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日本のGREEがモバイルソーシャルゲーム用プラットフォームのOpenFeintに巨額を投じた理由

昨年来、日本のゲーム会社が米国のソーシャルゲーム開発会社を買収するケースが目立ってきている。DeNaは昨年10月にソーシャルゲーム会社のNgmocoを4億ドルで買収したが、その一月前にはモバイルソーシャルゲームのGameViewを買収している。今から一月と少し前、日本のモバイルゲーム会社GREEが、1億400万ドルでOpenFeintを買収した。iOSとAndroid上にソーシャルゲームを作るためのプラグアンドプレイのモバイルソーシャル・プラットフォームだ。

以前にも書いたようにOpenFeintのプラットフォームでは、ランキング、バーチャル通貨、成績等のオンラインゲーム用サービスをクラウドベースのウェブ環境で利用できる。当初はiPhoneおよびiPad用としてスタートしたが、最近Androidゲームデベロッパーもこのコミュニティーに加わった。Android上での同社の伸びは凄まじく、過去6ヵ月間に215本ものAndroidゲームが開発されている。

しかしOpenFeintの財務面を見ると、決して状況はバラ色ではない。2010年に同社は収益28万2500ドルを上げたが660万ドルの赤字だった。つまりGREE(毎年数億ドルの収益を上げている)は、OpenFeintの年間収益の約400倍(正確には368倍)をそのプラットフォームのために支払ったことになる。一企業が、これほどの高額をスタートアップに払うことは稀だ。

もちろん、日本円のドルに対する著しい強さのために、日本企業にとっては安くつくことも忘れてはならない。しかし、為替レートを勘定に入れたとしても、なぜGREEはそこまでの金額をOpenFeintに支払ったのだろうか。

最近本誌は、GREEの田中良和CEOに、買収の背景にある理由を聞いたところ、なぜこの買い物が理にかなっているかを正確に話してくれた。

新作ゲーム

買収を発表した際、GREEは米国法人GREE Internationalを設立し、同社をOpenFeintの買収主体とした。当時この会社の目的は不明だった。

しかし田中氏によると、GREEはOpenFeintのテクノロジーを使ったモバイルソーシャルゲームを多数送り出す計画であり、第一弾は今年夏中に公開されるという。同氏とOpenFeint CEOのJason Citronは、ゲームの詳細については明らかにしなかったが、米国内の英語話者向けであると語った。

スマートフォンと海外進出

2月に田中氏は、日本の既存及び今後のサードパーティー開発者に対して、同社の将来戦略と目標について話した。目標のうち2つは、1億ユーザー達成と海外市場への進出だった。

GREEとOpenFeintを合わせたゲームエコシステムでは、世界でユーザー数が1億人に達し、GREEはアメリカとヨーロッパのモバイルゲーム市場に手を広げることが可能になる。また田中氏は、同社がOpenFeintに関心を持った主な理由は、米国市場に強力な基盤を持っているからであることを認めている。

GreeはOpenFeintのエンジニアリング人材強化のために、技術者およびデザイナーを最大30名雇用する計画だ。

また田中氏は「スマートフォンは今後GREEのソーシャルゲームにとって最も重要なプラットフォームになる」とも言っており、OpenFeintはGREEがiOS、Android上にソーシャルゲームを作るための組み込みプラットフォームを提供している。

もう一つ注目すべきは、GREEが最近DCM、Tencent、KDDIらと協同でA-Fundを立ちあげ、初期ステージのAndroidデベロッパーを支援しようとしていることだ。そしてGREEは、モバイルコミュニティーのMIG33およびTencentと提携している。

DeNaとNgmoco

日本でのGREE最大のライバイルであるDeNaは、すでに米国に足場を築いている。GREEとしては、昨年10月にDeNaが米国モバイルゲーム会社、Ngmocoを4億ドルという巨額で買いあさったことを受け、早く行動を起こす必要があった。DeNaとNgmocoは早々に、米国ゲーム市場攻略の大きな計画があることを明らかにし、買収と同時に両社がモバイルソーシャルゲーム用プラットフォームのモバゲーを、多数の新作ゲームと共に米国で展開することを正式に発表した。

そして6ヵ月が過ぎ、DeNaのモバゲーが日本を飛び出して米国、ヨーロッパ市場でデビューするのも時間の問題だ。モバゲーには日本で数千万人のユーザーがいることを踏まえると(収益は数十億ドル)、日本以外でのモバイルの普及と成功には大きな期待がかかる。

DeNa/Ngmocoが、GREEのモバイルソーシャルゲーム拡大計画における最大のライバルであることは間違いなく、自社のスマートフォン向けソーシャルゲームネットワーク拡大のためには、す早く行動しなければならなかった。

財務面でも、GREEはOpenFeintに目を光らせている。田中氏によると、GREEのCFOがOpenFeintのCFOも兼務する予定だという。どうやらGREEはOpenFeintの財務状況を改善し、収益、利益を健全なものにする方法を探っているようだ。実際田中氏は、GREEの幹部10名と担当者をOpenFeintに送り込み「専門知識の活用、実践を支援する」と言っている。

日本のGREEやDeNaといったプレーヤーたちが、果たして米国、ヨーロッパでどこまで成功するのか、われわれにはまだ何とも言えない。しかし各社ともこの分野に大枚を投じている。巨額の投資が花開くことを願っている。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi)

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