[jp]クラウド構築のソフトウェアを開発するスタートアップ、ミドクラがシードラウンドで約1億円を調達

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ステルスモードで活動をしていた、クラウド構築のためのソフトウェアを開発する国内のスタートアップのミドクラ(2010年1月創業)がシードラウンドで1億1,300万円の資金調達を実施したことを発表した。今回の出資をしたのは、ネットエイジの西川潔氏をはじめ、ベンチャーキャピタルのサンブリッジのアレン・マイナー氏などの個人投資家と、NTTインベストメント・パートナーズ、データセンターを運営するビットアイル、独立系パッケージソフトウェアベンダーの1stホールディングスが名を連ねる。ミドクラの創業者でCEOの加藤隆哉氏は、グロービスの設立に携わりCSKの執行役員を務めた知る人ぞ知る存在である。

ミドクラ――この聞きなれない社名は「緑のクラウド」が由来だとか――は日本では珍しく、クラウド環境のソフトウェアを開発している。彼らの技術を特徴づけているのはネットワークの仮想化を基板としているところう。クラウド環境を構築するためのソフトウェアとしては、オープンソースで提供されるOpenStackに代表されるように、コンピュータ資源の仮想化やストレージの仮想化を実現するものがほとんどだが、ネットワーク部分に着目しているものは少ないのだという。ミドクラも実際にOpenStackの開発コミュニティに参加していて、NTT情報流通プラットフォーム研究所とともにOpenStackでのネットワーク仮想化技術で共同研究をしているという。

もう1つミドクラを特徴づけていることがある。日本の企業でありながら、AmazonやGoogleで実際にインフラ部分の開発していたエンジニア、しかもいずれもコンピュータサイエンスの博士後や修士号持っている人たちが中核となって立ち上げた多国籍軍の会社だということだ。ファウンダーの1人でCTOを務めるダン・ドミトリウはAmazonのインフラ部分を開発していたエンジニアで、ミドクラの立ち上げ前にはスイスのローザンヌ大学工科大学のフェローだった。現在13人いる社員の国籍は6カ国におよぶという。

ミドクラのビジネスはクラウド環境を自社でサービスとして提供するわけではない。ソフトウェアを開発することで、クラウド環境を構築する企業(たとえばデータセンター事業者など)に提供しようというものだ。実際のプロダクトは近日中に発表され、夏ごろにはベータ版が提供されるということだ。