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Ben Horowitz

焦点は撮ったあとに(好きな位置に)合わせる–写真の概念をラジカルに変えるLytroのCEOにインタビュー

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写真は好きだけど、iPhoneの写真共有アプリの雨後の筍ぶりにはうんざりしてる? そんなあなたも、Lytroは無視できないわね。最近のシリコンバレーは、かっこばかりで、イノベーションのイの字もないなぁ、と思っているあなたも、きっと満足するはず。今のバレーはメディアとマーケティングだけで、本物の、ガツン!と来る技術がない、と不平を言ってた人もね。 同じく、バレーの現状に飽き飽きしてた偏屈者の投資家Ben Horowitzは、ラップの歌詞を真似してこう言ったわ: “blew my brains to bits.(俺の脳みそが粉々になったぜ)”

今のカメラの原理は、最初の19世紀ごろから全然変わっていないが、Lytroが開発しているのは、初めての、まったく新しい原理に基づくカメラなのだ。それは、これまでのカメラのように、たった一枚の光界面(light plane)を捉えるのではなく、カメラの前に三次元的に存在する光界(light field)全体を、一台のカメラの一回の撮影で捉える。光界には、ある瞬間の、全方向の全光線がある〔参考記事〕。磁界や電界が存在するように、光には光界が存在するという研究と実験は、1990年代にスタンフォード大学で、一部屋に100台のカメラを置いて始められた。Lytroのイノベーションにより、光界を捉えるための大量のカメラが、ポケットに収まるほどの小さな製品になった。ということ。

Lytroでは、写真の焦点は撮影後に任意に決められるし、方向も変えられる。3D写真にもできる。ハリーポッター・ミーハーの本誌のJason Kincaid、喜びなさいよ。今度のハリポタは、きっと3Dになるわよ。Lytroはこれまで、NEAK9 VenturesGreylock PartnersAndreessen Horowitzなどから$50M(5000万ドル)を調達している。

下の、Richard Koci Hernandezが撮った写真を試してみて。クリックすると、今はぼけている前面のエルヴィスに焦点が合うわよ。

Horowitzが自分のブログに、こんなことを書いている:

“写真は瞬間を捉えるとよく言うけど、でもこれまでの写真は瞬間を捉えていない。これまでの写真は、たった一つの角度の、たった一つの焦点における、光の集合を捉えるだけだ。プロの写真家なら、そのたった一つの光の集合が、その瞬間の最良の部分を捉えているかもしれない。でもそれは、ぼくなんかにはできない。しかしRenが開発した光界カメラを使えば、その瞬間を視覚的に表しているすべての光を、捉えることができるのだ。

そうやって瞬間の全体を捉えたら、そこから、後で好きな写真を取り出せる。

つまり、自分が撮りたい!と思った写真を、あとから確実に撮ることができるのだ。古い写真哲学の持ち主にとっては、まるでタイムトラベルして過去に旅するように思えるだろう。”

もちろんこれほどの驚異的なイノベーションは、ビジネス化にリスクが伴う。そのカメラは、気軽に買えるほどのお値段にできるのか? 今CEOのRen Ngが言ってる価格は、1ドル以上1万ドル以下と幅がありすぎる。発売時期も”今年中”とあいまいだ。それに、UXは、ほんとに同社が言うほど簡単なのか?

そこで本誌はCEOでファウンダのRen NgにTechCrunchTVのスタジオに来ていただき、これらの質問をぶつけてみた。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))