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有料化の抜け穴さらに拡大―ブログのリンクをたどればニューヨークタイムズの記事はすべて無料で読める

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ご存じのとおりニューヨーク・タイムズの有料化の壁は穴だらけだ。われわれはすでに FacebookとTwitterを使った抜け穴の存在を指摘した。しかしどうやらそれどころではない大きな抜け穴があるらしい。

ニューヨーク・タイムズのデジタルメディア担当副社長、Martin Nisenholtzが金曜日にAllThingsDのPeter Kafkaのインタビューに答えて 語ったところによると、 ブログ中のリンクをたどれば、非購読者でも無料でリンク先のニューヨーク・タイムズの記事を読めるという。

現在非購読者でも月に20回まで無料でニューヨーク・タイムズの記事にアクセスできる。ブログやソーシャルメディア中のリンクからニューヨーク・タイムズへアクセスするのもこの20回にカウントされる。しかし、DiggやRedditのようなソーシャルニュース、あるいはTechCrunchのようなニュースブログ中のリンクから訪問した場合は、ユーザーがこの20回の制限を超えていても依然として無料で記事が読める。ただし、もちろんニューヨーク・タイムズのウェブサイトを直接訪問した場合はブロックされるのだが。

ニューヨーク・タイムズの広報担当者が私に送ってきたメールによれば、「われわれのデジタル版講読の条件はきわめて寛大であり、多くのコンテンツにいろいろな方法で無料アクセスが可能です。われわれは検索エンジン、ブログ、ソーシャルメディアからのリンクを歓迎しています」という。有料化の壁が非常にルーズなのは、「ニューヨーク・タイムズのきわめて巨大な影響力と幅広い読者層とを維持するために意図的にそのようにしている」のだという。オンライン版のユニーク訪問者は月3000万人に上るという。

こうしたさまざまな無料アクセスの例外を設けているのは、ニューヨーク・タイムズがソーシャル共有の影響力が大きいことを強く確信しているためだろう。しかし、Googleからの無料アクセスは1日5回に制限されているものの、The Daily: Indexed〔全記事目次を掲載し、そこから本文閲覧可能〕式のハッキングにさらされている。つまりその気になれば誰でもニューヨーク・タイムズの全記事へのリンクを掲載するブログを作れる。あるいはランダムに偽の流入元データを生成して回数制限をくぐり抜けるようなブラウザ・エクステンションを作るのも簡単だ。

Megan McCarthy@Megan
Megan McCarthy

今日の教訓:暇なプログラマーにかかったらどんなメディア企業の有料講読の壁も無事ではいられない http://mgzr.us/B8VP

February 3, 2011 1:47 pm via TweetDeckRetweetReply

「こうしたハッキングに何か対策を考えているか?」という私の質問に対し、ニューヨーク・タイムズの広報担当副社長、Eileen Murphyは、「“われわれは不当な乱用がないかどうかモニタし、必要に応じて適切な対処をするつもりです」と答えた。

実はすでに@FreeNYTというTwitterアカウントが作られており、ニューヨーク・タイムズからのすべての記事フィードがここに集約され、Twitterの抜け穴を利用して無料で本文を読むことができる。テクノロジーぶろぐのTechAirlinesはユーザーのブラウザをGoogleのクローラに偽装して無料でニューヨーク・タイムズにアクセスする方法を詳細に公開している。有料講読システムは来週、3月28日にアメリカで稼働を開始する予定だが、いったいぜんたいどういうことになることやら。

画像:Nieman Journalism Lab

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(翻訳:滑川海彦/namekawa01