[jp]ファッションサイトのiQONがファーストラウンドで1.4億円を調達

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企業、製品のページをFacebook写真にタグづけ可能に

ファッションのコーディネートのイメージをユーザーが作成して共有するソーシャルメディアのiQONは、なかなかユニークな存在だ。昨年の東京Campで初めてその存在を知ったのだが、多くのファッション系ユーザー投稿サイトが洋服を実際に着用して写真を投稿する形式が多いのに対して、iQONはいろんなサイトにあるファッション画像をクリッピングしてコラージュするスクラップブック的な存在だと言えるだろう。

このiQONを運営するVASILYは、同社のファーストラウンドとなる1億4,000万円の資金調達を実施した。この第三者割当増資の引き受け先は伊藤忠テクノロジーベンチャーズGMO VenturePartnersの2社だという。なお、資金調達時のVASILYのバリュエーションについては明らかにされていない。

資金調達によってVASILYはiQONのビジネスに専念し、この夏にはサイトのリニューアルやスマートフォンアプリの配信を開始するのだと代表取締役の金山裕樹氏は教えてくれた。

僕はファッションについては、インターネットのビジネスではまだまだ大きなチャンスがある領域だと思っている。衣食住という人間に必要なものを考えた場合、「食」や「住」に関するインターネットのビジネスは無数にあり、飽和している可能性も高い。ただ、「衣」については、たとえばメディアを1つとっても圧倒的な勝ち組はなく、まだまだ発展途上にもあるように思う。なにせあれだけのファッション雑誌が現役でビジネスとして活躍しているし、そもそもマーケット自体も巨大だ。インターネットで言えばECを中心としたスタートトゥデイがあるが、彼らもファッションメディアを持ってはいるものの圧倒的と言えるほどの存在感を示しているとは言えないだろう(とはいえ時価総額は1,600億円を超え、インターネットでのファッション市場については独り勝ちとも言えるのだが)。

そういう意味で、ファッション領域はまだまだスタートアップの参入の余地があるのではないかと僕は勝手に分析している。ただ、どうやって儲けるのか――。iQONは広告やファッションブランドなどとのタイアップ企画、あるいは販売サイトへの送客で収益を上げている。ほかにも金山氏が言うには、どういう季節にどんな色のどんなファッションが人気が高いのか、あるいはどういうブランドとどういうブランドの組み合わせが人気が高いのか、といったユーザーの行動から得られるデータの販売なんかも検討しているようだ。これは「食」の分野でクックパッドがやっている類似のビジネスと言えるだろう。また、ユーザー課金などの方法も模索はしているようだ。

そうそう、この資金調達の話は東京CampでVASILYと伊藤忠テクノロジーベンチャーズが出会ったから実現したのだそうだ。われわれも役に立っているのだね。