[jp]EC事業者向けの価格比較のツールをオークファンが準備中

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オークションでの商品の落札価格などを収集して、商品の相場価格の情報を提供しているオークファンが、間もなく新たなビジネスに乗り出す。

商品の相場価格、すなわち商品の時価がわかると、たとえば、中古品を扱う店では商品の仕入れ値の参考としても使えるし、企業が自社内で持っている備品などの資産価値を算定するのにも使えて、企業買収や倒産企業の資産算出なんかにも使えなくもない。実際、中古品を扱うリアル店舗ではオークファンのデータが利用されているのだという。一方、モノの価格という意味では価格.comもあるが、中古市場も含めてリサーチできる意味ではオークファンのほうが優位性はある。

オークファンによれば最近はヤフーオークションなどでも中古品よりも新品がたくさん出品されているらしく、現在では出品される6割が新品となっていて、いろんな意味で「マーケットプレイス」として機能しているらしい。そこで、オークファンでは新事業としてEC事業者などを対象にした有償のPricefanをこの3月から提供する。このPricefanは利用費が最低でも1IDあたり月額9,800円からとなっていて、すでに提供している個人ユーザーを対象としたオークファンのプレミアサービス(月額498円)とは違って、年商数千万円以上のEC事業者などを対象にしている。

EC事業者にとってみれば、ビジネスを成功させるのに重要なファクターは商品の「値決め」だ。これはオークファンがリサーチした結果だが、EC事業者が売上をアップさせるために必要なこととして、「売れる商品の見極めと仕入れ」の次に「値決め」がくる。どれだけ商品を安く売るか——仕入れ価格を割ってでも人気商品を安く売って店舗を知ってもらうか、あるいは限界まで安くして他の商品を抱き合わせて買わせるか——が重要だと言うことだ。

そこで、Pricefanでは主要なECのサイトやオークションサイトでの商品の現在価格を横断的に検索できたり、商品の自社の価格と競合店舗の価格の比較が一目でできたり(競合と価格が乖離するとアラートが出る)、その商品の仕入れ値と販売数から自動で利益をシミュレートしてくれたりする機能を備えている。

また、取引高の時系列データなども表示できるので、たとえばシーズン商品がどの時期に売れるのかがわかるといった機能もある。

一部はオークファンのプレミアムサービスでも使える機能となっているものの、Pricefanでは業務向けに高速に応答するといった環境を提供しているという。

こういった仕組みをうまく使えば、将来的には商品価格の完全な自動化もできなくもないのかもしれない。つまり、常に安値をコントロールし続けるということだ。そうなったときにはECの店舗にとって求められるのは価格以上のものになるだろう。