[jp] 日本の「ソーシャル資金調達」レース開始ーーGrow!、READY FOR?、CAMPFIREの3社がデモ

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モバイル広告の世界に広がる“iAdsはだめだ"説

クラウドファンディングやソーシャルファンディング、こういったキーワードを読者のみなさんであれば耳にしたことがあるはずだ。最近では「オープンソース版facebook」Diasporaが39日で6500人の出資者から20万ドルを集めるという大成功をおさめたことで、プラットフォーム側のKickstarterの話題に火がついた感がある。その後もこだわりのガジェット制作の資金調達や映画製作などの案件に対して多数の「パトロン」が生まれている。

投資した金額に対するリターンによってのいくつかのモデルがあるのだが、おおよそ共通しているのはプロジェクトに対して資金を募り、共同購入のようなある一定期間の間に契約が成立するかどうかという部分だ。

話題になっているKickstarterは投資した資金に対するリターンを金銭的な利益ではなく、購入(例えば映画に投資したらエンドロールに名前が載るなど)で返すのが特徴になる。仕組みや競合などについてはこの記事を参考に頂きたい。

そしてその波は一気に日本にもやってきたようだ。2月10日、私はスタートアップデイティング(※)のイベント会場で興味深い3社のサービスデモを見せてもらった。全サービスがまだ一般公開前で3社同時というのは最近では共同購入サービスくらいだろうか。それぞれ独自の取り組みや成り立ちがあり、個性が際立っていた。※スタートアップデイティングは筆者が個人的にオーガナイザーとしても参加しているイベントです。

クラウドファンディングREADY FOR?

ご紹介する3サービスの中でおそらくもっとも早くからオンライン上での寄付サービスに取り組んでいるのがREADY FOR?だ。あの人検索Spyseeを運営するオーマでこのサービスを担当する米良はるかさんは以前、展開していたチャリティーサービスの「あの人応援チアスパ!」で1年前に本誌に寄稿してくれたこともある。それだけにチャリティーやクラウドファンディング系の海外事情に詳しい。

「クラウドファンディングには大きく分けて寄付型、購入型、投資型の三つがある」と海外でこの事業がいくつかのモデルに分かれることを解説。自身が過去運営してきたチアスパの経験から「日本で寄付の文化を根付かせるのは大変難しかった」と運営したプロジェクトでの寄付は達成したもののいわゆる”寄付型”は国内では難しいと分析していた。

今回立ち上げるREADY FOR?はいわゆる「購入型」で、やはりサービスのモデルとしてはKickstarterのタイプになるのだという。「夢を持つ実行者の資金調達を応援できるサイトにしたい」と3月初旬のオープンに向けて音楽や映画など、資金が必要なプロジェクトを募集中だそうだ。

マイクロ・パトロン・プラットフォームCAMPFIRE

プレゼン冒頭に「一番儲かる」と豪語したのがハイパーインターネッツの立ち上げるCAMPFIREだ。こちらもREADY FOR?同様いわゆるKickstarterをモデルとする購入型の資金調達サービスで、プロジェクトの起案者が設定する調達額が達成されれば契約は成立、プロジェクトが提供するリターンを「購入」することができる。

では何が違うのだろうか?ーー注目したいのが「プロジェクトの集め方」だ。KickstarterがDiasporaというプロジェクトで一気に弾みがついたように、この事業はどのようなプロジェクトが集まるかが重要なポイントとなる。逆に言えば、沢山集まったとしても程度の低いプロジェクトばかりだと出資者の興味を惹くことができない。

その点、CAMPFIREは豪華だ。代表の石田光平氏が「CAMPFIREの強みはチーム力」と語るように、paperboy&co.の創業者で同サービスの共同創業者でもある家入一真氏やAR三兄弟など、創造性ゆたかな面々が周辺に集まっており、公開前にも関わらず既に個性的なプロジェクトが多数集まっているそうだ。ソーシャル上での話題性も含め、注目度は高い。

「資金とファンが同時に集まる」ことを目指すCAMPFIRE。将来的にクリエイター同士がコラボレーションできるような展開も考えているそうで、あらゆる創作活動に携わる層にとって心強いプラットフォームになりそうな印象だった。

ソーシャルパトロンプラットフォームGrow!

前の2サービスと全く違うアプローチなのがGrow!だ。タイプで分けると純粋な寄付型になるのかもしれないが、その方法がユニークで従来の寄付、例えばWikipediaの「ジミーウェルズからのお願い」ではない全く新しい方法を提案してくれている。それが「Grow! ボタン」だ。

facebookの「いいね!(Like)」ボタンのようにどこにでも設置できるこのボタンは、一回クリックするごとに100ポイントをその設置者に寄付することができるサービス。ポイントは100ポイントを1ドルで事前購入することができ、同社の手数料などを引いた金額が支払われることになる。クリックした内容はリンクを伴って自身のTwitterやfacebookなどのソーシャルストリームに流れるので、応援しているサービスへの導線にもなる。寄付と同時に宣伝も可能な「ワンクリック」がGrow!ボタンといえるだろう。

「能動的にクリエイターの応援をしたい」ーー自身もミュージシャンである同社CCOのカズワタベ氏は、クリエイター支援のあり方についてこう語り、この精神がGrow!のコンセプトになっていると感じることができた。サイトはまだ日本語のみだが、ポイントの購入単位をドルにするなどグローバルベースで考えている同サービスの公開は3月。国内よりも海外での展開が気になるサービスだった。

“[jp] 日本の「ソーシャル資金調達」レース開始ーーGrow!、READY FOR?、CAMPFIREの3社がデモ” への9件のフィードバック

  1. aerodynamic より:

    新しい何かに感動したときに、「Like」してファンになる(だけ)以上に、何か自分にも協力とか貢献とかできないかと思ったときの敷居を下げる「Glow!」ボタンは、感動後の行動の敷居を大きく下げる機能という意味で、一つの新しい発明なのかも。こういう仕組みが、世界をずっと温かい良いものにしてくれるのだと思います。

    僕も最近こちら http://j.mp/gSAqVH に記事を書かせていただいたのですが、ソーシャルな資金調達という調達側の視点以上に、誰もがパトロンとして誰かの善意やアイディアの実現に気軽に貢献出来るという点が僕は大好きなので、切磋琢磨しつつ、協力し合って良い仕掛けをどんどん発明して、大きな市場に育てていって欲しいです。3社の今後に期待しています!

  2. kigoyama より:

    どういう案件が集まるか期待ですね。TC本家でもこういう記事を掲載して目立ったプロジェクトは取り上げたりしています。今後このようなものもやってみたいです。

    Kickstarter: The Rustic Case for iPad and Kindle 3 Is A Handmade Must-Have http://tcrn.ch/i1Sj5k

  3. Gaga より:

    日本のネット業界の仕事は、アメリカで流行っているネットサービスを、日本向けにローカライズしたものや、ちょっと付加価値をつけたようなものばかりだから、ぜんぜんワクワクしない。
    日本のネット業界の仕事で衝撃を受けたのは頓智のセカイカメラだけ。
    日本のネット関係者は、自分たちの多くがローカライズ職人でしかないことを自覚し、「お山の大将」にならないように注意し、世界を驚かせるような個性的なサービスを作らないと。

  4. Amidakuzi12 より:

    ベンチャーのファーストラウンチの際には非常に有益な選択肢の一つと成り得るとは思う。
    だがそのサービスを気に入ってくれた人と言うのは金銭的能力をもつ潜在顧客なんだから、それを集めるプラットフォームを占有され、(この時点では明示されていないが)更に手数料も引かれたら俯瞰的に見ればあまり好ましくないかもしれない。 ただ敷居を下げるという意味では大きな貢献が期待できるし、個人的にも興味深い。

  5. これは面白い。演劇関係の人々も、うまいこと使えれば、チケットノルマとかいらなくなるかもよ。 RT:[jp] 日本の「ソーシャル資金調達」レース開始ーーGrow!、READY FOR?、CAMPFIREの3社がデモ http://bit.ly/eyxOfQ

  6. これは面白い。演劇関係の人々も、うまいこと使えれば、チケットノルマとかいらなくなるかもよ。 RT:[jp] 日本の「ソーシャル資金調達」レース開始ーーGrow!、READY FOR?、CAMPFIREの3社がデモ http://bit.ly/eyxOfQ

  7. ITwizard より:

    日本を活性化させるためには素晴らしいサービス。しかしこれが大当たりする確率は非常に低い。日本はエンジェル投資家などが非常に少ない。よって数々の海外スタートアップの中から、なぜこれをローカライズしよう(パクろう)と思ったのか。センスに疑問をいだく。面白いプロジェクトを厳選していくのがカギなサービスにおいて運営側のセンスは重要だ。

    ReadyFor?のプロジェクトを拝見したが、やはりまるで面白くない。アメリカではやってるからパックってしまったというところだろうか。震災をうまく利用できれば可能性も残されてるかな。0点

    一方でCampFireの運営人は面白い。実績もあり面白いプロジェクトを引っ張ってくることに関してはプロだ。プロジェクトが沢山あって、それを実現するために役立つプラットフォームを見つけたというスタンスであろう。期待できる。

    プロジェクトがあってそれを実現するためのプラットフォームなのか、プラットフォームを成功させるためにプロジェクトがあるのかの違いだ。

    プラットフォームの前にプロジェクトがフォーカスされたら一人前。

  8. ITwizard より:

    日本を活性化させるためには素晴らしいサービス。しかしこれが大当たりする確率は非常に低い。日本はエンジェル投資家などが非常に少ない。よって数々の海外スタートアップの中から、なぜこれをローカライズしよう(パクろう)と思ったのか。センスに疑問をいだく。面白いプロジェクトを厳選していくのがカギなサービスにおいて運営側のセンスは重要だ。

    ReadyFor?のプロジェクトを拝見したが、やはりまるで面白くない。アメリカではやってるからパックってしまったというところだろうか。震災をうまく利用できれば可能性も残されてるかな。0点

    一方でCampFireの運営人は面白い。実績もあり面白いプロジェクトを引っ張ってくることに関してはプロだ。プロジェクトが沢山あって、それを実現するために役立つプラットフォームを見つけたというスタンスであろう。期待できる。

    プロジェクトがあってそれを実現するためのプラットフォームなのか、プラットフォームを成功させるためにプロジェクトがあるのかの違いだ。

    プラットフォームの前にプロジェクトがフォーカスされたら一人前。

  9. ITwizard より:

    日本を活性化させるためには素晴らしいサービス。しかしこれが大当たりする確率は非常に低い。日本はエンジェル投資家などが非常に少ない。よって数々の海外スタートアップの中から、なぜこれをローカライズしよう(パクろう)と思ったのか。センスに疑問をいだく。面白いプロジェクトを厳選していくのがカギなサービスにおいて運営側のセンスは重要だ。

    ReadyFor?のプロジェクトを拝見したが、やはりまるで面白くない。アメリカではやってるからパックってしまったというところだろうか。震災をうまく利用できれば可能性も残されてるかな。0点

    一方でCampFireの運営人は面白い。実績もあり面白いプロジェクトを引っ張ってくることに関してはプロだ。プロジェクトが沢山あって、それを実現するために役立つプラットフォームを見つけたというスタンスであろう。期待できる。

    プロジェクトがあってそれを実現するためのプラットフォームなのか、プラットフォームを成功させるためにプロジェクトがあるのかの違いだ。

    プラットフォームの前にプロジェクトがフォーカスされたら一人前。

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