Facebook、新コメント・プラグインを発表―Google、Twitterは協力を拒否〔実例は元記事参照〕

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これも文句なしに404エラーページの殿堂入りだろう


この数ヶ月、Facebookがまったく新しいコメント・システムを準備中だというレポートが多数発表されていた。これによってFacebookはWordPress内蔵のコメントシステムやDisqusのようなサードパーティのコメント・エンジンの有力なライバルになるものと見られていた。

結局、報道は事実と判明した。今日(米国時間3/1)、Facebookは全く新しいコメント・プラットフォームをリリースした。どんなものか知りたければ、この記事〔原文〕の末尾を見ていただきたい。TechCrunchでは新コメント・プラグインをテスト中だ。

ではその特長をみていこう。まず、ユーザーがすでにFacebookにログインしている場合は、新たな認証の必要はない。同時に、これがもっとも重要な点だが、コメントはすべてFacebookに登録されているユーザーの実名で署名される。荒らしやスパム屋にとっては悪いニュースだ。さらに他の独立のコメント・エンジンでは決して望めないようなFacebookのソーシャルグラフを生かしたバイラルな機能が提供されている。

Facebookのコメント・プラグインを利用してウェブサイトにコメントを残す際、ユーザーに対して「Facebookにも同一内容を投稿する」というチェックボックスが表示される。このチェックボックスをそのままにしておけば(デフォールトでチェックが入っている)、そのコメントの内容はユーザーのFacebookのウォールに投稿され、友達にはニュースフィードとして配信される。これは有用な機能だが、従来からコメントの内容をFacebookを通じて配信するサービスは存在した。しかしFacebookのコメントシステムにはFacebookでなければ実現できない機能が含まれている―逆方向にも配信可能なのだ。

つまりこういうことだ。私がTechCrunchの記事にコメントを投稿し、Facebookで共有することを選んだとしよう。私のFacebookの友達がそれを読んでFacebook上で コメントをつけると、友達のコメントがTechCrunchの記事のコメント欄に投稿される。私と私のFacebookの友達の間のやりとりがTechCrunchにも現れるのだ。これは実に強力で、Facebook自身でなければ絶対に提供できない機能といえる。


Facebookが外部への自動投稿をサポートするのはこれが初めてだ(従来、Facebookへの投稿はすべてFacebook内に留まっていた)。Facebookは「〔外部への投稿であることが〕ユーザーにはっきり分かるようにしている」と述べているし、事実、上のスクリーンショットのように「TechCrunchへのコメント」というキャプションが表示される。しかし新しい機能であるだけに、そうと知らずにうっかり外部サイトにコメントを公開してしまうユーザーも出るにちがいない。

こうした共有機能の他に、Facebookはソーシャル・アルゴリズムを利用してユーザーにとって興味あるコメントが優先して表示されるようしている。つまりユーザーのFacebookの友達のコメントがトップに表示される。また他のユーザーからのコメントが多かったコメントも優先される(これは新しいFacebookページのアップデート表示の仕組みの仕組みとよく似ている)。ちなみに、Facebookページ〔の管理人〕が外部サイトにコメントを投稿することも可能だ。つまりブログ記事に対して企業なりブランドなりが「公式」コメントを残すことができるようになった。

新コメント・システムは当然ながらブログの運営者に対してさまざまな管理機能を提供している。運営者はコメントをモニタして削除その他の管理ができるし、読者はスパムの通報ができる等々。またこのプラグインの設置はまったく簡単で、Facebookによれば、コードを1行加えるだけでよい、とのこと。

大きな欠陥が一つ

双方向の投稿配信などこのシステムには大いに期待を抱かせる機能が含まれている。しかし完璧とは言いがたい。最大の問題はコメントを残すための認証にFacebookを使いたくないユーザーもたくさんいるという点だ。

Facebookはサードパーティーに協力を働きかけてきた。ローンチ当初からYahoo IDの利用が可能になっている。しかし、もっとも重要なオプションが抜けている―言うまでもなくTwitterとGoogleだ。

FacebookはTwitterとGoogleに対しても協力を呼びかけていたが、結局GoogleとTwitterは参加を取りやめた。Facebookと両社との関係が最近、緊張の度を高めていたことを考えれば、このFacebookプラグインによるAPIの利用が拒絶されたのは不思議ではないといえるだろう。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦/namekawa01