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[jp] セカイカメラがカメラを捨てた日

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新しいタイプのモバイルソーシャルツールMogweeをNingが立ち上げ–同期化メッセージングも可能

「I FIND YOU! I SEND “DOMO” TO YOU! BOOM!!!」(気が合う仲間を見つけたら即domoする!「ブン!」たったそれだけなんだ。)ーー頓智・がまたもやサンフランシスコでやってくれた。2008年TechCrunch50の会場を熱狂の渦に巻き込んだ彼らの用意したプロダクトは「DOMO」。そこにセカイカメラはなかった。

LAUNCHカンファレンスはあのTechCrunch50(初回は40)をマイケル・アーリントン編集長と一緒に立ち上げたジェイソン・カラカニス氏の新プロジェクト。頓智・はこのスタートアップローンチイベントの会場で長らくの間準備してきたDOMOを披露した。2008年同様に会場は盛り上がったが、あのときと違うのは実際にプロダクトが高い完成度をもって「もう動いている」という事実。これからSXSWの地でもDOMOしてくるというこのアプリの公開は3月上旬だそうだ。

私がDOMOと初めて出会ったのは昨年の8月頃。セカイカメラが「BEYOND REALITY」(セカイを超えてあそべ)という新スローガンを立ち上げたタイミングで取材にいったとき。CEOの井口尊仁氏に今後セカイカメラがどうなるのか色々な意見交換をしているなかで、実はとコンセプト段階のシートを見せてくれた。

私はそのとき、セカイカメラがソーシャルプラットフォームになる、という趣旨の記事を書いた。この記事の内容はほぼ、「DOMO」の世界観といってもいい。なぜなら、そのときの話がそうだったから。

井口氏が教えてくれた世界観は、人々が拡張された現実セカイでセカイカメラを通じてLIKEし、出会い、つながりを広げる。そんな現実と仮想の融合したソーシャルプラットフォームだ。

DOMOはまさしくその世界観を実現してくれるプロダクトになる。周辺にいるDOMOユーザーをみつけて、興味(タグで判別する)の合う人を探し、「DOMO」すればその人と繋がる。そう。彼らは現実空間でのLIKEを本当に実現しようとしているのだ。例えば小さなパーティーやコンサート、カンファレンスなど、ある「出来事(イベント)」で使われているサービスにBUMPがあるが、DOMOは「出会う前に知り合える」という点が最も違うかもしれない。

では頓智・はDOMOを世に送り出し、セカイカメラを捨ててしまうのだろうかーー私は「NO」と予想する

確かにセカイカメラは2008年のイベントパフォーマンスばかり取り上げられ、プロダクトとしての爆発的な成長はなかなか聞くことが出来なかった。そこには二つの課題があったように思う。一つは目的、もう一つはハードの壁だ。

セカイカメラを使って何をするのか?ーー見たこともないプロダクトに様々な人が様々なアイデアをもちより、いろんな場所でセカイカメラは使われた。ゲームもでた。しかしこの件について井口氏は明確に前回の取材で「セカイカメラは人と人がであうフロントエンドに立ちたい」と答えていた。DOMOが示す、現実を拡張したソーシャルプラットフォームの構築はその一つの回答なのだと思う。

もう一つ、ハードの壁だ。セカイカメラの象徴ともいうべきライブビューはとにかく電池の消費が激しかった。iPhone4になってようやくまともに動くようになったが、それまでは正直使い物にならなかったといっても過言ではなかっただろう。

ハードの問題は彼らだけで解消するのは難しいとして、前者の問題は大きかった。それを今回、DOMOというコンセプトで明確にしたことは頓智・にとって大きな収穫だったはずだ。あえてライブビューという彼らではどうにもならない問題を一旦捨てることで、頓智・は新しい展開を示すことができたともいえる。

そして、この転換が新たなセカイカメラの復活を予感させてくれる。ーーハードが追いつき(もしくは彼らが作ってしまえばいいのに!)本当にカメラのライブビューを通して友達にLIKEできる日がやってきたとき、セカイカメラは本当にセカイを変えてくれるプロダクトになると思う。

今一度このミュージッククリップを掲載しておく。私が頓智・でDOMOを聞いた日、井口氏が興奮して見せてくれた世界観だ(残念ながらこれは彼らが作ったものではない)

【アップデート】:DOMOのスクリーンショットを一部追加しました