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Craig Donato

ソーシャルコマースと地域ビジネスの新常識

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編集部注:ゲストライターのCraig Donatoは、ソーシャル・マーケットプレイス、OodleのCEOである。OodleはFacebook Marketplaceのベースとして使われている。

今日のEコマースは、Googleと同じDNAを受け継いでいる。自動化。アルゴリズム。非人間的。このDNAによって作られた販促活動も同じようにデータ主導である。データ分析を駆使して見込み顧客を集めてデータベースを作りつつ、一方でROI[投資利益率]の向上と裁定取引の機会を窺う。

しかし、新しいタイプのマーケティングがやってきた ― ソーシャルコマース。その核にあるのは全く異なる種類のDNA、FacebookのDNAだ。この新種、ソーシャルコマースの中心は会話、リレーションシップ、そしてオンラインコマースにおける人間性の復活である。そして、マーケターがソーシャルコマースで成功するためには、作戦を再考する必要がある。Facebookはわれわれに新しい絵具のパレットを提供してくれた。今度はわれわれがその使い方を見つける番だ。私はこの学習課程を「脱Eコマース化」と呼びたい。

ソーシャルコマースで成功するためには、マーケターが人間として振舞う必要がある。消費者は、情報を探すのではなく、信頼できる紹介や推薦を通じて物ごとを発見する。クリック率とコンバーション率に基づいたマーケティングメディアと異なり、Facebookはリレーションシップと会話のメディアである。そのためにマーケターはそれなりの順応を要し、この新しいゲームでは次のことが必要となる。

  • 会話の術を心得る:ソーシャルコマースは、見込み客を集めてデータベースを作ることではない。一個人と話すのと同じ本物の声で顧客に話しかけるものだ(相手が友達とおしゃべりするのと同じ場所で、顧客と話していることを忘れてはならない)。
  • 顧客との関係を築き深めていく:顧客は信頼あるネットワークであり、会社を包囲するコミュニティーだ。顧客を大切にすることは、関係を深くするばかりか紹介や推薦を促進する。

われわれの業界で、私以外にも「ソーシャルコマース」について語る人たちがたくさんいることは承知している。しかし、彼らが言っているのは実際にはソーシャルショッピングだ。例えば、新しいビデオカメラを買おうと思った時、どの機種がいいか友達から薦めてもらいたいと思うだろう。これもなかなかいいのだが、非常に緩やかで段階的なアプローチでもある。Eコマースというカップケーキの上にソーシャルというアイシングを塗ったにすぎない。

ソーシャルコマースが最大の効果を発揮するのは、別のビジネスカテゴリー ― 生まれついての「リレーションシップ・ビジネス」 ― においてであり、それはどこにでもある。典型的なのが地域ビジネスで、その主たるマーケティング形態は、常に口コミによる紹介だった。地域サービス業者、不動産屋、家主、そして雇用者たちである。

家の清掃業者を新しく探すとき、次のどの情報を最も重視するだろうか。

a)知らない人たちの書いたレビュー6件

b)初回利用10%割引きのクーポン券

c)同じ業者を使ってファンになった友達2人

新しくアパートを探していて、どこに住むか考えている時、地図上の山ほどのデータと、友人や同僚からのアドバイスと、どちらを欲しいだろうか。

ソーシャルコマースは地域ビジネスに大きな影響を与えるだろうが、それはクーポンの特典だけの話ではない(少なくとも今のところ)。GrouponのDNAは(Crunchieアワードの最優秀ソーシャルコマースアプリではあるが)、Eコマースであり、そこで提供される特典は、費用効率よく見込み顧客を生み出してはいるものの、アイシングにすぎない。新しいソーシャルコマースの世界では、特典が進化して別の役割を果たすようになる。現在の顧客との関係を深め、紹介や推薦を促進させることに焦点が絞られる。

複雑で分かりにくく感じるかもしれないが、地域ビジネスは早くこれを理解する必要がある。彼らにとってはバック・トゥ・ザ・フューチャーの世界である。いつの世もすばらしい地域ビジネスとは、人と人との関係の力と地域コミュニティーに参加することの重要性を理解している人間を中心に据えたビジネスである。自動車ディーラーが、地元のリトルリーグチームのスポンサーになるのには理由がある。こうした企業がまだわかっていないのは、今すでに地域コミュニティーで行っていることを、どうやってFacebookやウェブの新しい世界に持ち込んだらよいかである。しかし、彼らは学習している・・・そして、それが出来た時、それは彼らにとってのだけでなく、顧客であるわれわれにとっても大きな転換となるだろう。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi)

“ソーシャルコマースと地域ビジネスの新常識” への8件のフィードバック

  1. […] This post was mentioned on Twitter by TechCrunch JAPAN, 2u_reader, keisuke digrss, aoiyotsuba_rss, makewebservice and others. makewebservice said: eコマース:知らないユーザの統計データと口コミ VS ソーシャルコマース:(得に地域的繋がりのある)既知のユーザの信頼 RT @TechCrunchJAPAN : [New]: ソーシャルコマースと地域ビジネスの新常識 http://bit.ly/gselpU […]

  2. 市田美加 より:

    ソーシャルコマースと地域ビジネスの新常識。Facebookがもたらす人との化学変化ですね。

  3. RT:ソーシャルコマースと地域ビジネスの新常識 http://t.co/vWvJCnC via @techcrunchjapan

  4. attrip より:

    地元に詳しいと思う人からの情報は、信頼しちゃうもんね。

  5. 感想を読むと国内で言えば湯川さんみたな人かな。
    さて、ソーシャルEコマースなんて、まだEコマース自体成功していないのにと思う。また楽天やヤフーのショッピングモールなどが強い印象を受けるのは、ちょっと成功したソーシャルノウハウを構築しているから。日本でソーシャルEコマースを体験したければ、楽天に出店し成功すればある程度の感触はつかめると思う。
    単純な感想をいえば「楽してソーシャル」は無い。顧客の事を心から思う「本物」しか成功しないから、私などは無理無理。自動販売機商売を目指すいいかげんな人はソーシャルEコマースなんて、ほぼ不可能な領域なんだろうと思う。

  6. 感想を読むと国内で言えば湯川さんみたな人かな。
    さて、ソーシャルEコマースなんて、まだEコマース自体成功していないのにと思う。また楽天やヤフーのショッピングモールなどが強い印象を受けるのは、ちょっと成功したソーシャルノウハウを構築しているから。日本でソーシャルEコマースを体験したければ、楽天に出店し成功すればある程度の感触はつかめると思う。
    単純な感想をいえば「楽してソーシャル」は無い。顧客の事を心から思う「本物」しか成功しないから、私などは無理無理。自動販売機商売を目指すいいかげんな人はソーシャルEコマースなんて、ほぼ不可能な領域なんだろうと思う。

  7. 感想を読むと国内で言えば湯川さんみたな人かな。
    さて、ソーシャルEコマースなんて、まだEコマース自体成功していないのにと思う。また楽天やヤフーのショッピングモールなどが強い印象を受けるのは、ちょっと成功したソーシャルノウハウを構築しているから。日本でソーシャルEコマースを体験したければ、楽天に出店し成功すればある程度の感触はつかめると思う。
    単純な感想をいえば「楽してソーシャル」は無い。顧客の事を心から思う「本物」しか成功しないから、私などは無理無理。自動販売機商売を目指すいいかげんな人はソーシャルEコマースなんて、ほぼ不可能な領域なんだろうと思う。

  8. […] ソーシャルコマースと地域ビジネスの新常識TechCrunch今日のEコマースは、Googleと同じDNAを受け継いでいる。自動化。アルゴリズム。非人間的。このDNAによって作られた販促活動も同じようにデータ主導である。データ分析を駆使して見込み顧客を集めてデータベースを作りつつ、一方でROI[投資利益率]の向上と裁定取引の機会 … […]

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