AmazonのAndroid App Storeがいよいよ立ち上げ: アプリをブラウザ上で'試運転'できる

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今朝(米国時間3/22)Amazonは、同社のAndroid App Storeを公式に立ち上げている。Googleの公式サイトであるAndroid Marketと直接競合するアプリケーションストアだ。Amazonのアプリストアについて本誌は昨年9月に速報し、デベロッパからアプリケーションを受け付けるようになった1月にはさらに詳しく報じた。そして今日はいよいよ、一般消費者向けの開店だ(今日いっぱいかけて作業を進めるのでまだアクセスできないかもしれない)。今朝の立ち上げについてはリークがあったが、Amazonがまだ明かしていない細部についても、一部情報が得られた。

その最大のものは、App StoreにあるAndroidアプリケーション–のほとんど–を顧客がブラウザ上で’試運転’できることだ。そのために、とても興味深い技術が使われている。ユーザが’Test Drive’ボタンをクリックすると、Amazonは同社のEC2のクラウドの上でAndroidのエミュレータを動かす。そのエミュレータをユーザは、ブラウザから直接コントロールできる(Flashが使われる)。現状ではまだ完成していない部分–たとえば携帯電話にある加速度センサのエミュレーション–もあるが、とりあえずユーザはこれから買おうとしているものの概要を把握できるはずだ。この試運転機能は、これまでいじらせてもらえなかったから、今日トライできたらいち早く感想などをご報告したい。

これと並んでおもしろいのは、「本日の無料アプリ」という販促企画だ。有料アプリを一つ選んでそれを無料で提供するのだが、これは一般消費者が毎日このサイトを訪れたくなる強力なインセンティブになる。それは、このストアでは値段をデベロッパではなくAmazonが決めるからこそできる企画だ。価格について、前の記事ではこう書いた:

これまでのモバイルアプリケーションのストアのやり方と大きく違うのが、価格の付け方だ。AppleのApp StoreやGoogleのAndroid Marketでは値段をデベロッパが自由に決められるが、Amazonのストアでは値段を決めるのはAmazonだ。その過程は、ちょっとややこしい。デベロッパは自分のアプリケーションを提出するとき、それの’定価’を付ける。それは、自分が売りたい価格だ。それに対しAmazonが、さまざまな市場要因を勘案して最終的な売値を付ける。デベロッパの取り分は売上の70%だ(これはまあ業界の標準)。Amazonがそのアプリケーションを大幅に値下げしたり、無料にしたときには、それが売れたときデベロッパは’定価’の20%を保証される。

つまり、あなたが作ったアプリがAmazonの「本日の無料〜〜」に選ばれたら、それが’売れた’とき、あなたが前に付けた定価の20%をもらえる。あまり嬉しい額ではないかもしれないが、しかしそのアプリのダウンロード数は一挙にはね上がり、評判も広まるだろう。

前にも報じたように、今回の立ち上げに合わせてAmazonは、Angry BirdsのRioバージョンの独占権を獲得したことを発表する。それは、近く封切られる映画とタイアップしたバージョンだ。ゲームの価格は通常どおり99セントだが、一定期間のみ無料で提供される。これまたAmazonのお利口な販促企画で、大量のAngry Birdsファンがストアに押し寄せることになるだろう(そして友だちに自慢げに見せびらかすなどにより、口コミによる広まりが期待できる)。

Androidのアプリストアはいずれにせよ、Googleの公式のAndroidアプリケーションストアであるAndroid Marketと競合するわけだから、Amazonとしては大胆な行動に出たと言える。しかし、デベロッパがほとんど何でも自由に出品できるAndroid Marketと違って、Amazonではどのアプリケーションも最初にそのクォリティをチェックされる(それほど高度な品質検査ではないが、少なくとも消費者は、立ち上げるとすぐにクラッシュするようなアプリをダウンロードしなくてすむ)。またAmazonは、価格ではGoogleのAndroid Marketよりも低い線をねらう。それに、ユーザへのアプリケーションのリコメンデーションも行われる。Amazonで物を買うときにも、アプリの’おすすめ’が出る–たとえば野球のバットを買ったら野球ゲームの’おすすめ’が出たりするだろう。

アクセスはWebサイトとモバイルアプリケーションからできるが、ただし後者は、GoogleのMarketのようにどのAndroid機にも最初からある、ということにはならないから、普及にやや時間がかかるだろう。ただし、Amazonのことだから、キャリアを口説いてプリロードにすることを、早々にやるだろうね。また、Googleが公認しないいろんな特殊機能を持ったAndroid用のアプリケーションは、Amazonを貴重なチャネルとして利用するだろう。その点でおそらく、Facebookあたりがいちばん喜んでいるのではないかな。

おっと、今日の立ち上げのタイミングをねらってAppleはAmazonを、’App Store’という商標の盗用で訴えている

[原文へ]
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

“AmazonのAndroid App Storeがいよいよ立ち上げ: アプリをブラウザ上で'試運転'できる” への15件のフィードバック

  1. imo より:

    Amazonnの勝手でデベロッパーの取り分が低下の70%→20%に減額されると・・・
    (記事の内容が正しければ)。すごいシステム。
    オープンと自由にこだわるクランチはこれを批判しないのかな。

  2. imo より:

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    オープンと自由にこだわるクランチはこれを批判しないのかな。

  3. imo より:

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  4. imo より:

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  5. imo より:

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    オープンと自由にこだわるクランチはこれを批判しないのかな。

  6. hirokichi より:

    これはいいかもしれない。Amazonというブランドとお試しができるということで、購入するアプリに一定の品質を確認できる、といった安心感をユーザに与える。それにAmazonの販売ノウハウ(どのようなタイミングでどのような価格帯でセールスするれば売上が最大化できるか)によって、アプリ提供者も恩恵を受ける。うー、Amazon恐るべしである。

  7. Keisuke Ueda より:

    値段変更や無料化に対してデベロッパ側に拒否権がないというのはどうだろうか。無論それによりアプリの知名度が上がるというメリットもあるのは確実であるが。しかしそれを考えても試運転機能はすばらしいものだろう。

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  15. 申請してたアプリが承認、公開されました。ディスクリプションはAmazonの中の人が書いた独自のものがつけられるんですね。
    http://amzn.to/gMtVvg

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