の全くない、防水ノート(L!FE OUTDOOR MEMO) と鉛筆を風呂に設置するといった簡易なウルトラアナログサービスでした。 「半身浴を楽しみながら、今日の一日をシェアしよう!ストレス軽減・健康にもいいよ!」的なコンセプトで始めた家族内コミュニケーション第一弾。家族でメシを食うことのほとんどない家庭なので、もちろんぼくが個別に告知するハメになりました。(と言っても四人だけですが)はじめは、浴槽の中でもキレイにスラスラと書ける仕様がウケ、弟も妹も、父も母もみんな思い思いに書き残してくれたのですが、気づけば通気口のカビキラー、バスクリンetc…の横あたりに追いやられていました。何ヶ月ぶりかに見てみると、鉛筆がカステラみたくふわふわになっていました。。もちろん、何度もリマインドして、書いてもらうように指示は出したのですが、どうも定着しませんでした。原因は、風呂の中で何かをする習慣のないぼくの家族にとっては「面倒くさいツールだった」という、シンプルな一点でした。問題の「コミュニケーションを円滑にするためのソリューション」には至りませんでした。 そこで何ヶ月かが過ぎ、ひょんな事をきっかけに家族5人中4人(妹以外)がiPhoneを携帯するようになり、先月からPathを使い始めることになりました。 なぜ、Pathかというと、50歳近くの父母を思ったわけでもなく、単純にぼくが父母と、mixiやfacebook, twitterといったプラットフォームを通して自分のソーシャルグラフをシェアしたいとは到底思えなかったからです。(いくらなんでも、それはイヤっすよw)強いて、両親思いなところを、むりくいPRするなら、「伝えたい」と思った日常のワンシーンをPathで切り取って、ボタンひとつで写真として保存・共有できる点です。mixi, facebook, twitterにくらべると、それが驚くほどシンプルにできます。撮って、載せるだけ。すると、ぼくのiPhoneがプッシュでお知らせをしてくれます。「Hahaoya added a new photo」的な具合に。(動画も10秒までOKです)しかも、GPSでどこにいるかがチェックでき、その画像に対してのコメントを残せる機能までついています。だれでもフォローできるtwitterやinstagramにありがちなプライバシー問題も、ここにはありません。まさに、Pathはぼくの探していたソリューションにピッタリでした。そしてぼくのよみもピッタリで、みんなおもしろがって使い込むようになりました。秀逸なUIのなせる技です。 […]

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中